「飛距離250ヤード超!」女子プロ3人の飛ばしテクを解説!【月間記事トップ3】
今回は、「ワッグルONLINE」で12月上旬に公開した記事の中で、アクセス数が多い人気のレッスン記事TOP3を紹介していきます。
まず紹介するのは、第3位の記事です。
【あわせて読みたい】飛ぶ&曲がらないシャフトはどれ?最新5モデルをレッスンコーチが試打解説!【2022年版】
第3位:アプローチの球筋を簡単に操る!プロもやってる“2つのワザ”をレッスン
狙ったところに打つコツ、気になりませんか? 今回、球筋が自由自在になるコツを小泉正樹さんに教えてもらいました!
2つのテクニックでさまざまな状況に対応できる便利ワザ
フックやスライスといった球筋の打ち分けは、長い距離を打つショットの場合にだけ関係してくると考えている人が多いと思いますが、じつはアプローチの場面でも非常に有効なテクニックになります。フックやスライスといった弾道は、アプローチでは球が曲がることよりも球の高さやスピンのかかり方に影響を及ぼします。
具体的には、フックはランニングアプローチやピッチ&ランなど低めに出てランが出やすく、スライスはピッチショットやロブショットなど高く打ち出してスピンも多めに入ります。実際にはフックとスライスを主に球の高さの打ち分けとして活用するのですが、弾道から先にイメージを作ることで「球を上げるにはボール位置はここで、スイング軌道はこう」というように、打ち方をマニュアル的に考えるのではなく、「ちょっと上げたいから少しスライスのイメージで打とう」といった、構えやクラブの振り方、弾道などをセットでイメージできるようになるのでとてもシンプル!
このテクニックはショットのように、実際に球を曲げることではなく、スイングや球筋のイメージを作ることが目的なので、技術的にも難しくありません。それでいて2つの基本だけでさまざまな状況に対応できるので、ぜひ身につけてほしいテクニックです。
実践力アップ! 寄せワンが増える!
高い弾道で球が止まるスライス系のアプローチは、ロフトが増えて打ち出し角が高くなりスピン量も多くなる。高く上がって止まる球が打てる。
低く打ち出してランが出やすいフック系のアプローチは低く打ち出してランを出しやすいので、ランニングアプローチやピッチ&ランのイメージ。
この記事を参考に、上手にコントロールできるようになって、スコアアップを目指しましょう!
レッスン=小泉正樹
●こいずみ・まさき/1995年生まれ、千葉県出身。千葉県ジュニアや千葉県アマのタイトルを獲得し、17年プロ入り。昨年はQTファイナルまで進出。今季はABEMAツアーを主戦場にレギュラーツアーにも出場。フリー。
構成=鈴木康介 写真=田中宏幸
協力=日神グループ 平川CC
アクセス数第2位の記事はこちら。
第2位:“正しいフォロー”はどっち?「右手首の角度を…」とプロがレッスン!
アイアンショットはグリーンなど狙ったエリアに正確に打ちたい。しかし、さまざまなシチュエーションやライがあって一筋縄ではいかないことも。そこで今月は、ツアープロが状況に合わせて使う“実戦テク”をレッスン! 今回は植竹勇太プロにアイアンのヒントを教えてもらいました。
棒立ち気味にスッと立つとスピンが増えずに低い球になる
ライン出しでピンを狙うには「低い球」が絶対条件。それにはまず6対4くらいの左足体重にして、ややハンドファーストに構えます。そして棒立ち気味にスッと立つのがコツ。こうするとクラブの入射角がゆるやかになり、余計なスピンを抑えることができます。
最大のポイントはインパクト以降、フェースを返さずに低く長く出すこと。右手首の角度をキープしながら体の回転でボールをとらえ、フィニッシュをコンパクトにするとうまく打てます。このテクニックはアゲンストや打ち下ろしにも役立つのでオススメです!
右手首の角度をフォローまでキープ
バックスイングでできた右手首の角度をフォローまでキープし、フェースが返らないように振る。右手首と右手のひらで球筋を扱う感覚が大事。
この記事を参考に、ライン出しの際の「低い球」、右手首の角度を意識して練習してみて下さい。
植竹勇太
●うえたけ・ゆうた/1995年生まれ、北海道出身。163㎝、63kg。17年にプロ転向。21年に2位2回などの好成績をあげて初のシード入り。正確無比なショットが武器で、フェアウェイキープ率はつねに上位。セガサミーホールディングス所属。
構成=小山俊正、三代崇
写真=相田克己
アクセス数第1位の記事はこちら。
第1位:「飛距離250ヤード超!」女子プロ界・飛ばし屋3人の“飛距離を伸ばすコツ”を解説!
木元幸多郎コーチの解説で、女子プロのなかでも飛ばし屋といわれる3名のスイングから、飛距離アップのコツを探る。マネやすいものを取り入れて、飛距離アップを目指しましょう!
最初に、穴井詩プロのスイングを解説していただきました。
スイングアークを大きくして大きな遠心力を使って飛ばす!
穴井選手は、コックを使わず、スイングアークを大きくして、大きな遠心力を使って飛ばしているのが特徴的です。
❷のバックスイングで左腕をピンと張って、ヘッドを遠くに動かしていますが、手元を先行させながら穴井選手は、コックを使わず、スイングアークを大きくして、大きな遠心力を使って飛ばしているのが特徴的です。
❷のバックスイングで左腕をピンと張って、ヘッドを遠くに動かしていますが、手元を先行させながらヘッドが最後に追いついてくるようにクラブが動くので、スイングアークが大きくなり、ヘッドスピードも速くなる。それに合わせて、体を左右に動かしてよりパワーを溜めたり解放をしています。体を左右に動かすのは、アマチュアがマネると体が突っ込んだり、軸がブレたりするので、その場で回る感覚のほうがいいかもしれません。
❻のインパクトはアッパーブローですね。今のクラブはスピン量が少ないので、アッパー気味に振ったほうが弾道は高くなります。テンプラが出てしまうのが怖いかもしれませんが、むしろテンプラが出る人ほどアッパーに振ったほうがミスが出ない。また、アウトサイド・インのカット軌道を防ぐことにもつながります。
穴井詩
●あない・らら/1987年生まれ、愛知県出身。165cm。今シーズンはリシャール・ミル ヨネックスレディスで4位タイ、宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメントで8位タイに入る。ドライビングディスタンスは260ヤードを超える飛ばし屋。GOLF5所属。
次に、体の動かし方について解説していただきました。
カラダを上下に動かしてパワーを引き出す
山路選手のスイング写真は、ドライバーではなくフェアウェイウッドですが、ドライバーでは平均250ヤード以上を飛ばしています。穴井詩選手(上記関連記事を参照)と比べると、山路選手は体の上下動を使って飛ばしています。
トップから切り返しで、お尻を下げて沈み込み(❸❹)、そこからインパクトで体が伸び上がる。PGAツアーのプロでいえば、ローリー・マキロイ選手のような下半身の使い方をしています。お尻が下がると骨盤が前傾し、少しガニ股っぽくなるので、前傾がキープしやすくなります。
アマチュアは切り返しから体を回そうとするときにお尻が前に出て、体が起き上がってしまう人が多いので注意してください。また、前傾がキープできない人はツマ先寄りの体重になっている人が多いです。
❶のアドレスの時点で少しカカトにも体重をかけるようにする。すると、沈み込む動きでパワーを引き出すことができます。
山路 晶
●やまじ・あきら/1998年生まれ、宮城県出身。166cm。昨シーズンは樋口久子三菱電機レディスで4位タイ、ニトリレディスで3位タイに入った。ドライビングディスタンスは251.06ヤード。森六グループ所属。
最後に、葭葉ルミプロのスイングを解説していただきました。
始動前に左に体重を乗せて勢いをつける!
葭葉選手は足の使い方が特徴的です。❶からの始動に入るとき、少し左に体重を乗せてからバックスイングをしていきますが、このテクニックを使って飛ばしているドラコン選手はたくさんいます。ドラコン選手の場合、葭葉選手よりももっと大きく左に踏み込んでいきますが、その動きがクラブを振り上げる勢いをつけ、テークバックのスピードを速くしています。
タイプによりますが、バックスイングのスピードを上げれば、ダウンスイングでのヘッドスピードも上がるケースがあるので、マネてみるのもいいでしょう。ただし、左足に体重が乗ったままにならないように注意。
葭葉選手は❸のトップではしっかり右に体重が乗っていて、切り返しでは左に体重を移動。足を先に動かして体があとからついてくるように振っています。また、葭葉選手はトップでシャフトクロスになっていますが、これもヘッドの運動量が大きくなるので飛距離アップにつながっています。振り遅れの原因などにならなければ、シャフトクロスになってもOKなのです。
葭葉ルミ
●よしば・るみ/1993年生まれ、東京都出身。162cm。今シーズンは明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメントで7位タイ、Tポイント×ENEOSゴルフトーナメントで2位タイに入った。ドライビングディスタ
ンスは254.75ヤード。富士住建所属。
この記事を参考に、早速実践して飛距離アップを目指しましょう!
解説=木元幸多郎
●きもと・こうたろう/1995年生まれ、東京都出身。神奈川県相模原市のふたゴルフアカデミーと東京都港区のHIRO GOLF ACADEMYを拠点にし、幅広いレベルのゴルファーを指導。
写真=田中宏幸
いかがでしたか? 他にも魅力的な記事をたくさん公開しているのでぜひご覧ください。
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