
女子プロ、“ラフからの打ち方”を解説!ゆるみにくい準備が大切
自他ともに認めるツアー屈指のアプローチの達人桑木志帆が、さまざまなライや状況からベタピンに寄せる桑木流のワザをレッスン!
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桑木流ラフからのアプローチ
ヘッドの重さを有効活用大きめのスイング幅でレベルに打つ!

ラフこそリキみに注意

中:シャッと音を鳴らすようにクラブヘッドを通過させます!
右:右足はベタ足でフィニッシュ。筋力ではなくヘッドの重さを利用して打てている証拠だ
桑木が打つラフからのアプローチは「ピンをオーバーする!」と心配になるくらい大きな振り幅で打つ。しかし、ほどよく力の抜けたスイングから放たれる打球は「ポーン」と高く上がり、飛びすぎることなく絶妙な距離に着弾する。「フェアウェイと比べてクラブヘッドへの抵抗が強いため、ゆるまないことが大切。だからといってリキんではダメです!」と桑木。ヘッドの重さを利用しながら打つのが重要で、そのほかにも“ゆるみにくい”準備をしているそうだ。ここが今回のレッスンのポイントとなる。
フェースはしっかり開く

フェースを大きめに開くことで“飛びすぎてしまう”恐れがなくなり、スイングがゆるまない。目標より右に飛びやすくなるので、スタンスを左向きにして対処。
バックスイング小はリキんでしまう

バックスイングが小さいと、ヘッドの重みが使いにくくなるためリキみが出やすい。出球が強すぎてランが余計に出るなど、距離感が合わないミスにもつながってしまう。
上から入れるイメージはNG

ラフは上からクラブを入れるイメージがあるが、それはボールが芝に埋まっているときだけ。ロフトなりに安定したアプローチを打つためにも、スイングイメージはレベルが正解。
いかがでしたか? ラフはリキまず、ヘッドの重さを活かして大きくスイングすることを意識しましょう!

レッスン=桑木志帆
●くわき・しほ/2003年生まれ、岡山県出身。164cm。21年のプロテストに合格。プロ仲間からも称賛されるショートゲームの名手。24年は国内メジャー・リコーカップなど3勝をあげ、賞金ランク6位。25年シーズンは年間女王の期待がかかる。大和ハウス工業所属。
構成=岡田豪太
写真=田中宏幸
協力=日神グループ 平川CC
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