最新アイアン20モデルを一気試打!どれが1番飛ぶ?

毎年恒例の人気企画「一気試打」。今月はアイアン編!

ギアのご意見番・鹿又芳典とタイプの違う3人のアマチュアが2025年モデルとして発売された最新アイアンのなかから、厳選した20本を試打。

それぞれの特徴や長所をインプレッションします!

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Table of Contents

アベレージ層が使えるジャパンフォージドが大ヒットしている

今回、20モデルの7番アイアンを打ちましたが、全体的に飛距離性能は上がっています。傾向としてはアスリートモデルやスタンダードモデルのロフトも少し立ってきていると感じました。飛び系アイアンのロフトが立っているのはもちろん、最新アイアンだと「G440」が29度、「スリクソン ZXi7」が32度です。

昔は7番アイアンで32度はロフトが立っているといわれていましたが、近ごろはツアーモデルでも32度前後が増えました。今回試打した20モデルは、同じ7番アイアンでもロフトが26度から32度までありますので、まずは自分が求めるロフト帯を選択するのがアイアン選びの第一歩。7番アイアンのロフトは、30度が中間だと思って選んでください。

飛距離性能が高くなったのはロフトを立てたからだけではありません。最近のアイアンはテーラーメイドの「Qi」「P790」に代表されるように、アイアンにドライバーのテクノロジーを搭載することで重心が低くなり、打球が上がりやすくなった。だからロフトを立てても高さが出せる。それが飛距離アップにつながっています。

そして今、アイアンで人気なのが日本メーカーのフォージドアイアンです。スリクソン「ZXi5」、ブリヂストン「242CB+」が大ヒットしていますが、この2モデルに共通しているのはフォージドアイアンなのに寛容性が高くてやさしいこと。アスリートゴルファーだけでなく、これまで「軟鉄鍛造はハードルが高い」と思っていたアベレージゴルファーも使えるフォージドアイアンになっています。

「ロフト増とフォージドアイアンの進化で選び方が変わってきた」

【POINT】アスリートモデルやスタンダードモデルもロフトが“少し”立ってきた

G440 7I /ロフト29度(写真左)
スリクソン ZXi77I /ロフト32度(写真右)

2025年アイアンで1番売れている「G440」は7番アイアンで29度。ツアープロが使っている「ZXi7」も32度。

【POINT】アイアンにドライバーのテクノロジーが入ってきた

「P790」は複雑な内部構造でトゥ側にタングステンを配置することで慣性モーメントを大きくしている。

【POINT】軟鉄鍛造アイアンでもやさしいモデルが続々登場

「242CB+」は軟鉄鍛造アイアンでありながらヘッド内部をくり抜いて低重心化。打球が高く上がりやすくなった。

ピン G440

SPEC
●ヘッド素材/ハイパー17-4ステンレススチール
●ロフト角(#7)/ 29 度
●シャフト(フレックス)/ALTA J CB BLUE(R、SR、S)など
●価格/2万9700円~(1本)

【鹿又チェック】セミストロングロフト系でベスト3に入る完成度!

今年発売したセミストロングロフト系(7番でロフト28~30度)でベスト3に入る完成度。ロフト29度で、ここまで打球が上がるアイアンはないですね。前作より形状がスマートになって構えやすい。ミスヒットにも強くて「さすがピン!」という感じです。

前作より飛ぶし、打感がよくなった

前作モデルの同じ7番アイアンと飛距離を比較すると、キャリーが3、4ヤード伸びました。慣性モーメントの大きさや打球の上がりやすさは継承しつつ、打感がやわらかくなっています。(ライターN)

キャロウェイ エリートX

SPEC
●ヘッド素材/17-4ステンレススチール、[#5~7]タングステン
●ロフト角(#7)/28度
●シャフト(フレックス)/VENTUS GREEN50 for Callaway(R)など
●価格/ 14 万 8500円(#6 ~PW/5 本セット)、2万9700円(#5、AW、GW、SW/1本)

【鹿又チェック】やさしさ重視のチョイ飛び系!

「エリート」に比べて、さらにミスヒットに強い。トップラインも厚くなっているので、ボールスピー
ドも高さも出るチョイ飛び系のアイアンです。「エリート」よりもキャリーが7、8ヤードは多く飛んで
いました。

つかまりがいい! これぞキャロウェイ

キャロウェイらしいグースネックが特徴でつかまりがよくてダフリに強い。ドライバーのHSが40m/秒前後でアイアンが苦手な人にオススメ。同社の名器「X14 アイアン」のDNAも感じます。(ライターN)

キャロウェイ エリート

SPEC
●ヘッド素材/17-4ステンレススチール、[#5~7]タングステン
●ロフト角(#7)/29度
●シャフト(フレックス)/VENTUS GREEN50 for Callaway(R)など
●価格/ 14 万 8500円(#6 ~PW/5 本セット)、2万9700円(#5、AW、GW、SW/1本)

【鹿又チェック】シャープな形状でも直進性が高い

形状がシャープになったことで、とても構えやすくなりました。それでも打球の直進性が高くて、キ
ャロウェイのアイアンらしいボールスピードの速さは健在です。打感もよくなっていて「Xフォージ
ド」を少しやさしくしたような印象です。

アスリート系といってもいいかも

打感・打音は心地よく違和感がない。打球は十分な高弾道で、スピンもしっかり入る。中空アイアンのような見た目でも、アスリートゴルファー好みのテイストが入ったアイアンでした。(編集M)

キャロウェイ エリート MAX FAST

SPEC
●ヘッド素材/17-4ステンレススチール、[#5~8]タングステン
●ロフト角(#7)/28度
●シャフト(フレックス)/LIN-Q GREEN 40for Callaway(R)など
●価格/ 14 万8500円(#6~PW/5 本セット)、2万9700円(#5、AW、GW、SW/1本)

【鹿又チェック】今までの「MAX FAST」じゃない

今までの「MAX FAST」は丸みのある和顔でしたが、今回は「エリート X」をスマートにした感じでイメ
ージが変わりました。軽量設計ではありますが、ヤワな感じはなくて飛距離性能が高い。いい意味でクセのない万人向きのアイアンです。

打感がよくてつかまりすぎない

私は「エピック スター」のアイアンを使っていますが、それよりも打感がやわらかくなっていました。軽くて振りやすいだけではなく、左につかまりすぎないのがよかったです。(シニア長北)

ダンロップ スリクソン ZXi7

SPEC
●ヘッド素材/[#3~7]軟鉄(S15C)+タングステン、[#8~SW]軟鉄(S15C)
●ロフト角(#7)/ 32 度
●シャフト(フレックス)/ダイナミックゴールド(S200)など
●価格/14 万5200 円~(#5~PW/6本セット)、2万4200 円 ~(#3、#4、AW、SW/1本)

【鹿又チェック】新しい軟鉄素材で打感が超ソフトに

軟鉄素材のなかでもやわらかい「S15C」を使ったことで、フィーリングがソフトに。打感の違いはヘ
ッドスピードが速い人ほど体感できると思います。インパクトでの食いつき感があるのでタテ距離の
微妙な調整が効くし、操作性も高いです。

上級者モデルでも寛容性は高め

7番アイアンのロフトが32度あるので、球を高く上げることには苦労しません。ミスヒットに寛大とはいえないが、マッスルバックよりは断然やさしくてミスへの寛容性の高さを感じます。(編集M)

ダンロップ スリクソン ZXi4

SPEC
●ヘッド素材/フェース:HT1770M・ボディ:[#4~7]Soft SUS+タングステン、[#8~SW]Soft SUS
●ロフト角(#7)/28.5度
●シャフト(フレックス)/Diamana ZXi for IRON カーボン(R、SR、S)など
●価格/13万7500円~(#6~PW/5本セット)、2万7500円~ (#4、#5、AW、SW/1 本)

【鹿又チェック】じつは隠れた名器個人的にはイチ推し

「ZXi5」「 Z Xi7」も高く評価されていますが、個人的には「ZXi4」が1番いいと感じています。「ZXi5」より飛距離性能を高くしているのに、寛容性があって弾道の最高到達点も高い。顔も決して大きすぎない。これは隠れた名器です。

中空アイアンの弱点をすべて解消

中空アイアンなのに打感がよくてスピンが入るので、従来の中空アイアンの弱点をすべて解消しています。純正のカーボンシャフトとの組み合わせもよくて、スピード感がありました。(ライターN)

ダンロップ スリクソン ZXi5

SPEC
●ヘッド素材/フェース:クロムバナジウム鋼・ボディ:[#4~7]軟鉄(S20C)+タングステン、[#8~SW]軟鉄(S20C)
●ロフト角(#7)/31度
●シャフト(フレックス)/Diamana ZXi for IRON カーボン(R、SR、S)など
●価格:15万1800円~(#5~PW/6本セット)、2万5300円~(#4、AW、SW/1本)

【鹿又チェック】現行ナンバー1の完成度全部門の平均点が高い

今、アイアンのリーダー的存在になっている「ZXi5」。フェース長が少し長いのが特徴で、打感・飛距離・寛容性のバランスがちょうどいい。従来のツアーモデルよりプラス3、4ヤードの飛距離が出ることで、女子ツアーの使用率も高いです。

90台後半のゴルファーも使える

スリクソンらしい打感でありながら、90台後半のアベレージゴルファーでも十分に使えるくらいのやさしさを感じます。ミスヒットしたときの飛距離ロスが少ないのも人気の要因でしょう。(ライターN)

ダンロップ ゼクシオ プライム

SPEC
●ヘッド素材/フェース:チタン(SuperTIX® 51AF)・ボディ:[#5~7]SUS630+タングステン、[#8~SW]SUS630
●ロフト角(#7)/28度
●シャフト(フレックス)/ゼクシオプライム SP-1300 カーボン(R2、R、SR)
●価格/15万8400円 (#7~PW/4本セット)、3万9600円 (#5、#6、AW、SW/1本)

【鹿又チェック】シニア世代のスライサーがハマる!

ドライバーから一貫して同じターゲットゴルファーを想定していて、スライスに悩むシニア世代のゴルファーにピッタリです。右方向へのミスが多い人にとってのお助けアイアン。HS35m/秒前後の人が1番飛ぶシャフトとヘッドです。

軽量なのに再現性が高い

すごく軽いので、スイング中にリキむことがありません。何球打ってもミスショットが出ずに同じ球が打てる安心感がありました。打球音も爽快でスコアがまとまりそうなアイアンです。(シニア長北)

本間ゴルフ T//WORLD Vx

SPEC
●ヘッド素材/[#4~8]軟鉄(S20C)+タングステン、[#9~AW]軟鉄(S20C)
●ロフト角(#7)/30度
●シャフト(フレックス)/N.S.PRO MODUS³ TOUR 105(S)など
●価格:13万7500円(#6~PW/5本セット)、2 万7400円 (#4、#5、AW/1本)

【鹿又チェック】HONMAの名器を現代風にアレンジ

名器と呼ばれたHONMAのアイアンを現代風にアレンジしたのが「Vx」。女子ツアーでも人気のモデ
ルです。ツアーモデルでも十分な飛距離性能がありながら打感もソフト。アドレスしたときの顔のよ
さは抜群です。

フィーリング面での欠点なし!

構えたときのすっきり感とスクエア感、ボールがフェースに吸いつくようなソフトな打感。フィーリング面においては非の打ちどころがありません。なのに、難しすぎないのも魅力です!(編集M)

本間ゴルフ T//WORLD Hx

SPEC
●ヘッド素材/フェース:ES235・ボディ:17-4+タングステン
●ロフト角(#7):28度
●シャフト(フレックス):VIZARD EZ-C(R、S)など
●価格/16万5000円~(#6~PW/5本セット)、3 万3000円~ (#5)

【鹿又チェック】顔がいい飛び系アイアン高弾道ボールで飛ぶ

ヘッドサイズやトップラインは「Px」とほとんど同じですが、「T//WORLDシリーズ」のなかでは圧倒的に飛距離が出る飛び系アイアン。かなり低重心設計になっているので打球が高く上がりやすく、キャリーで飛距離をかせげます。

短くて振りやすいからミート率が高い

他メーカーの軽量モデルと比べるとクラブが短くなっているので振りやすい。自分の感覚でフェースターンできるので、右にプッシュアウトしたりスライスする怖さがありませんでした。(シニア長北)

本間ゴルフ T//WORLD Px

SPEC
●ヘッド素材/フェース:[#5~8]AM355P、[#9~AW]ES235・ボディ:軟鉄(S25C)
●ロフト角(#7):30度
●シャフト(フレックス):VIZARD EZ-C(R、S)など
●価格:13 万7500円(#6~PW/5本セット)、2万7400円 (#5、AW/1本)

【鹿又チェック】見た目以上にやさしい「Vx」とのコンボもあり

「Vx」と比べて極端にヘッドが大きいわけではありませんが、打球の上がりやすさ、ミスヒットの強さは2段階くらい「Px」のほうが上。ロングアイアンを「Px」にして、ミドルアイアン以下を「Vx」にするコンボセットもオススメです。

ロフトが同じなのにプラス5ヤード

打感、形状は「Vx」と大きな違いはなく、ロフトも同じなのに5ヤードくらい「Px」のほうが飛びます。弾道も「Vx」と比べてスピン量を抑えた強い球が打てました。(ライターN)

本間ゴルフ T//WORLD ツアーV

SPEC
●ヘッド素材/軟鉄(S20C)
●ロフト角(#7)/32度
●シャフト(フレックス)/N.S.PRO MODUS³ TOUR 115(S)など
●価格/16万5000円(#5~PW/6本セット)、2万7500円 (#4、AW/1本)

【鹿又チェック】王道のツアーモデル フェースに乗る感覚がある

HONMAの打感を継承した王道のツアーモデル。インパクトでボールがフェースに乗る感覚があるので中・上級者はそのフィーリングで距離感や球筋を調整できると思います。ソール幅も狭くて抜けがいいし、ラフやバンカーでも使いやすいでしょう。

シャープさが増したプロモデル

「Vx」と同じくフィーリング面は満点。ヘッドが小ぶりになったぶんシャープさが増して、クラブと球筋の操作に鋭く反応。プロモデルの昔ながらのいい部分がしっかり搭載されています。(編集M)

つるや アクセル A40

SPEC
●ヘッド素材/フェース:[#6~8]6-4チタンカップ+VAαプレート、[#9、PW] 6-4チタン、[AW、AS、SW] ステンレス・ボディ:ステンレス+3Dレジンバッヂ
●ロフト角(#7)/26 度
●シャフト(フレックス)/アクセル A40カーボン(R、S)
●価格/16万5000円(#6~ PW/5本セット)、3万3000円(AW、AS、SW/1本)

【鹿又チェック】ボールスピードは20モデル中トップかも

ロフトが26度ということもあり、今回打ったアイアンのなかでボールスピードはトップクラスでした。中弾道の強い打球なので、ユーティリティに近い球筋で直進性があります。ヘッドスピードが遅い人でも飛ばせるアイアンです。

ヘッドの重さが効いている

軽くて振りやすいシャフトに重量感があるヘッドがついているので、スイング中にヘッドが効いています。インパクトでの当たりも強い。弾き系の打感でボールスピードが速いです。(シニア長北)

テーラーメイド Qi

SPEC
●ヘッド素材/[#4~8]ステンレススチール(450SS)、[#9 ~ SW]ステンレススチール(431SS)
●ロフト角(#7)/28度
●シャフト(フレックス)/Diamana BLUE TM60(R 、S)など
●価格/12万6500円~(#6~PW/5本セット)、2万5300円~(#4、#5、AW、SW/1本)

【鹿又チェック】アイアンの限界を越える超高性能モデル

テーラーメイドのドライバーのテクノロジーを搭載しているので、アイアンの限界を越える直進性、上がりやすさ、寛容性があります。ビギナー、アベレージゴルファーはもちろん、アスリートゴルファーが4、5番だけ使うのもオススメです。

「打ってみたら」の隠れ上位

形状は好みじゃないけど、打ってみると打感はいいし、ややストロングロフトなのに弾道の高さは十分。曲がりの少ない強い球が打てて、結果だけで判断したら上位にくるアイアンでした。(編集M)

マジェスティ マジェスティ ロイヤル

SPEC
●ヘッド素材/フェース:[#5~8]タフェストマレージング、[#9、PW]ソフトマレージング、[AW、SW]カスタム450・ボディ:カスタム450
●ロフト角(#7)/ 26度
●シャフト(フレックス)/MJ Royal LV560B(R、SR)など
●価格/22万円(#6 ~ PW/5 本セット)、4万4000 円(#5、AW、SW/1本)

【鹿又チェック】フェースが長い高慣性モーメント系

ドライバーでは慣性モーメントが話題になりますが、アイアンでも慣性モーメントの高さを感じるアイアン。フェースをかなり長くしているぶん、左右のミスヒットに強い。ボール1個ぶんくらいトゥ側に当たっても真っすぐ飛びます。

長さを生かしてスピードアップ

クラブ長がちょっと長めになっていますが、うまく当たると飛距離が伸びますね。ボールのつかまりがよくて、振り遅れたときでも右に行かないし、直進性が高い球が打てます。(シニア長北)

テーラーメイド P790

SPEC
●ヘッド素材/フェース:[#4~8]軟鉄(8620)+タングステン、[#9~AW]軟鉄(8620)・フェース:[#4~7]ニッケルクロムモリブデンバナジウム鋼(4340M)、[#8~AW]クロムモリブデン鋼
●ロフト角(#7)/30度
●シャフト(フレックス):N.S.PRO MODUS³ TOUR 105(S)など
●価格/15万9500円(#6~PW/5本セット)3万1900円(#4、#5、AW/1本)

【鹿又チェック】超実戦的な中空アイアンワンセットなのにコンボ!?

番手別設計を突きつめた「P790」は全番手で内部構造やウェイトが違う。1セットなのにコンボアイ
アンみたいな構成です。打った印象としては、中空ヘッドとは思えないくらい打感がやわらかく、タ
テ距離の安定感が素晴らしいです。

カッコいいのに難しくない!

ブレードアイアンみたいな形状と雰囲気なのに打つと寛容性があって、打球も高く上がりやすい。スピン性能も高いので、きれいなストレートボールで飛ばせます。(ライターN)

プロギア PRGR 03

SPEC
●ヘッド素材/フェース:ニッケルクロムモリブデン鋼(SAE8655)、ボディ:軟鉄(S20C)
●ロフト角(#7)/26度
●シャフト(フレックス)/Diamana M FOR PRGR(R2、R、SR、S)など
●価格/14万3000円(#7~AW/5本セット)、2万8600円(#5、#6、GW/1本)※5月中旬発売

【鹿又チェック】アスリートが好む新世代の飛び系

アベレージゴルファーやシニアゴルファーにも人気の「PRGR 03」は、競技志向のゴルファーが使える新世代の飛び系アイアン。小ぶりなハーフキャビティの軟鉄鍛造アイアンなので、操作性もありつつ、飛距離性能が高いところが秀逸です。

5番アイアンくらい飛んだ!

1球目を打ったときに「これ5番アイアン!?」と思うくらい飛距離が出て驚きました。飛ぶだけではなくて、球筋も安定していて、シャフトもすごく振りやすかったです。(シニア長北)

ブリヂストン 242CB+

SPEC
●ヘッド素材/[#4、5]軟鉄(S20C)+タングステン、[#6~PW]軟鉄(S20C)
●ロフト角(#7)/31度
●シャフト(フレックス)/N.S.PRO MODUS³ TOUR 105(S)など
●価格/14万5200円(#5~PW/6本セット)、2万4200円 (#4)

【鹿又チェック】軟鉄鍛造アイアンでトップクラスの寛容性

「241CB」はダウンブローに打てる人向けですが、「242CB+」は払い打ちのアベレージゴルファーでも十分に使えます。軟鉄鍛造1枚モノのアイアンとしては、トップクラスの寛容性。「241CB」よりも直進性を重視したアイアンです。

「241CB」より飛ぶけどスピン量は同じ

ヘッドサイズは「241CB」よりもひと回りくらい大きくなっていますが、打感・打音はほぼ同じ。「241CB」より飛距離性能が高いのに、スピン量もほとんど同じになる性能がすごいですね。(ライターN)

ブリヂストン 241CB

SPEC
●ヘッド素材/軟鉄(S20C)
●ロフト角(#7)/32度
●シャフト(フレックス)/N.S.PROMODUS³ TOUR 105(S)など
●価格/14万5200円(#5~PW/6本セット)、2万4200円 (#4)

【鹿又チェック】玄人好みの打感と抜けのよさが光る

プロゴルファーやベテランゴルファーからも評価が高い「241CB」は打感と抜けのよさが光るアスリートモデル。ダウンブローで打ち込めるタイプほど、スピンが効いてコントロールしたボールが打てます。小さすぎない形状が絶妙です。

上級者を目指せるツアーキャビティ

すっきりした見た目が好き。操作性と寛容性のバランスがほどよく、中級者レベルが打つのにぴったりだし、さらなる上を目指すスキルを身につけるためにもいいツアー系のキャビティです。(編集M)

ブリヂストン 258CBP

SPEC
●ヘッド素材/フェース:SAE8655クロムモリブデン鋼・ボディ:軟鉄(S20C)
●ロフト角(#7)/30度
●シャフト(フレックス)/N.S.PROMODUS³ TOUR 105 DUAL FLOW(S)など
●価格/14万5200円(#5~PW/6本セット)

【鹿又チェック】「241CB」と「242CB+」のいいとこ取り!

今年発売された「258CBP」は、「241CB」の構えやすさとスピン性能に、「242CB+」の飛距離性能を融合したアイアン。しかも、シャフトを番手別設計にしたことでロングアイアンやミドルアイアンが格段に振りやすくなっています。

ツアー系ポケキャビと名づけよう

「241CB」にやさしさが増したモデルですが、ポケキャビらしからぬアスリートテイストも入った逸品。「実戦ではこのくらいのやさしさがあったほうがいいわ」と感じ、名器の予感がします。(編集M)

シニア、セミアスリート、アベレージアマチュア3人の「○○○」ナンバー1は?

アイアンは飛距離で選ぶ人もいれば打感優先の人もいる。
アマチュアが選んだぞれぞれのナンバー1を発表!
異なるタイプのアマチュア3名が、打った感触や弾道計測器のデータを見ながら、自分好みのナンバー1を決定
セミアスリート代表・編集M

「実戦力」ナンバー1!258CBP
飽きのこないルックスと高性能

顔はシャープでいてほしい。でも難しすぎてもダメ。とくにコースではミスをカバーしてくれる性能がほしいと思う、私のわがままリクエストに応えてくれる。長く使い続けながらレベルアップを目指せますね!

「フィーリング」ナンバー1!T//WORLD Vx
構えても打っても超・快感

全体のデザイン、構えたときの見た目、打感と打音の全部が心地よくしっくりくるグッドフィーリングが詰め込まれています。ほどよい寛容性をもちながら、スイングに対して素直な結果が出るところも◎です。

ア ベレージ代表・ライターN

「総合力」ナンバー1!エリート
打感・直進性・飛距離のバランスが絶妙

前作の「パラダイム Ai SMOKE」に比べるとヘッド形状がシャープに、打感がソフトになった点もいいし、打球は直進性があって飛距離性能も高い。弱点がないオールマイティアイアンです!

「カッコいい」ナンバー1!P790
デザインはさらに洗練 性能はさらにやさしく

もともと人気のある「P790」ですが、デザインがさらに洗練されてすごくカッコいい!そのうえでミスヒットに強く、飛距離も安定しているのでアベレージゴルファーが使いこなせるアイアンになりました。

シニア代表・長北さん

「やさしさ」ナンバー1!ゼクシオ プライム
打ちやすさと安定感がダントツ

このアイアンを打って「ゼクシオ」がシニアに人気がある理由がわかりました。私の年齢でも楽に振れるし、打球が高く上がってくれて大きく飛ばせる。大きなミスが1球も出ないので安心感があります。

「飛距離」ナンバー1!PRGR 03
カーボンシャフトが振りやすかった

長尺アイアンは他メーカーにもありましたが、「PRGR 03」はとくに飛距離が出る。弾道も安定していました。このカーボンシャフトもとてもよくて、インパクトのタイミングが合わせやすいですね。

いかがでしたか。自分に合うアイアンがあるか、ぜひ探してみてください!

試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。

セミアスリート代表・ベテラン編集M
ドライバーのHS40前後。アスリート系の美顔で操作性の高いモデルが好き。ところが、ウィークポイントはアイアン!「アイアンがレベルアップすれば70台のスコアが増えるはず!」と、最新モデルに大きな期待を寄せている。

アベレージ代表・ゴルフライターN
ドライバーのHS42。腕前はアベレージゴルファーだが、さまざまなゴルフメディアでギア企画を執筆しており、クラブの知識はとても深くて豊富。ミスヒットに強いやさしさをもちながら、カッコいいアイアンを探している。

シニア代表・長北 学さん
75歳、ドライバーのHS30半ば。ベストスコア78、最近の平均スコアは90半ば。軽量スチールシャフトのアイアンを使用中だが、カーボンの買い替えを検討中。今回の試打で体にやさしく、プレーもやさしくなるアイアンを見つけたい。

構成=野中真一、編集部
協力=ジャパンゴルフスクール

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