
29才・米女子プロがハマっていることとは?「いちばん好きなのは…」
ニュースだけじゃ伝わらない米女子ツアー選手たちの魅力を毎月、現地からレポートします!
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ポジティブな姿勢で1打1打に臨む

ベイリー・ターディは、24年の「ブルーベイLPGA」で初優勝を飾った。米国の試合会場でポアナ芝やバミューダ芝などさまざま芝やコンディションを経験してきた彼女にとって、開催地となった中国のコースは攻略しやすかったのだろうか。
「そんなことないですよ」とターディから一蹴された。「アジア人選手はショートゲーム、パッティング、チッピングがすべてうまい。アジア人選手から学ぶことは多いですね」と謙遜した。「学ぶこと」といえば、今ターディは、米ツアーで勝ちきる術を模索している段階だという。
「試合中の感情面のコントロールが私の課題ですね。イライラしたり、落ち込んだりすると、それが顕著にスコアに現れるので。その点、アジア人選手は優勝争いをはじめ、プレッシャーがかかる場面で実力を発揮するので、見習いたいです。少しでも改善するために、メンタルのコーチングを受けたこともありますが、自分には向いてなかったかな。そこで、今年はポジティブな姿勢で1打1打に臨むことを心掛けています。ほかの選手の成績はコントロールできないし、自分のベストを尽くすだけです」。
米ツアー3年目となり、自分にあったペース配分がわかるようになった。「私の場合、1年間ゴルフ漬けだと、消耗しちゃってダメなんです」。
いいパフォーマンスを発揮するために、3週連続で出場したら1週休む、というルーティンを取り入れている。また、休みの日は、ゴルフから完全に離れることで心身ともに完全リフレッシュを心がけ、ピックルボール、ハイキング、サーフィンなど楽しんでいる。
「いちばん好きなのは、フライ・フィッシング。米国内で試合があるときは4フィートのフライロッド(釣竿)も持参します。いつも練習するゴルフ場で許可を得て釣ったこともあります」と、ワークライフバランスを取りながら上位を目指す。
いかがでしたか? ターディのこれからの活躍楽しみですね。

BaileyTardy
U.S.A. ベイリー・ターディ●1986年生まれ、米国出身。23年は「全米女子オープン」4位。24年は「ブルーベイLPGA」で優勝し、「メイパンク選手権」4位、「アニカdriven byゲインブリッジ」8位などの成績を残した。
写真・文=南しずか
PHOTO&TEXT Shizuka MINAMI
●みなみ・しずか/東京都出身。2009年より米女子ゴルフツアーを取材。ゴルフ雑誌や「ナンバー」「SportsIllustrated」などスポーツ誌に写真を提供。
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