LIVゴルフがPGAツアーの上空で広告を出した?現地カメラマンが取材

大勢のギャラリーが集まるゴルフトーナメントの会場上空には、しばしば大きな広告が書かれた飛行船や、巨大なバナー広告を引っ提げて飛ぶプロペラ機を見かけることがある。大勢の人々の目に止まる場所なので、広告を打つには格好の場所だ。広告主は大手保険会社やタイヤメーカーの他、地元のレストランの広告を見かけることもある。

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「コロニアルを楽しんで!そして…」広告戦略が話題

5月下旬にテキサス州で開かれたPGAツアー「チャールズシュワブ・チャレンジ」の上空に飛んでいたプロペラ機には、思わず見入ってしまった。その広告主は「LIVゴルフ」。

登場初期には激しく対立関係にあったPGAツアーとは和解し、提携関係を結んだとはいうものの、未だに発展的な協力関係は築けておらず、その関係は“ギクシャクしている”と言って良い。そんなLIVゴルフがPGAツアーの会場上空で広告を出せば、そのこいる人たちの目を奪うのは必死だ。まさにそれこそが、この広告の狙いでもある。

「チャールズシュワブ・チャレンジ」はテキサス州フォートワースのコロニアルCCで開催されており、大会名は変われど、長年“コロニアル”と呼ばれてきた大会。そこから1時間以内のマリドーGCで6月下旬に「LIVゴルフ・ダラス」が開催されるとあって、同じゴルフファンを迎え入れたいLIVゴルフが飛行機広告を打ってきたのだ。なので、広告のコピーは「コロニアルを楽しんで!そして6月25日〜27日はLIVゴルフをどうぞ!」となっていたわけだ。

LIVゴルフの飛行機広告はこれだけでは終わらなかった。マリドーGCからさらに近いダラス(フリスコ)で6月に開催された「KPMG全米女子プロ選手権」の会場の上空にも、LIVゴルフの飛行機広告は現れ、「KPMGを楽しんで!」とコピーはしっかり全米女子プロに合わせてきていた。

LIVゴルフは、PGAツアーがあまり開催しない場所で試合を行なっている傾向にあるが、テキサス州ダラス付近はPGAツアーの試合が多い。そこにLIVも試合をぶつけてくるのは戦略の一つなのかもしれない。

いずれにしても、ゴルフ観戦を楽しみたいファンにとっては、PGAツアーでシェフラーやスピースを見た後、今後はLIVゴルフでデシャンボーやラームが見られるとあって、ありがたいばかり。今後の両者の展開にも引き続き注目したい。

フォトグラファー 田辺安啓 (通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。

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