アメリカのゴルフ場でも日本の “ 軽トラ” が大人気!

アメリカのゴルフ場で日本車が大活躍。しかも、利用されているのは“ 軽トラック” で、その人気の理由に突撃!

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アメリカのゴルフ場でも日本の “ 軽トラ” が大人気!

〝軽トラック〞は、宅配便や農家などで大活躍。乗用車としても大勢の人たちに利用されていることもあり、日本人にとっては馴染みのあるクルマだろう。そんな軽トラックが、最近はアメリカでも人気急上昇中。「ファーマーズインシュランスオープン」の開催コースでも見かけたので取材してみた。

トリーパインズGCのクラブハウス前に2台の軽トラックが現れた。クルマからぞろぞろと降りてきたのは、コースのメンテナンススタッフたち。そのクルマをよく見ると「ダイハツ」のロゴマークがついている。大きさといい、形といい、見慣れた日本の〝軽トラ〞だ。乗車していたスタッフに話を聞くと「これは〝KEI(ケイ)〞だよ。最高のクルマだね」――今、〝ケイ〞っていいました?

ゴルフ場の作業車として一般的なのは、写真のようなゴルフカート型。タイヤ幅も太く芝にはやさしいが、あくまでもゴルフカートの延長の仕様

「そうだ。TOYOTAだ(※ダイハツはトヨタの子会社)。小回りも利くし、パワフルだし、それでいてエアコンもついていてとてもグッド。輸入規制をクリアするために触媒を追加したりして12万ドル以上するんだけど、それでも十分に価値のあるクルマで、ここには2台あるよ」

いきなり〝ケイ〞という日本語が出てきたことにも驚いたが、それほど軽トラがアメリカで浸透している証拠。運転席のハンドルは右座席にあり、日本から輸入したものだということがわかる。タッチスクリーンパネルもあるから最近の年式だろう。ただし、ナンバープレートはついておらず、公道は走れない。ゴルフ界ではボールやクラブ、シャフトなど日本ブランドが大活躍しているが、こんなところでも日本ブランドが人気のようだ。

街中のスーパーで見かけた、公道を走れるナンバープレートつきの軽トラ。車内には日本語のメンテナンスシールがついたまま。25年以上落ちとはいえ、まだまだ新しく見える

じつは、日本の軽トラはアメリカの公道でも見かける。もちろん日本からの輸入車なのだが、公道を走る〝ケイ〞は事情が少し異なる。アメリカには「25年ルール」というものがあり、発売から25年以上経過したクルマは現代の規制の対象外となるルールが存在する。旧車やアンティークカーの扱いになり、輸入してナンバーも取得できるのだ。

アメリカでも〝ピックアップトラック〞と呼ばれる軽トラのような形の荷台つきトラックはあるが、軽トラに比べてアメ車はとにかく大きい。そこに、最近のガソリン代や保険代、メンテナンスコスト高騰の影響で、日本の25年落ちの軽トラに注目が集まった。最初は「小さい」と評価の低かった日本の軽トラだが、都市での小回りのよさや燃費のよさから評価はうなぎ登り。

試合会場ではほかにも一般ギャラリーを運ぶクルマとして、電動カートが走っている。一般車用のナンバープレートもついていたが、運転手さんいわく「一般道は25マイル(約40キロ)以下の制限の道路しか走れない」とのこと

25年落ちとはいえ壊れにくく、多くの人が〝KEI〞を愛用するようになったのだ。まだ軽トラを認めていない州もあるが、スーパーの駐車場で見かけたホンダの軽トラには、しっかりと一般車用のナンバープレートが取りつけられていた。このクルマのオーナーも「もうこれ以外は乗れないよ」と満面の笑みを浮かべグッドサイン。日本の軽トラは、世界の〝KEI〞になった。

いかがでしたか? 日本の軽トラが世界のゴルフ場でも浸透しているのは、嬉しいですね!

フォトグラファー 田辺安啓(通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている

取材・写真=田辺安啓 
TEXT & PHOTO Yasuhiro JJ TANABE

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