
腰に負荷をかけずに飛ばす方法!シニアプロが股関節の使い方を解説
過去のシーズン中に2年連続でぎっくり腰になったことがある柳沢伸祐は、体に負荷がかかりすぎないように股関節をうまく利用して飛ばしている。その方法とは?
広いフトコロで振り抜きをよくすれば負荷をかけずに飛ばせる

股関節を使って左のお尻を引けば、フトコロと呼ばれる体の前の空間が広くなる。
結果、体の回転と振り抜きがよくなる。
ゴルフに腰痛はつきもので、年齢を重ねるごとに、腰に負荷をかけすぎない、いわゆる“体にやさしいスイング”が求められる。そこで重要になるのが、股関節の使い方だと柳沢はいう。
「ダウンスイング以降、前傾角度をキープしながら左ヒザを伸ばし、左のお尻を後ろに引きます。そして、左股関節を切り上げる感じでインパクトするのがコツ。フトコロが広くなり、手とクラブの通り道が確保できるので、インパクトが詰まらずヘッドが加速。左足の上で体がターンし、回転スピードも上がります。左サイドに壁を作り、無理に体を受け止めようとすると、腰やヒザ、足首に負担がかかってしまうので注意が必要です」
【Point1】左ヒザを伸ばしながらお尻を引く

ダウンスイング以降、左股関節を意識し、左ヒザを伸ばしながら、左のお尻を後ろ(背中側)に引く。クラブを振ると正しい動きがわかりくいので、最初はシャドースイングでこの動きを覚えよう。
左ヒザを伸ばさないと体が回らない

左ヒザを曲げたままだと股関節が使いにくく、お尻を引けない。インパクトが詰まり、腰にも負荷がかかる。
トップは右股関節を意識する

バックスイングで体が右に流れないように、右股関節をしっかり入れて捻転を作る。
【Point2】左股関節を切り上げてその場で回転

左股関節を切り上げ、左足の上で体を回せば、ヘッドが加速し、大きなフォローで飛ばせる。体の回転がスムーズになり、腰への負荷も小さくなる。左サイドの壁は、この動きで結果的にできるのが理想的。
足首やヒザに負荷がかかるのが故障の原因

体が左に流れないように、意識的に左の壁を作るスイングは関節への負担が大きくなるため、シニア世代は故障の原因になってしまう。
いかがでしたか? 股関節をうまく使って、体の負荷がかからないスイングを身につけましょう!

レッスン=柳沢伸祐
●やなぎさわ・しんすけ/1966年生まれ、埼玉県出身。182㎝、85㎏。シニアツアー3勝。3か月遅れで開催された2020シーズンの開幕戦を見事に制した。300ヤード超の大きな飛距離が魅力。アビバHD所属。
構成=小山俊正
写真=圓岡紀夫
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