
飛距離アップに効果あり!バックスイング改造レッスン
YouTube登録者数は約25万人、スクールでのレッスンはキャンセル待ちが1年以上という超人気ティーチングプロがワッグル初登場!
菅原大地コーチが提唱する最大効率スイング(サイコースイング)は飛距離アップの効果が絶大!習得するにはバックスイング改造が必須なのだ。
【バックスイング改造1】
左手は下方向に押す右手は上方向に引く

みなさんは、グリップを握る強さや形は考えていても、力を入れる方向まで意識していませんよね? 私が提唱する最大効率スイングで、最初に改造してほしいのがグリップです。グリップは、左手は下に押す、右手は上に引く方向に力を入れることが大切。上下逆方向に力を入れていくことで、手首とグリップがロックされる。すると、バックスイングで腕と上半身を一体化させて動かせます。
効率の悪い手打ちスイングは、左手を下方向に押す力がないので、腕だけが上がりやすい。さらに右手で引く力もないので、右肩が上がりやすくなってしまうのです。

バックスイングは左手リードになるので、左手を下に押していれば手元が低い位置を通る。インパクトゾーンも低くなる。

ヒジが曲がっていると腕が上がって手打ちになる

両ヒジが曲がっているアドレスはNG! ヒジが曲がると、バックスイングと同時に手元が高く上がって手打ちになる。

左手は前腕部分、右手は三頭筋に力を入れる

左手を押すためには左腕の前腕、右手を引くためには右腕の二の腕側に張りを感じるくらいの力を入れて握る。

【バックスイング改造2】
左肩からヘッドまで一直線でバックスイング!

(右)腹筋に力を入れて回す
画像左:ヘッドが腰の高さにきたタイミングで右股関節のズボンにシワができていれば、上半身は捻転できている。
画像右:腹筋に力を入れていると体が支点になるため、左腕からヘッドまでの角度を変えずに回転できる。
頭の高さまで上げようとするとオーバースイングに
私は腕力もありませんし、身長も170センチですが、ドライバーは300ヤードくらい飛びます。その秘密はバックスイングです。私の感覚的にバックスイングしているのは腰の高さまで。その先は惰性でクラブが上がって、結果的に手元が頭の高さまで上がったトップができます。しかし、多くのアマチュアは意図して頭の高さまで上げようとするので、それより高く上がったオーバースイングになりやすいのです。
腰の高さまでのバックスイングは、アドレスで作った左肩からヘッドまでの一直線をキープして、お腹を回す感覚が大切です。アドレス時の左腕の形をキープしていれば、ヘッドは腰の高さでも右の股関節に力が溜まって、左肩もアゴの下まで入っていきます。このとき、肩と下半身はほぼトップが完成しており、その先はクラブが自然に上がっていくだけ。この動きが大きな捻転につながりますが、それは次ページで!
手首とシャフトの角度を腰の高さまで変えない!

テークバックした瞬間に手首をコッキングするのはNG! アドレスしたときの手首とシャフトの角度を腰の高さまでキープする。
ハーフウェイバックまでは右腕も曲げない

ヘッドが右腰の高さに上がるまでは、左腕はもちろん右腕も曲げない。そうすると上半身とクラブが一体化したスイングになる
骨盤から前傾していれば前傾角度をキープできる

早めのトップを作るには、アドレスで骨盤が前傾していることが大前提。ヘッドが右腰の高さまで上がれば十分な捻転が生まれる。
腰が落ちていると体全体が伸び上がってしまう

腰が落ちていたりヒザが曲がっていると、バックスイングと同時に体が伸び上がってしまうので捻転が生まれない。
【バックスイング改造3】
トップができる前に下半身はダウンスイングを開始

最大効率のインパクトを引き出すスイングで欠かせないのが大きな捻転です。パワーがなくても捻転差が大きくなれば、飛距離は伸ばせます。バックスイングを右腰の高さまでにするのは、じつは捻転差を作るため。右腰から上部分でのヘッドが惰性で上がるとき、左足はすでに地面を踏みはじめて切り返しに入っています。
つまり、右腰からトップまでは下半身が左方向に動こうとしながら、上半身は右方向に回っている。その状態を作ることで捻転差をマックスにしているのです。もし、上半身も下半身も一緒に右に回っていたら、まったく捻転は生まれません!
左足を踏み込みはじめたときは、少し腰を落としながら、地面方向に強い力を伝えることが大切です。このバックスイングができると、体のパワーを最大限に伝えられるインパクトが作り出せます。
トップができる前に下半身はダウンスイングを開始

自分の意識で上げるのはここまで(画像左)
ここから先は惰性で上がっていく(画像中)
トップの前に左足を踏み込む!(画像右)
右のお尻に張りを感じていればOK!

ヘッドが腰の高さにきたときに右のお尻に張りがあれば、体が伸び上がらずに右足に力が溜まる。
左肩を回せば手打ちのクセは解消

手打ちになりやすい人は左肩が回らずに、腕だけを動かしている。左肩をしっかり回してお腹を回せば、腕だけで動かなくなる。
右ヒジは下に向けたまま!

トップで右ヒジを下に向けると、ダウンスイングで腕を地面方向に引く動きがスムーズになる。
いかがでしたか? このレッスンを参考に、ぜひ一度試してみてくださいね。

レッスン=菅原大地
●すがわら・だいち/1989年生まれ。24歳でPGAティーチングプロ資格を取得。19年2月から始めたYouTubeチャンネル「DaichiゴルフTV」は総再生回数5000万回超の大人気コンテンツ。プルーフコーポレーション所属。
写真=高橋淳司
協力=ハンズゴルフクラブ
構成=野中真一
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