
クラブが真っ二つに…!松山英樹の“キレ方”が話題
今年の全米プロの予選ラウンドを同組でプレーしたウィンダム・クラークと松山の二人が、イライラ対処法に関して注目を集めた。
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“ドライバー投げ”に“クラブ折り”、意外にも冷静だったのは…

全米プロの最終日、16番のティーショットを大きく曲げたクラークは、ボールの行く方を確認すると、フラストレーションを爆発させて持っていたドライバーを後方へぶん投げてしまった。ドライバーはティーグラウンドの後方に設置されたスポンサーボードを直撃し、穴を開けてしまった。

このスポンサーボードは、全米プロをスポンサーしているアメリカの携帯電話キャリア「Tモバイル」のロゴが描かれており、しかもTモバイルはクラークのキャップの正面に堂々と名前を載せている大型スポンサーでもあった。
自身のスポンサーのスポンサーボードに大きな穴を開けてしまうという大失態を演じたクラークは、その夜、即座にSNSで謝罪文を掲載。「申し訳なく、全くもって不適切だった」と平謝りだった。

一方で、全米プロの翌週の「チャールズシュワブチャレンジ」に出場した松山も注目を集めた。トップ10フィニッシュを伺う好位置で迎えた最終日の17番、松山のティーショットは大きく右へ飛び、木に当たってクリークへ落ちた。ドロップの後、4番アイアンで打った松山の第3打は、ラフに引っかかって、さらに深いラフへ入れてしまった。

その際、松山は歩きながらクラブを力任せに曲げてシャフトを真っ二つに。結局このホールでトリプルボギーを叩き、最終ホールもボギーとして大きく順位を落としてしまった。
クラークの“ドライバー投げ”は、自身のスポーンサーのスポンサーボードを壊してしまっただけではなく、そもそもクラブを投げるという行為自体が危険でもあり、謝罪に値する。

一方で、松山の“クラブ折り“は、地面などに叩きつけたわけでもなく、腕の力だけで曲げて折ったので危険はない。試合終盤のミスでフラストレーションが頂点に達したとはいえ、褒められた行為ではないが、大批判される行為でもない、と筆者は考えている。
では、松山のクラブ調整を担当しているスリクソンのツアーレップ、宮野氏はどう思ったのだろうか。「試合の終盤だったし、あの後18番でも4番を使うことはないと松山選手も思っていたこともありますが、そもそもあの4番アイアンはちょっと合ってなくて、翌週には変更を予定していたんです」と語る。

その言葉通りに、松山は翌週、4番アイアンをブレードのスリクソン・ZフォージドIIからハーフキャビティーのZXi5へとモデルチェンジしている。“キレた”とはいえ、松山は“冷静”に折ったのだった。
イライラの対処法は千差万別。他者に害が及ばないような対処法でお願いします。
フォトグラファー 田辺安啓 (通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。
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