
原英莉花、優勝したのに不安顔!そのワケを現地カメラマンが解説
米女子の下部ツアー 「エプソンツアー」から、見事にトップツアーへの出場資格を獲得した原英莉花。その昇格を決定づけた表彰式で、つたない通訳を務めた人物は、何を隠そう… …。
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原英莉花の優勝時、通訳とカメラマンを兼務していた人物は?

8月のエプソンツアー「ワイルドホース女子選手権」で優勝した原英莉花は、この勝利で年間賞金ランク10位以内をキープすることが確実となり、来季のUSLPGAツアー昇格という大目標を果たした。その華々しい舞台の表彰式では、少々あわただしい〝裏舞台〞があった。

優勝を決めたパットを沈めると、18番グリーンから下りた原はお祝いのウォーターシャワーを浴び、その後、スコアカードにサインをして提出すると、原のマネージャー兼キャディの義山氏が私のところにやってきて「通訳をお願いできませんかね?」とのこと。

優勝した選手は、表彰式でスピーチをするのが日本でもアメリカでも当然のルーティン。日本では過去に何度も優勝してきた原だが、じつは以前から「優勝したときのスピーチが不安」といっていた。英会話がまだ得意ではないから、だけでなく「日本語でもスピーチは苦手なんです」と意外な面を吐露。
そこで、通訳を引き受けた私は精一杯のアドバイスをした。「Thank you very much。このひと言だけでもいいので英語で話してください。あとは通訳します。日本語で話すときは、ギャラリーのみなさんに伝えるみたいに大きな声で話すことだけ心がけてください。それで大丈夫です」

表彰式に向かう直前、原は芝生に座って何やら書きはじめた。スピーチの際に話す内容を準備しているようで、スポンサーやVIPの名前などを記している。それはまるでテストに臨む前の生徒のよう。優勝を達成した直後の選手としてはちょっとかわいらしい場面だったが、これも優勝した選手の責任だ。
いよいよ表彰式がはじまると、ちょっと困ったことが起こった。通訳を引き受けたもののカメラマンとして取材していた身としては、表彰式の様子は原の正面側から撮りたい。しかし、そうすると原から離れてしまう。

結局、原の近くの横から撮ることになり、スピーチ中の写真は原にかなり近い横からのアングルになってしまった。さらにもうひとつ困ったのは、原の日本語のスピーチを英語で話す際、こちらもギャラリーに向けて話すためにマイクを持つ。
片手にマイク、もう片方の手にカメラを持つというおかしな役柄になってしまったが、しっかりとスピーチする原をサポートするために懸命に努力をした。原は期待以上の素晴らしいスピーチをこなし、大きな拍手が贈られた。

すると、今度はUSLPGAのスタッフが登場し、ビデオを使ったリモートの記者会見がはじまった。USLPGAのスタッフは、事前に届いていた日本のメディアからの質問も用意しており、原が日本語で答える内容をその場で英語に通訳するという役目もすることに。
結局、原はしっかりと質疑応答をこなしたが、通訳がなんとも心もとなかったことが大きな反省点になってしまった。できれば手がもう2つあって、原のコメントを書き留めるペンとメモがほしかったが、やはり大舞台を踏んできた選手には敵わないものだ。
原は来季、USLPGAでプレーするが、今度は〝カメラマン〞のみの立場で、優勝の喜びに加わりたい。
いかがでしたか? 次回の取材をお楽しみに!
フォトグラファー
田 辺安啓(通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。
取材・写真=田辺安啓
TEXT & PHOTO Yasuhiro JJ TANABE
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