
アプローチを上げるには?「手首を振り子のように動かして…」と解説
アプローチは状況に応じて、上げる球と転がす球を使い分けることがピタリと寄せる秘けつ。
この2種類のアプローチの連続写真を比較して、狙いどおりに打ち分けるポイントを解説する。
手首を支点にクラブを振り子のように動かす

転がす(下写真)
西山選手の「上げる」は鋭角に打ち込まず、入射角がゆるやかになるゆったりスイングでボールを拾って打つタイプですね。特徴的なのは体と腕とクラブを同調させるのではなく、コックを使う。その使い方が抜群にうまいです(③上)。
バンカーやアプローチがうまい人は、手首の使い方が上手な人が多いので参考にしてください。
西山選手のようにコックを使うと手元の動きが小さくなります。これはスイング軌道のバラつきがなくなるのがメリット。手首を支点とした振り子のイメージですね。
アプローチは派手に大きく体を動かすショットではないので、ヘッドの重みを感じながら手首を支点に振り子のようにヘッドを動かしていく打ち方もアリ。やわらかくボールを高く上げることができます。
転がすときは、コックの量が少ないですね。「上げる」のインパクトと比べると、腰がもっと回っている体の回転主体のスイングをしています(⑤下)。右足寄りにセットしたボールをノーコック気味で打つので、ヘッドの入射角はシャロー。
ソールを上手に滑らせて打てる、クラブを低い位置から入れて低い位置へと振り抜く打ち方で転がしています。

いかがでしたか? 振り子のように動かしましょう!

西山ゆかり
●にしやま・ゆかり/1982年生まれ、神奈川県出身。162cm。26歳でプロ入りし、芹沢信雄に師事。13年のmeijiカップで初優勝をはたすと、17年のバンテリンレディスで2勝目をあげる。フリー。

解説=真弓伸仁
●まゆみ・のぶひと/1975年生まれ、神奈川県出身。USGTFティーチングプロ。現在は東京・三鷹市の東京ゴルフスタジオでレッスン中。ゴルフが楽しくなるタイプ別のスイング作りに定評がある。
写真=相田克己、圓岡紀夫