
アイアン型UTの利点は「方向性」にあり!もっと打ちやすくする方法をレッスン
「5番アイアン」を入れるかよりやさしい「アイアン型UT」にするか番手構成のひとつの悩みどころだ。
「5番アイアンに適正があるかをまずはチェックしてください」とアッキー永井。ボテっとしたウッド型UTは使いたくない、〝アイアン好き〞のロングゲームをやさしくするレッスンをお届けする!
ウッド型より打球の高さを抑えられる

ウッド型UTの「顔」がどうしても好きになれず、構えにくいというゴルファーにとって、アイアン型UTはUTの恩恵を受けつつも構えやすいクラブとして重宝されるでしょう。
また、一般的に「やさしさ」の要素とされる「ボールの上がりやすさ」や「ミスヒットへの強さ」は、ウッド型UTに軍配があがります。しかしながらウッド型UTではボールが高く上がりすぎてしまい、逆に飛距離をロスするというケースも。風の影響を受けやすい、というのもデメリットとしてあげられます。方向性アップのライン出しショットのように「もう少しボールを抑えて打ちたい!」も、アイアン型UTで得られるメリットです。
なぜウッド型UTのほうがボールが高く上がりやすいのか?

ウッド型UT(左)のほうが、アイアン型UT(右)よりもフェース高が低く、重心位置も低く作られている。ウッド型は、重心がボールの下に入りながら突き上げるようなインパクトになるので、ボールが高く上がりやすい。アイアン型はウッド型よりも高さを抑えられるので、結果的に飛距離向上につながるというケースは少なくない。

アイアン型UTをより打ちやすく!「シャフト選び」の考え方

アイアン型UTを使っていくなかで「もうちょっと球を低く抑えたい」や「高さをもう少し出して飛距離をかせぎたいな」という“欲ばり”を叶えてくれるのが「リシャフト」です。今はUT用のシャフトもスチールからカーボンまで選択肢が多く、チューニング次第で必ず「自分好みの1本」が組み上がるはず。

その際、アイアンセットと同重量帯か、少し軽めのシャフトをチョイスするというのが必ず守ってほしいルール。「長め・軽め」に組めば、ボールは高く上がりやすく、かつ飛ばしやすくなる。逆に「短め・重め」に組めば、低くライン出しがしやすいクラブに仕上がります。
チップ径に要注意!

アイアン型UTをリシャフトする際は「チップ径」を事前に確認しよう。ウッドとアイアンの〝中間〞に位置づけられるクラブなので、メーカーやブランドによってウッド系のサイズを用いているか、アイアン系のサイズを用いているかが異なる。「せっかく購入したシャフトが入らない!」なんてことは避けたいものだ。
いかがでしたか? このレッスンを参考に、アイアン型UTを使ってみましょう!

レッスン=アッキー永井
●ながい・あきふみ(永井研史)/1987年生まれ、神奈川県出身。〝アッキー〟の愛称で親しまれている人気コーチ。人体解剖学や物理学の視点を取り入れたわかりやすいレッスンに定評がある。
構成=石川大祐
写真=高橋淳司
協力=ダイナミックゴルフ千葉
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