
50歳から飛ばす方法をシニアプロが解説!腕をやわらかく使ってクラブに仕事をさせる
歳をとり体力が低下しても、大きく飛ばしたい。
そのためには「力の入れ方と抜き方」を理解し、クラブに仕事をさせることが重要だ。
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左手の3本指に力を入れ、左腕の力は抜くのがコツ

クラブに仕事をさせるとは、クラブを効率よく動かし、その性能を最大限に引き出すこと。それにはインパクトを意識せず、一気に振り抜くことが大事。
今どきの50、60代は元気で、力(パワー)はまだある。にもかかわらず、ドライバーが飛ばないのは力の入れ方と抜き方に問題がある、と篠崎紀夫は指摘する。
「インパクトで当たり負けしないように、クラブは左手の小指、薬指、中指の3本でしっかり握りますが、このときに左腕全体が硬くならないように、手首とヒジの関節はゆるめて腕の力を抜く。トップで左腕を無理に伸ばす必要はなく、曲がってもかまいません。そして、切り返しで重力を利用しながらクラブを自然落下させて、腕をやわらかく使う。こうすると、自分がガンバらなくてもクラブが仕事をしてくれるので、歳をとっても飛ばせますよ」
Point1 手首とヒジの関節をゆるめる


力を入れるのは左手の3本指だけで、手首とヒジの関節はゆるめて腕の力を抜く。左腕に力を入れてしまうと、ヒジが突っぱったり腕全体が硬くなったりして飛ばなくなる
左手の3本指

腕をやわらかく使おうとして、グリップがゆるんでしまう人がいるので注意。小指を中心に、薬指と中指でクラブをしっかり握る
Point2 切り返しは力を入れずクラブを自然落下

トップからの切り返しは、クラブを自然落下させるイメージが有効。クラブと腕の重さを感じながら、腕をやわらかく使ってスイングする。重力と遠心力を利用すれば、クラブが効率よく走り、体力や筋力が低下しても飛ばせる
タメは作らない

ダウンスイングで意図的にタメを作ってボールを叩くのはNG。余計な力が入り、クラブが走らない。
いかがでしたか? 55歳からでも力の入れ方と抜き方を工夫することで、ドライバーを飛ばせます。

レッスン=篠崎紀夫
●しのざき・のりお/1969年生まれ、千葉県出身。162㎝、69㎏。レギュラーツアー1勝。19年にシニア入り。翌年に初優勝して賞金ランキング2位。
レッスン=篠崎紀夫
●しのざき・のりお/1969年生まれ、千葉県出身。162㎝、69㎏。レギュラーツアー1勝。19年にシニア入り。翌年に初優勝して賞金ランキング2位。21年はシーズン3勝をあげてシニアツアー賞金王に輝いた。北谷津Gガーデン所属。
構成=小山俊正
写真=田中宏幸
協力=取手国際ゴルフ倶楽部
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