自宅で1日たった30分でOK!手軽に安く手に入るもので練習しよう

練習に行きたいけどなかなか時間がない…。そんなアマチュアゴルファーに、家の中でできるドリルを紹介します。

使うものはホームセンターなどで売っているものばかり!すぐ手に入るので、田中コーチのレッスンをすぐに実践してみましょう。

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練習器具は自分でも安く作れる!

伸び縮みするチューブです

仕事や気温差で、練習場に行くことすらはばかられる日々が続きますよね。それならばいっそのこと、快適な自宅の室内で効率よく練習してスイングのレベルアップを図りませんか?

クラブを振るスペースがなくてもできる練習を中心に、ホームセンターなどで手に入る自作グッズを使った10のドリルを紹介。1日3つのメニューを各10分。3日ぶんお教えします。これを繰り返し行なえば、後日久しぶりに練習に行った際に驚きの成果があるはずです。

1日目はゴムチューブを使ったボディドリルです。

【Menu1】脚を縛って素振り

チューブを両ヒザの位置で軽く縛り、これに抵抗する外側へのテンションをかけてシャドースイング。下半身の動きが安定し、軸ブレしない動きが身につく。

ヒザの向きを変えずに振ろう!

【Menu2】首にかけて素振り

チューブを首にかけて両端を手で持ち、腕を伸ばすテンションをかけながら素振り。「ヒジの引け」を防ぎ、大きなスイングアークで振る感覚が養える。

手元と胸の距離が一定になる!

【Menu3】上腕を縛って素振り

チューブで上腕を軽く縛ったまま素振り。体の正面から腕が外れないようにキープできるので、手打ちを矯正し、体の回転で振るスイングが覚えられる。

クラブを持てればベターです!

クラブが持っているエネルギーを生かせる

遠心力で水をこぼさないように振る!

2日目は、バケツ、ホース、塩ビパイプを使って、クラブのもつエネルギーを感じつつ、それを活かしてスイングする感覚が身につくドリルを行ないましょう。

バケツ素振りは、なかに入れた水をこぼさないように振ることで、クラブの重さを感じ、遠心力を活かしたスイングがマスターできる。ホースでの素振りは、シャフトよりも軽くやわらかいものを振ることで、シャフトのしなり戻りのエネルギーを生かせる動きが身につく。

L字型の塩ビパイプを振ると、先端側が勝手に動くことでフェースが「返る」感覚を体感することができ、球がつかまるようになります。

軸ブレする人に有効!

【Menu4】水を入れたバケツで「クラブに振られる」感覚を養う

小さめのバケツでOK!

バケツに半分くらい水を入れ、取っ手を両手でもってスイング。水をこぼさないように遠心力をキープしつつ「重さに振られる」感じを知ろう。

バケツの水をこぼさず、振り子のように振る動きは、自然と軸をキープし、クラブの遠心力を活かしたスイングと共通する。

【Menu5】ホースを振って「シャフトのしなり戻り」の使い方を覚える

約1メートルの長さで使います

やわらかいホースを振ることでシャフトの使い方を体得。バックスイングでしなったものを、ダウンスイングで逆方向にしなり戻らせるのがポイント。

ホースは「し」の字に持つ 

ホースはひらがなの「し」のように、先端が上を向くように持つ(○)。

背中に巻きつかせる

トップとフィニッシュでホースが背中に巻きつくように「間」を取って振る。

【Menu6】L字のパイプを振って「フェースが返る」を感じる

長短の塩ビパイプを継ぎ手でL字につないだものを使用。重心距離が長く、クラブでも自然と起こるフェースターンの動きを強調させて体感できる。

パイプのトルクを感じましょう!

トップで先端が少し下がる位置が正解

L字の先端部の重さでフェースが開閉するのを感じる。トップでは少し「垂れる」くらいの位置が正解。

先端が返ろうとするのを妨いで、真っすぐ振ろうとする動きはNG。

クラブへの正しい力のかけ方がわかる

クラブに結べばより効果的!

3日目は、リボンとヒモつきペットボトルで素振りをしましょう。ヒモ状のものを振ることで、どのように力をかけると「クラブを正しく操作できるか」を強調して体感でき、軌道や打点の安定に効果があります。

さらに、木材やドライバーシャフトを使ったパッティングドリルも5分ずつ行なうことで、パターマットだけでは身につかないストローク練習ができます。

これらのドリルを1日30分、ローテーションで行なえばスコアアップできますよ!

細いリボンなら2・3本束ねよう。

【Menu7】長いリボンを振って「引っぱる動き」を体感

まずは右手で持って振る。ダウンスイングできれいな円弧を描くように意識しよう。

約2メートルの長さのリボンを持ってスイング。ダウンスイングでリボンを引っぱる動きで、円を描くように振る。片手でも両手でも可。

【Menu8】ヒモつきペットボトルで「クラブの周期」を乱さず振る感覚を養う

水を半分くらい入れたペットボトルのキャップ下にヒモを結び、そのヒモを持ってスイング。クラブを振り子のように揺らして振る感覚が身につく。

手を使わずに体の動きで揺らす。
ヒモの長さはこのくらい。

ヒモをたるませないように振る

ヒモをたるませず、テンションをかけ続けたまま振る。極力手は使わず、両手が体の正面にある状態をキープする。

【Menu9】斜めに立てた木材をガイドラインにしてパタ練

木材を70度くらい傾けて立てかけ、パターのヒール側を木材の面に添えたまま素振り。正しい「イン・トゥ・イン」軌道で振れる。

【Menu10】ドライバーのシャフトで胸とヘッドをつないで素振り

胸とヘッドの「突っかえ棒」!

ヘッドを外したドライバーシャフトをパターヘッドと胸に当てて振る。手を使わないショルダーストロークが身につく

外れないようにストローク!

1日30分!3DAYS〝家練〞メニュー

初日はゴムチューブを使ったボディドリルを3種類×10分。2日目はクラブの動きを体感するドリル3種類×10分。3日目はクラブへの力の伝え方を身につけるドリル2種類×10分とパッティングドリル2種類×5分。1日30分を3日間、計10個のドリルを1セットとし、繰り返し行なう。

グッズはどれもホームセンターや百均で手に入るので自作してうまくなろう!

いかがでしたか? ホームセンターで簡単に買えるものを使えば、自宅で簡単にゴルフの練習ができます。

レッスン=田中徹
●たなか・とおる/1988年生まれ、千葉県出身。インスタグラムに900以上のリール(動画)を投稿して人気を博すドリルの達人。東京・南青山の「Bull Golf」代表。

構成=鈴木康介
写真=相田克己
協力=Bull Golf

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