「罰ですかね」 米女子プロ1年目の“注目株”、予選通過なるか?

今年、EPSONツアーで戦っている伊藤二花。日本のプロテストにも挑戦し、順調に予選会を勝ち進んでいる。そんな伊藤が7月の「ハートフォードヘルスケア選手権」に出場した。

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カットラインは自分の成績?伊藤二花、心境を笑顔で語る

同大会は、下部ツアーでは年間に4試合しかない4日間大会。3日間大会であれば金曜が初日で、土曜日に予選カット。予選落ちすれば日曜の1日のみが無職になるが、4日間大会なので木曜に大会が始まり、金曜に予選カット。予選落ちしたら土曜と日曜の2日間を持て余してしまうことになる。

同大会の二日目、最終組でプレーした伊藤はカットラインを上下するスコアでプレー。後半に入ると、スコアボードに表示されるカットラインが「+2」と表示されていたのに気づいた。伊藤のスコアは+2で、まさにカットラインとの攻防になっていた。

そこで迎えた16番、伊藤はバーディーをゲット。これで予選通過圏内に入ったと思った瞬間、カットラインが「+1」に上がった。たまたま近くにあったリーダーボードを見て、伊藤も「えっ?!」と驚き。スコアを伸ばしたのに、予選カットラインが上がって、またもやボーダーラインになっているのだ。

EPSONツアーのカットラインは60位&タイで、この時、伊藤がバーディーを取った時点でちょうど60人が+1にいたのだ。つまり、+2の選手は61位タイとなり、予選落ちの順位となる。さらに、伊藤はこの日、最終組でプレーしていたので、カットラインに影響を与えるのは伊藤本人の成績だったというわけだ。

この後17番をパーで切り抜けて18番をプレーした伊藤だったが、残念ながら18番はボギーとしてしまいホールアウト。ここで、60人いた+1の選手が59人となり、61位だった+2の選手が60位タイに順位が上がることになり、なんと伊藤は予選通過したのだ。

一度は予選落ちを覚悟した伊藤だったが、辛くも予選通過できたことで翌日の第3ラウンドもプレできることになった。ただし、第1組になった伊藤には同伴競技者がおらず、ちょっぴり寂しく早朝から一人でプレーすることになった。ホールアウト後、乾燥を尋ねてみると「予選通過できてよかったです。一人ぼっちでプレーすることになったのは、昨日の“罰”ですかね(笑)」と屈託のない笑顔。

プロ1年目の明るい伊藤が、今年どこまでやれるか見守りたい。

フォトグラファー 田辺安啓 (通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。

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