腰が痛い、肘が痛い…痛みが出るのはスイングが悪いせい!プロがその理由を解説

ヒジが痛い、腰か痛い……。それでも痛みに耐えてプレーしているゴルファーは多いはず。

しかし、マスター今野は「痛みが出るのはスイングが悪いせい。痛む部分にスイングの問題点があり、そこを直すことがスイングの治療にもつながっていきます」という。

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痛い=依存度が高い それ、すなわちスイングの問題点!

タキ:今年に入ってからずっと手首が痛くて……。練習のしすぎかな?

今野(マスター):練習量ではなく、スイングの問題じゃないですか?

タキ:うーん。練習したぶんうまくはなっているんだけど。

今野:うまくなる、スイングがよくなったら痛みは出なくなるものですよ。なのに痛いところがあるということは、そこに欠点や修正点があるんですよ。

タキ:俺の場合、手首痛だけど、手首に問題があるってこと?

今野:タキさんの課題は、たしか引っかけのミスでしたよね?

タキ:イエス! ドライバーからウエッジまで左に鋭く曲がらない日はスコアがいいよ。

今野:そのために注意していることが手首の使い方ですか?

タキ:それもイエス。コックが早くほどけてヘッドが下から入らないようにする。手首の返りすぎも抑えて打つ。

今野:それで引っかけが出ないとしても、スイング中の手首は正しい動きをしていなくて過度な負担がかかっている。そのための痛みだと思います。

タキ:だとすると、腰が痛い人は腰の使い方や動かし方に問題あり?

今野:そうですね。腰を切るとか、逆に開かないようにするのを大事にして、一所懸命に行なっている可能性は高いですね。

タキ:じつは、それが間違っているから痛める。スイングの悪いところを痛みが教えてくれる、ってことか。

今野:これって結構、真実味があって、たとえば初心者は、最初にどこを痛めると思います?

タキ:腰かなぁ。慣れない回転運動で。

今野:正解は手です。マメができますよね。ビギナーは大いにしてグリップを強く握りすぎるから、手のひらを痛めます。

タキ:なるほど〜。でも、手首を注意しないと鋭く左に曲がっていくからなぁ。

今野:おそらくその原因は手首じゃないんですよ。痛いままではゴルフの楽しみも半減してしまいますから、何か別の部分や方法で直したほうが健全だし、美しくカッコいいスイングになります。

タキ:その「何か別の」ってなんだろう……?

今野:体にはさまざまな部位があるのに、その一部、もっといえば片側だけが痛むとなればバランスが悪いといえますね。

タキ:左右のバランス、上下のバランスもあるか。

今野:そうですね。オススメはバランスディスクですね。その上でフルスイングしてもバランスを崩さず振れたら理想に大きく近づくでしょう。

タキ:以前、マスターがバランスディスクに乗りながら打つのを見せてもらったことがあるけど、ディスクから落ちない、飛距離も落とさずに真っすぐ打っていて驚いた。

今野:私も昔は右側ばかり疲れる、痛めることがありましたが、バランスディスクでのスイングづくりで改善されました。

タキ:でもこの前、腰が痛いっていっていたよね。

今野:それはゴルフではなく事務作業のせいです。毎月、大変なんですよ。まかせられるスタッフがいなくて……

タキ:相変わらずひとりでやっているのか。企業としての人員のバランスは上手にとれていないね。

痛みが出るスイングは真っすぐ飛んでも最良ではない!

「痛いのは物理現象に体が逆らっているから。だから、痛い部分にはスイングの問題点が
あることが多く、痛いのをガマンすればいい球が打てるスイングは最良ではないのです」

と今野。ただし、頭を使いすぎての頭痛は結構。スコアアップは頭脳戦でもあるからだ。

いかがでしたか? 痛みが出るところからスイングを修正して、最良のスイングを目指しましょう!

マスター今野一哉
●こんの・かずや/1982年生まれ。本企画「スナックこんちゃん」のマスター兼ゴルフのプロコーチ。RainbowFM(88.5MHz)の「サタマニ♪」(第2土曜 15:00-16:00オンエア)で、ラジオパーソナリティも務める。キッズゴルフクラブ代表。

写真=鹿野貴司
イラスト=野村タケオ
協力=LaFace

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