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佐久間朱莉の“ウェッジの打球痕”はどこにある?女子プロ4人のセッティングを解説

ベテラン、中堅、初優勝した選手まで。女子プロのセッティングには、鹿又も驚く新しいトレンドがあった!※選手の成績やデータは10月11日現在

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ウエッジは6度から4度ピッチの時代に

河本結はほとんどのクラブに鉛を貼っていて、ウエッジも48度と52度のバックフェース中央部に鉛を装着

フェアウェイウッドを1本もしくは2本にしたことで、ウエッジを3本にする選手が増えました。10年前の女子ツアーは52度と58度が定番でしたが、今は48度を入れたウエッジ3本セットで、ロフトピッチは6度から4度間隔が主流に。48度が必要な理由は、アイアンのストロングロフト化です。最近のアイアンはPWのロフトが44度前後なので、その下が52度だと飛距離があきすぎてしまいます。

男子ツアーで増えた60度のウエッジを使う選手はほとんどいませんね。60度はスピードとパワーが必要なので、女子プ口だと使いこなしにくいクラブになってしまいます。

「アイアンの延長で打ちやすい」

河本結
●かわもと・ゆい/1998年生まれ、愛媛県出身。「北海道meijiカップ」の優勝で通算3勝目をマーク。RICOH所属。

昨年のTOTOジャパンクラシックから「OPUS」ウエッジを使っている河本は「アイアンの延長で打ちやすいのが気に入っています」とコメント。

ウエッジの打球痕
河本のウエッジはノーメッキ。フェースの下側にも打球痕があり、低い球のアプローチも打っている
SETTING
ドライバー:キャロウェイ エリート トリプル ダイヤモンド(ロフト角/9度シャフト/スピーダー NX バイオレット・50-S)
3(HL)W:キャロウェイ エリート(ロフト角/16.5度)
3・4UT:キャロウェイ XROS(ロフト角/19、22度)
#5-6:キャロウェイ APEX プロ(シャフト/N.S.プロ 850GH・S)
#7-PW:キャロウェイ APEX TCB(シャフト/N.S.プロ 850GH・S)
GW・AW・SW:キャロウェイ OPUS(ロフト角/48、52、58度)
パター:オデッセイ ホワイト・ホットOGロッシー

54、58度だけHグラインド

佐久間朱莉
●さくま・しゅり/2002年生まれ、埼玉県出身。今季3勝でメルセデスランキング1位。大東建託所属。

3本のウエッジは同じ「s159」だが、54度と58度は新形状のHグラインド。トレーリングエッジを落とした、テクニックを活かしやすい形状を選択。

ウエッジの打球痕
トゥ側に打球痕があるのは、意図的に芯を外して距離を落としている可能性が高い
SETTING
ドライバー:ピンG430 MAX 10K(ロフト角/9度、シャフト/N.S.プロレジオフォーミュラMB+・S55)
3・5W:ピンG440MAX(ロフト角/15、19度)
4・5UT:ピンG440(ロフト角/23、26度)
#6-PW:ピン ブループリントS(シャフト/N.S.プロ プロトタイプ・S)
GW・AW・SW:ピンs159クロム(ロフト角/50、54、58度)
パター:ピンスコッツデールDS72

開幕戦から新作ウエッジを投入!

安田祐香
●やすだ・ゆうか/2000年生まれ、兵庫県出身。「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」優勝。NEC所属。

ウッド、アイアンなどは前作の「ZX5 MkⅡ」を使っているが、ウエッジは開幕戦から新作の「RTZ」を投入。スピン性能と「顔」が気に入っているそうだ。

ウエッジの打球痕
フェースにある斜めの打球痕は、カット軌道でスピンをかけるアプローチを多用している証拠
SETTING
ドライバー:ダンロップスリクソンZX5 MkII(ロフト角/10.5度、シャフト/アッタス キング・5S)
3・5W:ダンロップスリクソンZXMkⅡ(ロフト角/15、18度)
4・5UT:ダンロップスリクソンZXMkII(ロフト角/22、25度)
#6-PW:ダンロップスリクソンZX5MkⅡ(シャフト/N.S.プロ850GH・S)
GW・AW・SW:クリープランドRTZ(ロフト角/48、52、58度)
パター:オデッセイトリプル・トラックTEN

3本ともハーフキャビティ

稲垣那奈子
●いながき・ななこ/2000年生まれ、埼玉県出身。プロ2年目で同期いちばん乗りの初優勝を飾った。三菱電機所属。

「アプローチが苦手だった」と語っていた稲垣だが、今季はプロには珍しい、寛容性の高いハーフキャビティのウエッジ「T-3」を使ってプロ初優勝をゲット。

ウエッジの打球痕
稲垣の打球痕は全体的にややトゥ側。58度のソールは三日月型のCグラインドを使用
SETTING
ドライバー:ミズノST-X(ロフト角/9.5度、シャフト/スピーダーNXゴールド・50-S)
3W:ミズノプロトタイプF121(ロフト角/15度)
3・4・5UT:ミズノJPX FLI-HI(ロフト角/19、22、25度)
#6-PW:ミズノM-13(シャフト/N.S.プロ850GH・S)
GW・AW・SW:ミズノT-3(ロフト角/48、54、58度)
パター:オデッセイAi-ONEジェイルバードMINI

いかがでしたか? 3流派が主流になっています!

試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。

構成=野中真一
写真=小林司、高木昭彦、荒木大然
撮影トーナメント=ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン

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