「ひと味違う」この魅力で決めました!MODUS3/ZELOSを使う理由

アイアンのシャフトといえば「N. S. PRO」(日本シャフト)。950GHや850GHは女子プロやアマチュアの不動の人気を誇るが、その他のシリーズも高い性能をもっている。その「その他」にスポットを当てて、愛用者に選んだ理由や使用感を聞いてみた。

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(右)市原建彦●いちはら・たつひこ/小誌ではクラブ解説や試打企画でも重宝されるツアープロ。レギュラーツアー1勝。長年「モーダス」を愛用していて、全モデルを熟知している本企画に打ってつけのプロ。
(真ん中)志賀友香●しが・ともか/日本大学ゴルフ部出身のインストラクター。USLPGAティーチングメンバー、TPIレベル1を所得し、現在は石井忍プロ主宰のエースゴルフクラブでレッスンを行なっている。
(左)南宮光行●なんぐう・みつゆき/クラブチャンピオン獲得を目指すアマチュアゴルファー。競技出場歴は10年。目下の課題はアイアンの精度アップで、さまざまなシャフトを試したなかで「モーダス」を選択。

「モーダス」ならではの魅力①

求める弾道が打てるモデルが必ず見つかるラインナップの豊富さですね!

市原は「115」を使用中。操作性の高さだけでなく、目線の高さでわかるように「グリーンに止まる高さ」が出るのが魅力

「MODUS3」(以下・モーダス)は、男子プロなどアスリートゴルファーに愛用者が多い。このカテゴリーのスチールシャフトは「モーダス」以外の選択肢も多々あるが、2010年の誕生以来、国内外のツアーでの使用率や市場での販売本数を日に日に伸ばし、「モーダスじゃないとダメ」というプレーヤーが増えている。そのひとりが、ギアへの造詣も深い市原建彦プロだ。

「モーダス以外もいろいろ試打して『115』を選びました。理由はシャフトが弾道をもう一段階高くしてくれるから。球の上がりやすさでいうと『105、130』も同じタイプで、『120、125』は逆に球を抑えてくれるタイプです。5モデルもある豊富なラインナップすべてに共通するのは、スチールらしい方向性と操作性の高さですが、アストリートゴルファーが気にする“振り感”は『105・115・125』は似た3兄弟、『120と130』は似ていない兄弟と思ってください」という市原が、それぞれの特徴をさらに詳しく解説してくれた。

105・115・125は似たもの兄弟

105・115・125の兄弟は、重量帯は違えど性格は似ています。さまざまなスイングタイプや持ち球のニーズに応えるフトコロが深いシャフト。プレーヤーの欠点を補いつつ、スイングやクラブの長所を引き出してくれる、幅広いゴルファーに適応する優等生タイプです。

120・130は似ていない兄弟

120と130は硬派なイメージで、兄弟でも性格は大きく異なり、使い手を選びます。120はシャフト先端の剛性が高いので変形しにくい。球の高低やスピン量の増減など、プレーヤーの意図をダイレクトに反映してくれる。130の剛性は先端が低めで、中間部は高い。先端はヘッドを走らせ、高打ち出しを作り出す。中間はこの重量帯を使うプレーヤーが嫌うシャフトの暴れを抑えながら、持ち前の強い力を伝えつつ、スピンを抑える設計になっている。どちらもハマる人には絶対に手放せない、強い個性と高い性能をもっています。

アマチュアには105・115・125の万能さがスコアアップにつながりそうだが、市原の解説を聞くと、120と130も打ってみたくなる!

「モーダス」ならではの魅力②

やさしめの今どきヘッドとの相性もいいんです

市原が感じる“万能さ”を魅力として「105」を愛用しているのが、アマチュア競技ゴルファーの南宮光行さんだ。「私も他メーカーのスチールやカーボンを試しましたが、最終的に悩んだのはコレと950GH neoでした。『105』に決めた理由は3つあって、①スイングが安定していないときでも打球のバラつきが少ない②しっかりめでもシャフトの挙動を感じられる③やさしめのヘッドとの相性がいい、です。とくに③が決め手で、やさしいけどややルーズな部分が出ることもあるヘッドをシャフトが制してくれる。いずれにせよ、モーダスは飛距離、方向性、フィーリング面のよさなど、さまざまな能力をもったシャフトだと思います」。近ごろの高慣性モーメントのアイアンヘッドとの組み合わせもおもしろそうだ。

「競技ゴルファーといってもアマチュアなので、ヘッドはやさしめ、シャフトはしっかりの組み合わせがスコアをまとめてくれます」と南宮さん

「ゼロス」ならではの魅力

出球がポンっと高く上がってくれるんですよ♪

志賀友香コーチは「ZELOS」(以下・ゼロス)シリーズの6を愛用中。「生徒さんからも『クラブを軽くしたい』という相談を受けます。リシャフトもその手段のひとつですが、カーボンはよく飛んでくれるけど、方向性はスチールのほうがよくて、とくに芝の上から打ったときにカーボンはバラつきが出るのを感じてしまう。でも、ゼロスはカーボンのような飛距離性能にスチールの安定感のある軽量モデル。しかも60g台の重量もあるので、私も思い切って『ゼロス6』にしましたが、カーボンとスチールのよさを発揮しつつ、アイアンに求める高打ち出しを作ってくれるところがお気に入り。たまにラウンドレッスンで実演してみせたとき、生徒さんに『先生のそのシャフトはなんですか?』と聞かれることもあります」。軽量シャフトを選ぶなら、「ゼロス」をぜひ試してみよう。

従来の軽量スチールでは補えなかった「パワーがなくても高打ち出し」を実現したのが、ゼロス最大の魅力だ

いかがでしたか? ぜひシャフト選びの参考にしてみてください。

写真=相田克己
協力=取手国際ゴルフ倶楽部
商品の問い合わせ/日本シャフト ☎045-782-2562 nipponshaft.co.jp/

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