
鹿又と3人のアマチュアが29本の最新ドライバーを試打してみた!【Part.1】
毎年恒例の人気企画「一気試打」。
今月はドライバー編!
昨年の秋から今年の春に発売されたNEWドライバーは、例年以上に注目・話題作が目白押し!
それらをギアのご意見番・鹿又芳典とタイプの違う3人のアマチュアが一気に試打。
コメントを参考に、あなたが欲しい1本を見つけてください!
最新モデルの実力チェック!

アベレージ向けやプロ仕様のアスリートモデルから軽量モデルまで、29本のドライバーを4人が試打してインプレッション!

「海外メーカーが人気ですが、性能は日本メーカーも負けていない!おもしろいドライバーがたくさんありました」

【ピン G440 MAX】曲がらない安心感に飛びをプラス!

【鹿又チェック】
ピンの特徴である高慣性モーメントをキープしながら、すごく振りやすくなったことが飛距離アップにつながっています。振りやすくなった理由は、投影面積が小さくなって「G410プラス」に近い形状になったから。46インチになったことも、スピードアップにつながっています。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5、12度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/ALTA J CB BLUE(R、SR、S・46インチ・約301g[フレックスSR])など
●価格/10万7800円~

打感、打球音がさらに改善
前作の「G430シリーズ」も打感、打球音がよくなりましたが「G440シリーズ」はさらに改善されて、日本人好みのフィーリングになっている。飛距離性能も前作よりも高くなっています。(ライターN)
【ピン G440 SFT】スライサー用にあらず!高さも補正してくれる

【鹿又チェック】
これまでの「SFT」のようなスライサー専用のドライバーではありません。右方向へのミスが多い人だけではなく、幅広いゴルファーが使える、つかまりのいいドライバー。さらに高さもプラス5ヤード以上は上がるので、ナチュラルなハイドローが打てます。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/ALTA J CB BLUE(R、SR、S・46インチ・約294g[フレックスR])など
●価格/10万7800円~

「MAX」「LST」よりも振りやすい
慣性モーメントが「MAX」「LST」より少しだけ小さくなっているので、振りやすくてミート率が上がりました。フェースローテーションしやすいのもアベレージゴルファー好みですね。(ライターN)
【ピン G440 LST】ロースピンのままミスに強くなった高さも補正してくれる

【鹿又チェック】
今までの「LST」のよさを継承しつつ、あきらかにミスヒットに強くなりました。ヘッドスピード(以下・HS)45m/秒前後のゴルファーが打っても、打球が高く上がりすぎずに中弾道の強いボールが打てます。打感、打球音もよりアスリート好みになっています。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/PING TOUR 2.0 CHROME(R、S、X・45.25インチ・約310g[フレックスS])など
●価格/10万7800 円~

確実にスピン減!適正の幅も広い!
全般的に「LS系」はどれもいい! HSが速い人専用ではなくなって、私でも中弾道の強い球で真っすぐ飛ばせます。「LST」はとくにスピンが減る。スピン過多に悩む人にオススメです。(編集M)
【G440 HL MAX】ヘッド、シャフト、グリップの全部が軽い

【鹿又チェック】
軽量ドライバーはシャフトだけを極端に軽くしているモデルもありますが「G440 HL MAX」はヘッド、シャフト、グリップをバランスよく軽量化したことですごく振りやすい。決してシニア向けではなく、HS40m/秒前後の30、40代の人にも適正がありますね。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5、12度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/FUJIKURA SPEEDER NX GREY40(ワンフレックス・46インチ・約271g)など
●価格/10万7800円

適度なつかまりで直進性が高い
いい意味でクセがなくて振りやすい。軽量ドライバーなのにつかまりすぎず、真っすぐ強いボールが打てる。予想以上に打球が高く上がるので、ドライバーショットの不安がありません。(シニア飯田)
【G440 HL SFT】総重量260g台なのに軽さの違和感なし

【鹿又チェック】
「HL MAX」と同じ軽量モデルのドライバーで振りやすい。シャフトはワンフレックスで重量は38gですが、HS42m/秒前後の私が打っても違和感がありません。ボールのつかまりがいいのでスライスに悩む人はもちろん、シニア世代の中級者や女性にもオススメです。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/FUJIKURA SPEEDER NX GREY 35(ワンフレックス・46インチ・約266g)など
●価格/10万7800円

超つかまり系!ラクにハイドロー
私のHSでラクに打ってもハイドローで飛ぶので、相当つかまりがいいヘッド。バランスが軽め(C9)なので、軽量モデルでもヘッドが振り遅れることがありませんでした。(シニア飯田)
【つるや アクセル A40】HS40m/秒が1番飛ぶ極薄のカーボンフェース

【鹿又チェック】
すごく薄いカーボンフェースの効果でボール初速が速い!HS45m/秒以上の人が打ち続けたらフェースが割れるんじゃないかと思うくらいです。そのぶん、HS40m/秒前半から30台のゴルファーには反則級の飛距離が出る!もちろんルール適合です。

SPEC
●ロフト⾓/10.5 度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/AXELA40(R、S・46インチ・281g[フレックスS])など
●価格/9万9000円~

ちょうどいい重さ!初速はトップクラス
軽量ドライバーですが、シャフトはしっかり感があってヤワい感じがいっさいありません。重さもちょうどいい。薄いカーボンフェース独特の打感ですが、初速性能はトップクラスでした。(シニア飯田)
いかがでしたか。ぜひお気に入りの1本を探してみてください!

試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。
アマチュア試打者

セミアスリート代表・ベテラン編集M
ドライバーのHS40、スイング改造によって持ち球はフェード系に、落ちたヘッドスピードも上がってきた。飛距離を伸ばし、再び腕前もクラブも「アスリートだね」と呼ばれたい!

アベレージ代表・ゴルフライターN
ドライバーのHS42、持ち球はドロー系。さまざまなゴルフメディアでギア企画を執筆。アベレージゴルファーに好まれる、ミスヒットに強いやさしいドライバーに買い換えたい!

シニア代表・飯田保幸さん
65歳、ドライバーのHS30後半、持ち球はドロー系、平均スコア90後半。出がちなミスのフックを防ぎつつ、加齢によってガタ落ちしてしまった飛距離をクラブで取り戻したい!
構成=野中真一、編集部
写真=田中宏幸
協力=ジャパンゴルフスクール(エースゴルフクラブ 千葉)