
4番ウッドの選び方とは?専門家が解説!
近ごろのFW(フェアウェイウッド)は、これまでの3、5Wだけでなく、その間の4Wを発売するメーカーが増えている。熟年層には「昔はバフィー(4W)使っていたなぁ」なんて懐かしむゴルファーもいるだろうが、なぜ再び4Wが追加されたのか?その理由や最新モデルの性能を、10年も前から4Wをアマチュアに推しているカノマタが徹底解説!
はじめて4Wを買う人が失敗しないポイント
「4Wの性能は1Wを継承している」ロフトとシャフトを要チェック!

なかなか4Wの試打クラブがあるゴルフショップは少ないと思いますが、今回11モデルの4Wを打ち比べての印象は「ドライバーの特徴に近かった」です。ピンの「G440」は4Wでも寛容性が高くてミスヒットに強い、そのうえで飛距離性能を高めていました。キャロウェイの「エリート」の3HLはトップクラスのボールスピードで、強い打球が打てるのが魅力。
テーラーメイドの「Qi35」はアスリート好みの打感と形状。タイトリストはバランスのよさ、振りやすさが際立っていましたね。ゼクシオは4Wでもゼクシオサウンドが継承されていて、上がりやすさ・やさしさはトップクラスです。4Wを選ぶときはロフト角が16度、16・5度、そして17度かによって弾道が変わってきます。
また、長さは43インチがスタンダードですが、0・25インチ長かったり、短くなっているモデルもあります。シャフト重量も40g台から60 g台まであるので、スペックではロフト角とシャフトをきちんと確認してください。4Wをはじめて購入する人にとって1番シンプルで失敗しない選び方としては、ドライバーと同じモデルでそろえること。そうすればクラブの特性もスペックの流れも問題ないセッティングになります。
同じロフト角でもフェースの見え方が違う

4Wは同じロフト角でもアドレスしたときのフェースの見え方が違うので、構えてみての見た目をチェックしよう
シャフト重量は40〜60g台まで

シャフトは「1Wより5から10g重めが基準。ドライバーと同じ重さはあり! 軽くなるのはNGです」と鹿又
最新&人気モデルの4W・11本をカノマタが総チェック!

今年注目のピン、キャロウェイ、テーラーメイドから玄人好みのメーカーまで一気に試打!
キャロウェイ エリート

●価格/ 6 万7100 円
ボール初速はNo.1!?

HS35m/秒でもOK 万人向けの万能型ドライバー同様に4Wでもボール初速はトップクラス。フケ上がることなく強い打球で大きく飛ばせます。打点ブレにも強いのでタテ距離もそろうし、ヨコの曲がり幅も少ない。今年の女子ツアーで大流行しそうですね。
ピン G440 MAX

●価格/ 6 万7100 円
万人向けの万能型

ピンのFWはツアープロからもアマチュアからも評価が高い。最新モデルの「G440」の4Wも高弾道でありながらフケ上がらないので、とてもやさしくて万人向けの万能型。飛距離と寛容性を両立している性能はドライバーとそっくりなので、1、4Wとそろえて使ってほしいですね
ピン G430 HL MAX

●価格/ 6 万7100 円
HS35m/秒でもOK

ヘッドが軽くて、シャフトも40g前後と全体的に軽量なのでとても振りやすい。ドライバーのヘッドスピードが35m/秒前後で、フェアウェイウッドを苦手とする人にとくにオススメです。ロフト角以上に打球が高く上がってくれるのでやさしく、安心感もあります。
いかがでしたか? 試打の感想を参考にして、最新モデルを手にとってみてください!

試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメ
ディアで活躍する人気クラブコーディ
ネーター。現役ツアープロのクラブ調
整やサポートだけでなく、ジュニアゴ
ルファーの育成にも注力している。
構成=野中真一、編集部
写真=田中宏幸
協力=ジャパンゴルフスクール
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