
シニアプロが語る“イップス”の治し方!1番よかった対策とは?
〝イップス〞は「自分はならない」と思っていませんか?決して他人事ではなく、ゴルファーなら誰でもかかる。しかもゴルフを一生懸命やるほどかかりやすいんです!なぜイップスにかかるのか、どんな症状が現れ、どうやって克服するのか。それを事前に知ることが、イップス予防の最善策になります。
【関連記事】まさに「全アマチュア向け」! 飛ばせる“限定シャフト”がついに発売開始!
〝成功経験〞でイップスは治るはず

「かつての名手であっても、イップスに悩んでいるプロは多いです」(堺谷)
さまざまな方法を試したが……
私のひどいイップスを見るに見かねて、ツアープロたちがいろいろな対策のアドバイスをしてくれます。根本的な解決にはいたりませんが、さまざまな方法を試みて、一時的にうまくいったこともあります。クロスハンドでのアプローチは、一定の効果がありました。
でも、順手で構えたときのフィーリングが出る感じがしないんです。たしかに、大きなミスにはなりにくいけど、ただボールに当てるだけみたいになってしまって、試合では通用しないなと思いやめてしまいました。クラブもいろいろ試しましたよ。
チッパーはもちろんだし、ロフト角が70度もあるウエッジも使ってみました。バンスの形状を工夫したり、シャフトがすごく軟らかいクラブを使ってみたり、あらゆることを試しました。アドバイスしてくれるプロたちも、みんな持論がありますから、いろいろと勧めてくれるんですけど、結局、形だけとり
繕ってもダメなんですよね。
心が構えてしまっていて、自然じゃないんですよ。
今井克宗プロのイップス対策
最近よかったのは、今井克宗プロに教えてもらった方法です。アドレスで右足裏をめくって左側に向けて構えます。くるぶしを地面につけるくらいのイメージで右足首を曲げる。これでスイング中に、右ヒザが前や横に出ず、ウエッジの刃が刺さることがなくなりました。
ソールがきれいに滑ってくれて、いいスピンが入ります。今までも「これで大丈夫!」という方法をいくつも見つけてきました。でも、練習でうまくいっても試合で失敗して、その積み重ねがまたゼロになる。ずっとその繰り返しなので、私のイップスはもう絶対に治らないです。
でも、だからこそ試合で1回でも2回でも成功した体験を増やしていかなきゃいけない。それが増えれば、どんどんよくなるはず。私にはもう、それ以外の方法がないんです。
プロである以上技術を駆使したい
私のアプローチは左に体重をかけながら、ハンドファーストで上から下にウエッジの刃を入れていくタイプ。現代の選手はもっとソールを使って、下から上に振るようなアプローチが多い。おそらく、私のようなタイプがイップスになりやすいんですよね。
でも、大先輩の名手たちは、そうやってフィーリングを出しながら絶妙に寄せていた。本当にうまかったですよ。プロである以上、ごまかすのではなくて高い技術で寄せていきたい、というのはありますね。
今は若いときと違ってラクになりました。イップスは死ぬのと同じくらい辛いなと思うときがありましたが、今は生きているだけで丸儲けだと思うことにしています(笑)
Lesson:右の足裏を左に向けて打つ

今井克宗プロに教わったというイップス対策。右足裏を左に向けて構えることで、スイング中に右ヒザが前や横に出なくなる。すると、ソールから地面に当たりやすくなるのでクラブが刺さりにくい
いかがでしたか? ぜひ、参考にして練習に活かしてみてください。

解 説=堺谷和将
●さかいたに・かずまさ/1970年生まれ。埼玉県出身。185cm、90kg。恵まれた体躯から切れ味鋭い打球を放つショットメーカー。継続的にツアーを戦いながら、20年以上にわたり重度のアプローチイップスに苦しんでいる。現在はシニアツアーに参戦中。スターツシニアゴルフトーナメントでは3日間60台のスコアを並べ、7位タイ。チーズ王国所属。
構成=コヤマカズヒロ
写真=竹田誉之
【あわせて読みたい】
“激スピン”で話題のウェッジを石井良介が試打!即買い換えることに…!?

































