スピードゴルフの絶対王者に学ぶ!瞬間的な「決断力」を身につける基本

スコアとタイムの両方で競う「スピードゴルフ」は、1打ごとの瞬間的な判断と決断が大事になる。スピードゴルフ界の第一人者、松井丈は「通常のゴルフに生かせることがたくさんあるし、スコアアップのヒントも多い」と言う。

“究極のプレーファスト”を参考に上達しよう!

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スピードゴルフとは!?

日本スピードゴルフ協会主催の競技。一定の間隔で1人ずつスタートし、18ホールのスコアと時間(1分を1打とする)の合計で競い合う。使用クラブは7本までなどのルールがあるが、プレー方法やその他のルールはゴルフの規則に準ずる。日本選手権は過去6度開催。昨年12月のレンブラントGC御殿場の大会で松井丈がゴルフスコア77、ランタイム46分22秒の計123・22で優勝。6連覇を達成した。

クラブの本数を減らすだけで迷いがなくなる

スピードゴルフで使うクラブは7本までですが、私は40ヤードピッチで6本を選び、番手間の距離はコントロールショットで打ち分けています。

中途半端な距離を打つときは、番手間の距離が10ヤードくらいしか違わないのに「6番と7番のどっちがいいかな」と悩む人がいますが、差はありません。肝心なのは「自信がもてるクラブで打つ」こと。それを素早く決断するクセをつけましょう。迷ったままで打つと、ミスが生じやすくなります。

スピードゴルフ中の私は、キャディバッグを置いたときがルーティンワークのスタート。そこからボールを打ち終えるまでは4、5秒くらい。そこまで急ぐ必要はありませんが、構えたらサッと打ち終える。これがミスを防ぐことにつながることは間違いありません!

中途半端な距離でも気にしない

7or6番アイアンどっちでもOK

たとえば、ピンまで145ヤード。「6番では大きいし、7番だと小さいかな」と迷うが、番手間の距離がたった10ヤードくらいなら、どっちで打ってもグリーンには乗る。大差はないと考え、自信をもって打つことのほうが大事!

ルーティンワークは速やかに

素振りを2~3回(写真左)
目標をはっきり決める(写真右)

スピードゴルフでは素振りはしないが、自分のチェックポイントを意識しながら2、3回素振りしてスイングイメージを高めるといい。目標の設定も早めに決断して、時間をかけすぎないようにしよう。

構えてからモジモジしていると、体が硬くなってミスショットを招く。

「構えたらサッと打つ」を習慣化

通常のプレーでプロたちは、ルーティンからボールを打ち終えるまで平均20秒くらい。アマチュアも長くても30~40秒以内でショットを済ませるように心がけよう。

ハーフセットでプレーしてみよう

14本のクラブをどう使い分けるかは、ゴルフの楽しみのひとつだが、本数が多いと迷うのも事実。ときには1W、5W、6Ⅰ、8Ⅰ、PW、SW、パターのハーフセットでプレーしてみよう。1Wが苦手なら代わりに3Wを入れてもOK。少ないクラブでプレーをするといろいろな気づきが得られる。

松井の「スピードゴルフ用」クラブセッティング(計6本)と飛距離

▶1W 260ヤード
▶5W 220ヤード
▶5Ⅰ 180ヤード
▶8Ⅰ 140ヤード
▶AW(52度) 100ヤード
▶パター

「クラブは7本まで使えますが、私は6本に絞っています。40ヤード間隔にして、このクラブしかない! と思うと苦になりません」と松井。クラブを限定することで迷いがなくなり、決断が速くなるそうだ。

スピードアップのためにボールにもひと工夫。見つけやすいように色やマークのついたボールを使用している。

いかがでしたか? スピードゴルフの基本をぜひ参考にしてください!

レッスン=松井 丈
●まつい・じょう/1974年生まれ、東京都出身。2004年プロ入会。JPGA公認A級インストラクター。東京・渋谷区の「ツーサムゴルフスタジオ」を主催。多くのゴルファーをレッスンする一方でスピードゴルフの普及にも務める。

構成=三代 崇
写真=相田克己
協力=新武蔵丘ゴルフコース

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