
「守り」のゴルフしちゃってない?ベストスコアを更新したいなら攻め一択!
“なっち先生”こと大谷奈千代が、コーチに転身して気づいた「プロとアマチュアの考え方の違い」は、スイングの改造や強化以上にスコアアップの効果がある。そこで「頭と心の中を変えるレッスン」を毎月掲載!
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うまくいかないときほど挑戦する姿勢が流れを変える!

今季の女子ツアー2戦目の吉田優利選手は、2位に9打差をつけて勝ちました。このぶっちぎり優勝の決め手となったのは、スコアが大きく動く「ムービングデー」と呼ばれる大会2日目の土曜日で、吉田選手は64ストローク、8アンダーのビッグスコアを出しています。プロが試合でビッグスコアを出すには「流れを読んで勢いに乗る」ことが大切です。
あの日は前半で5バーディを獲っているので、調子がいいことはもちろんですが、ゲームの流れがよかったことが伺えます。そして、吉田選手はきっと「後半に向けてこの5アンダーを守ろう」ではなく、「今日は何をやっても結果がいいから、後半も5アンダーを目指そう!」とポジティブに考えてプレーしたはずです。
ゴルフというゲームは、調子以上に流れが大切です。たとえば、ベストスコア更新のチャンスは、どうなるとやってくると思いますか?最初から安全に行く人には残念ながらそのチャンスは訪れにくく、スタートからいい流れに乗れない。なぜならば、守る選択は自分でゲームのいい流れを止めてしまう可能性があるからです。
しかし、多くのゴルファー、プロでもスコアをまとめたいときや調子がいいときは大いにして守りたくなるもの。大人になるとなおさらこの傾向は強くなり「攻める」はイコール「怖い」となりがちですよね。その気持ちはとてもよくわかります……。
ですが、いい流れを作りたい、乗りたいときは、守りがちな心のブレーキを外し「イケイケ!ゴーゴー!」の精神でプレーを楽しんでみてください。
やる前から失敗のことを考えていてはいけません。失敗を恐れると挑戦しなくなってしまいますが、ゴルフは生涯、挑戦できる、挑戦しないといけないゲームなのです!
その挑戦心からいい流れを作るゴルフは「調子は悪くないのに肝心のスコアがよくならない!」という人には、カンフル剤になり得る思考としても強くオススメします!
いかがでしたか? ぜひ、手ごたえを感じたときは攻めのプレーで勝ち取りましょう。

大谷奈千代
●おおたに・なちよ/1984年生まれ、兵庫県出身。05年のプロテストに合格。ステップアップツアー2勝、11年には賞金シードを獲得。現在はレッスンにやりがいを感じ、コーチに転身。アマチュアやプロの卵を精力的に指導している。
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