
絶好調の勝みなみ、ツアー中に変えたものとは?クラブではなくて…アレだった
現在、絶好調の勝みなみ。9月の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」では、初日にトップタイスタートを切ったものの、その後の悪天候により競技が不成立となり“幻の首位スタート”となってしまった。
しかし、次戦の「ロッテ選手権」では優勝争いを繰り広げて3位フィニッシュ。さらにその翌週の「ビュイックLPGA上海」では、ジーノ・ティティクルと5ホールに及ぶプレーオフを繰り広げて惜敗と、勝の絶好調は止まることを知らない。
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勝みなみのボールマークが変わった?今後の展望を語る

そんな勝がロッテ選手権で自慢のボールマークを見せてくれた。勝のボールマークといえば、黄色や赤、白の“勝”マークが定番。特に黄色は大好きな阪神タイガースカラーとあって、試合でも頻繁に愛用している。しかし、ロッテ選手権で使用したボールマークは、いつもと異なるものなので尋ねてみた。

「このボールマークは沖縄で見つけたものなんですけど、フランス製みたいなんです」と、そのデザインの良さにご満悦。小さな貝殻を集めて作ったようなデザインの中にMの一文字。まるで勝のために作られたようなボールマークだ。

これまで使っていた“勝”印のものは?と思ったら、ちゃんとボールマークボックスに入ってた。見せてもらうと、ボールマークコレクションがなんともカラフルで楽しそう。優勝争いを前にしても「楽しみたい」と勝らしい言葉で心境を語った。

しかし、本心はそんな“可愛らしい”ものではなさそうだ。ロッテ選手権三日目終了後、最終日の優勝争いを目前に語ったコメントは、勝ものすごく大きな未来像を物語る。今年、何人もの日本人選手が優勝していのを見てどう思うかとの質問に、
「もちろん(自分も優勝したいという気持ちは)ありますが、焦ってもいない。それは、今、溜めてるので(笑)。(1勝すれば)1年に何勝もするかもしれないので!」

勝の優勝マグマは溜まりに溜まっている。そういえば、今年の男子ツアーでは、何度も優勝争いをしつつもなかなか優勝できなかったトミー・フリートウッドが、ビッグトーナメントである最終戦で歓喜の勝利を挙げた。

ゴルフ界はドラマのようなシナリオが展開されることがあるが、優勝賞金が4億円にも上る11月の女子最終戦「CMEグループツアー選手権」で勝の米ツアー初優勝が見られるかもしれない、と筆者は勝手に夢見ている。
フォトグラファー 田辺安啓 (通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。
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