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誰のための試合を開催するのか?それはもちろん“ファン”のためである!

日本ツアーの試合構築目的は、企業の広告宣伝や顧客へのホスピタリティ優先。4月に開催される男子ツアーの“前澤杯”は、この現行から脱却し、日本最初のスタジアムコースとなるのか?

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誰のための試合を開催するのか?
それはもちろん“ファン”のためである!

タケ小山
●小山武明(こやま・たけあき)/1964年生まれ、東京都出身。プロゴルファー、ゴルフ解説者。テレビ「サンデーモーニング」(TBS)、ラジオ「Green Jacket」(InterFM897)ほか、多数メディアで活躍。

ハローエブリバディ! 1月に開幕した米ツアーは、常夏の島・ハワイで2戦を消化。暖かい西海岸の〝カリフォルニアスイング〞へ巡回し、このコラムがみなさんへ届くころにはメキシコから〝フロリダスイング〞へ突入しているはず。米ツアーは本物の「ツアー(巡業)」を演出してますなぁ〜。

さて、先月は〝前澤杯MAEZAWA CUP〞についていわせていただいたが、タケが本気でいいたかったのは試合の形式ではなく「試合会場=ゴルフ場=スタジアム」であるということ。誰のために試合を開催するのか? この目的がはっきりしない現在の試合構築方法では、いつまでたっても日本の男女プロツアーの発展は望めない。

現行の試合構築目的は企業の広告宣伝であり、顧客へのホスピタリティ、百歩譲ってCSR(企業の社会貢献活動)か。がぁ! もっとも重要なことを忘れ、現在まできてしまった。それは〝ファン〞へ対してである。惜しげもなく大金を払い、スタジアム(ゴルフ場)に通い続けるファンに満足してもらえているか? 

企業の顧客へのホスピタリティがあっても、ファンへのホスピタリティはあるのか? はなはだ疑問である。日本国内の試合会場の名門やクラシカルなコースのデザインは、プレーするためのコースであり「見せる」ためのコースではない。たとえば、砲台のグリーンやグリーンまわりにスロープがあれば、選手の放ったボールの着弾が見えない、ボールアクションがわからない、カップに寄ったのかも確認できない、と興醒め。

一方、プロスポーツ大国の米国は、ファンがもっとも求める「熱狂・興奮・刺激」を十分に与えられるかどうかをつねに考え、スタジアム=会場を作りあげている。みなさんご存知の〝TPC〞とつくゴルフ場のTPCは「ザ・プレーヤーズ・クラブ」(ツアー選手会)という名称で、最初にできたのはフロリダ州・セントオーガスティンにあるTPCソーグラス。

このときのコンセプトは、①選手たちのコースであること ②見る側・ギャラリーの立場に立った魅せるエリアであること ③偉大な試合であると同時に、壮大なコースレイアウトであること。そしてファンもプレーできること。なんて素晴らしいのだ! ②のファンの立場に立って会場を決めているのか? 

東京五輪はファンへ見せる会場ではなかったことはたしか(コロナ禍で無観客は助かった)。③のファンもプレーできることも日本では名門を会場として使っていれば不可能だ。前出の〝前澤杯〞は、前澤氏がオーナーのゴルフ場で、コースを改造したと聞いている。

タケはまだ訪れていないが、試合会場としてファンが「熱狂」し、「興奮・刺激」をもらえ、なおかつ試合を観戦したファンも「プレー」できるコースなのか? そんなスタジアムに仕上がっているのか? 非常に楽しみであ〜る。日本最初のスタジアムコースなら「あっぱれ!」だ

いかがでしたか? プレーだけでなく、コースもしっかりチェックしておきましょう。

イラスト=北沢夕芸

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