ヘッドの芯でボールをとらえるには?フェースの向きが一番重要

スピード上達の秘けつは“フェース向き”にアリ!

美しい動きでクラブヘッドの芯でボールをとらえるには、クラブの軌道や入射角などを気にするよりも「フェースの向き」に注目!

とくに、スイングづくりやスイング改造に着手しても、思うように変わらない、成果が上がらないというゴルファーに必読のレッスンを紹介しよう。

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インパクトから逆算してスイングを考える

【スイング軌道】1度から3度 インサイド・アウト
【インパクト時のロフト】15度前後
【フェース向き】1度から2度 オープンorクローズ

飛距離と方向性のよさを両立できるインパクト条件というのはある程度、上記にある数値の範囲内に決まっていて、簡単にいえば「ゆるやかなインサイド・アウト軌道でスクエアにインパクトすること」が重要です。この条件のインパクトを“安定的に、再現性高く”実現するためには、バックスイングから「フェース向きとヘッドのポジション」「スイング軌道」を整えていく必要があります。

また、すべてのポジションで意識してもらいたいのが「ヘッド重心の動きと拮抗すること」です。ヘッド重心はシャフト軸線より後方にあるため、フェースを「開かせる方向」に動こうとする。スイング中、この動きに制限をかけることがフェース管理のポイントとなります。

ヘッドが開きたがる動きに拮抗するトルクをかける

ヘッドが手より内側にくる(×)と、重心を「つかまえる」ことができないのでフェースが開く。このポジションに入ると、切り返しでヘッドが“逆ループ”してアウトサイド・イン軌道にもなりやすい

バックスイングでは左の写真のように、ハーフウェイバックの段階で「手よりヘッドが外側」にあることが重要です。このポジションにあることでヘッド重心をしっかり手のなかにつかまえることができ、フェースが開きたがる動きに拮抗(=抵抗)するトルクをかけられます。フェースの向きはやや下向き、前傾した背骨と平行ぐらいの向きが適正です。開きたがるフェースに対して、シャフトを「ねじる」イメージでこの向きを維持しましょう。

下半身から始動するとヘッドがインに入りすぎない

1度左足に乗ってから右足に体重移動するようなワッグルをすると、下半身から動いてヘッドを遅らせる動きを体感できる

始動でクラブを手から動かしてしまうと、フェースが開きながらインサイドに上がっていきやすい。下半身から動かすとヘッドが遅れながら上がるので「ヘッドは外、手は内」のポジションができる。

正面を向くのはオープンフェースのNGパターン

トップではフェースがやや上を向く(○)のが、重心と拮抗した状態。フェースが自身の正面を向く(×)のはオープンフェースの状態で、重心がつかまえられていない。結果としてヘッドが不安定に動き、シャフトクロスやオーバースイングのトップになりやすい。

ハーフウェイバック以降、クラブを手で担ぎ上げてしまうとオープンフェースのトップになりやすい。胸をしっかりと右に向けるイメージで捻転すれば、自然にスクエアなトップが作れる。

いかがでしたか。バックスイングのフェース向きをぜひ意識してみてください!

レッスン=小野耕平
●おの・こうへい/1997年生まれ、茨城県出身。中央学院大ゴルフ部を経て、指導者の道へ進み、石井忍主宰の「エースゴルフクラブ」にてインストラクターを務める。研究熱心で、物理と感性を両立したレッスンが持ち味。

構成=石川大祐
写真=相田克己
協力=エースゴルフクラブ赤坂

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