
50歳から力に頼らず飛ばす方法!“スルーインパクト”でヘッドを走らせる
スルーインパクトとはゴルフの格言のひとつで、帝王ジャック・ニクラスが大事にしていた言葉といわれている。体力に自信がない人はこの教えで飛距離アップを図ろう。
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インパクトはスイングの一部であり通過点として考える

ボールをぼんやりと見てインパクトをすれば振り抜きがよくなる。ジッと見るのはNG
若くて体力も腕力もあれば、ボールを強く叩いて力まかせに飛ばせるが、歳をとるとそれは容易でなく、故障にもつながる。力に頼らず効率よく飛ばすには“スルーインパクト”が決め手だと山添昌良はいう。
「インパクトを通過点として考え、当てようとする動きをなくせば、ヘッドは加速していきます。それには素振りで振り抜くラインを決めたら、そこに向かって一気に振ってください。いままで何千、何万球と打ってきたベテランなら、もうボールを見なくても当たるはず。インパクトを意識しなければフォローが大きくなり、ヘッドがきれいな円を描くので、体力が落ちても効率よく飛ばせますよ」
インパクトを意識するほど飛ばなくなる

インパクトでボールに合わせる(当てに行く)動きが加わると、ヘッドスピードにブレーキがかかってしまう
Point1:振り抜くラインを決めたらそこに向かって一気に振る

素振りのときに打つ方向と球筋を決めたら、左腰の高さで振り抜くラインも定める。本番はそこに向けて一気に振れば、ヘッドが加速し、大きなフォローで飛ばせる。フィニッシュのポジションを決めて、それを再現してもOK
Point2:フットワークを使ってパワー不足を解消

フットワークを使うと体が大きく動くため、パワー不足の解消に加え、インパクトを意識せずに振りやすくなる。1本足打法は素振りとして有効で、足が動いて体重移動がスムーズになる
同じ体型のプロを参考にしよう

シニアプロは飛ばすためにさまざまな工夫をしている。体型が同じようなプロのスイングをお手本にすると上達に役立つという
いかがでしたか? ぜひ、レッスンを参考にして練習してみてください。

レッスン=山添昌良
●やまぞえ・まさよし/1967年生まれ。172㎝、72㎏。正確無比なショットが武器。2019年はすまいーだカップでシニアツアー3勝目を挙げ、賞金ランク10位。大阪府出身。シーミュージック所属。
構成=小山俊正
写真=圓岡紀夫
取材トーナメント=スターツシニア
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