すべてのミスはフェースの向きが原因!ミスが一気に直るスイングを解説

ダフリも出る、スライスも出る……そんな人にぴったりの修正法を坂本龍楠コーチがレッスン!

直線イメージのスイングを習得すれば、どんなミスも一気に直せるぞ!

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ミスの原因は?

ダフリ:ボールの手前を叩くダフリは、フェースが上を向くと出やすい
トップ:トップもダフリと同じフェースが上を向くため。刃に当たってしまう
スライス:スライスは、フェースが開いて当たってしまうのが大きな原因
フック:フェースが閉じすぎて、左を向いてボールに当たるのがフック

→すべてのミスはフェースの向きが安定しないから出る!

上で説明したミスは、すべてフェースの向きが悪いのが大きな原因。これらはスイング中にヘッドを操作しようとするほど、よけいにフェース向きがバラついてミスが続いてしまう。

→直線イメージのスイングで即解決!

クラブの動きを振り子ではなく、手首を真っすぐ動かすイメージでスイングしてみよう。すると、フェースの向きが安定するのでミスが出にくくなる。

実際のスイングは直線的には動かないがイメージはあくまでも直線!直線を意識することであらゆるミスを防ぐことができる

どの番手もスイングイメージは同じ


ゴルフは14本のクラブを使うスポーツ。長さやロフトが異なる番手を、どれも同じスイングで振ることが理想で、「直線イメージ」はその理想のスイングを手に入れられるメソッドだ

振り子の意識を捨てて「真っすぐ動かす」イメージで振る

直線イメージのスイングを習得するためには、支点を作って振り子のように振る意識を捨ててください。そもそもゴルフクラブは、ヘッドの重心点がシャフト軸線上からズレているので、振り子のイメージで振ると、軌道もフェースの向きもバラつきます。手首を支点にするのは、手が止まってしまう原因にもなるのです。

ダウンスイングではヘッドよりも手を先行させて、意図的にクラブを真っすぐ動かしてください。すると、インパクトゾーンが点から線に変わるためミート率が上がります。

【○】手元もクラブも真っすぐ動かす

手元を支点に振るのではなく手元を止めずに先行させて、クラブを真っすぐ左に振っていく

ほうきでゴミを集めるような動き

ほうきで掃くときは手元を自然に先行させている。真っすぐ動かす直線イメージのスイングもこれと同じ

地面にボールを押さえつけるイメージ

真っすぐ動かすイメージがわかりにくい人は、フェースをボールにかぶせるように打つイメージがオススメ。極端なイメージだが、このくらい気持ちで打ってもOK

【×】手元を支点に円軌道を描く

振り子をイメージすると振りやすくなるが、クラブの構造上、フェースの向きが安定しにくくなる

ヘッドの重さを感じないほうが真っすぐクラブを動かしやすい

ヘッド側を高く上げて地面に落としても、重いヘッドからは落ちない。
この自然落下と同様にクラブ全体を動かして振り下ろすのが正解

クラブはヘッドが一番重く、番手によって大きく重量差があります。そのため、ヘッドの重みを使って振ると番手ごとに打ち方が変わってしまう。直線イメージならクラブ全体の重さを感じて振れるので、どの番手も同じ振り方ができるのです。

手元を先行させて振り下ろせばクラブ全体の重さを感じられ、軌道も直線的に振れる

ヘッドの重さを利用してしまうと、重さによってヘッドの動きがバラバラになる

体の回転を使えば余計な力を使わずにスイングできる

バックスイングで体全体が飛球線後方を向くくらい回して振り上げると、クラブを真っすぐ引けてフェースの向きが安定する

インパクトゾーンを直線的にするには、バックスイングからフィニッシュまで、ヘッドの動きを抑えて振ることが大切。そのためには手だけでクラブを操作するのはNG。手でクラブを操作するとリキみが生まれて、ヘッドがズレてしまいます。

体全体を使ってクラブを動かしましょう。足首を柔軟に使うと骨盤が回り、体全体を使って振りやすくなります。体の回転を使ってクラブを動かせば、余計な力を使わずに振れるのでスイング軌道の再現性が高くなり、ミート率もアップします。

また、手打ちを防ぐには足元を安定させることが大事。ボールなどを踏んで、足場をあえて不安定な状態にして、バランスを崩さずに打つ練習もオススメですよ。

【バックスイング】足首から始動すれば自然と体が回る

バックスイングでは左足、フォローでは右足をヒールアップすると足首から回りやすい

インパクトでフェースを返さないようにするためには、バックスイングからフェースの動きを抑えることが大切。足首から体を回すと骨盤が回りやすくなり、クラブと体を一緒に動かせる。これができればズレなく真っすぐ振り上げられる

【トップ】右ヒジを下げずに振り上げるとヘッドがブレない

直線イメージのスイングは、コックなど難しい動きは必要なし。トップではアドレス時の腕のポジションや手首の角度から大きく変わらない形を作る。右ヒジは左ヒジよりも少し高い位置をキープすると形が崩れない

トップの形が正しく決まれば、そのまま振り下ろすだけでハンドファーストのインパクトが作れる

【フォロー】手首を返すことよりもハンドファーストの意識が大事

フォローでは体全体を飛球線に向ける。バックスイングと同じで足首から回転して振っていくと骨盤が回りやすくなるため、体全体を向けやすい。手首を返して振り切る(×)ことよりも、最後までハンドファーストをキープする意識をもって(〇)フィニッシュへ

クラブを短くもってフェースコントロールを身につける

フェースは地面かボールに向けるように振り下ろし、ハンドファーストの形でボールをヒットする

クラブの真ん中を持って、ヒザを地面につけた「ヒザ立ち」の状態でボールを打ってみましょう。軽く当てるだけでOKですが、ムダな動きが入るとうまく当たりません。

コツはフェースをつねに地面かボールに向けて、フェースで地面のボールを押さえつけるようなイメージで打つこと。上を向いてしまうとフェースが返ったり打点がズレたりして真っすぐ飛びません。フェースが返るとインパクトでグリップ部分がワキ腹に当たるので、当たらないように注意しましょう。

ヘッドを台に置いて振り下ろし手元を先行させる感覚をつかむ

ヘッドを台の上に置いたら手元から動かして振り下ろす。ヘッドより手元を先に動かす感覚をつかもう

ハンドファーストでクラブを動かす感覚をつかむのに効果的なのが、ハーフウェイダウンあたりの位置でヘッドを台に引っかけて振り下ろす練習です。ヘッドに抵抗がかかるので、手首を先行させて振り下ろせる。この感覚をつかんでください。

ヘッドから先に動かそうとすると、手元もクラブも下ろせません。

台を無視してヘッド側から下ろすとヘッドが先行してしまい、
フェースが上を向くことで出るミスが多発する

「手首を返さない」は左手1本でマスター!

両手で握ると右手でヘッドを返そうとする動きが入りやすい。左手1本でクラブを握ったほうが、手を先行させるイメージがつかめる

いかがでしたか? “直線イメージ”でダフリやトップなどのミスを減らしましょう。

レッスン=坂本龍楠
●さかもと・りゅうなん/1981年生まれ。大学入学とともにゴルフを始め、オーストラリアへ単身留学後、関東一円にてレッスンを開始。体に負荷のかからないゴルフ理論の構築を目指して、YouTubeでゴルフ関連の動画を配信するなど、幅広く活躍中。新宿御苑ゴルフスタジオ主宰。

写真=相田克己
協力=ブリック&ウッドクラブ

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