
風に負けない「重い球」を打つ方法!右腰でボールに押し込む
向かい風、逆目ラフ、中途半端な距離など予期せぬシチュエーションに遭遇してもあせらずに対応したいもの。
そんな場面で役立つヒントをプロがレッスンします!
右サイドでグッと押し込むと中弾道の重い球になる

アゲンスト(向かい風)のとき、僕は球の高さよりも、「球の重さ」を重要視します。なぜなら、いくら低く打ち出しても、球が軽ければ風に負けてしまうからです。
いわゆる重い球を打つには、インパクトで右腰を中心とした体の右サイドを使ってボールをグッと押し込みます。頭の位置と前傾姿勢をキープしながら、腰をレベルに回し、右サイドを中心とした体全体の力をボールに伝えることが大切。クラブを加速させてボールを弾き飛ばすのではなく、一定のスピードで「ボールをつかまえて、もうひと押しをする」イメージです。
フォローでクラブを低く長く出してボールを押し込めば、スピン量が減り、中弾道の重い球になりますよ。

右腰を中心に右肩や右足など体の右サイドを使ってボールを押し込む。頭が流れるのはNG

クラブを高く振り上げると、球が軽くなり、アゲンストでは風に押し戻されてしまう

レベルブローにボールをとらえて、余計なスピンを減らすことが重要。低いフォローのほうがボールを押し込める
いかがでしたか? 右腰に注目しましょう!

嘉数光倫
●かかず・てるみち/1989年生まれ、沖縄県出身。168㎝、72㎏。19年のANAオープンでは初優勝のチャンスだったが、プレーオフで惜しくも敗れる。得意クラブはドライバー。エナジック所属。
構成=小山俊正、鈴木康介、三代崇
写真=中野義昌、小林司

































