• HOME
  • ブログ
  • ギア
  • 「飛ぶ」と噂の“新ドライバー” を鹿又が試打してみた…結果は…?ONOFF DRIVER LABOSPEC PLUS

「飛ぶ」と噂の“新ドライバー” を鹿又が試打してみた…結果は…?ONOFF DRIVER LABOSPEC PLUS

近年、クチコミを中心にますます一般ゴルファーからの評価が高くなっている「オノフシリーズ」。

9月9日には「オノフ ドライバー ラボスペック プラス」が発売されました。「直進主義。」のキャッチコピーで注目の新ドライバーを、カリスマクラブフィッターの鹿又芳典が試打、その特徴について語ってもらいました。

【あわせて読みたい】フェースのどこに当たっても飛ぶって本当…!? 『ONOFF AKA』ドライバーを打ってみた

「AKA」と「KURO」の良いところがミックスされている

私の中でも「オノフシリーズ」はすごく評価が高いですし、丁寧にクラブを開発しているメーカーなので、「AKA」も「KURO」もすごく完成度が高いです。その上で「LABOSPEC PLUS」を打ってみると「AKA」の寛容性を継承しているので、慣性モーメントが高くてミスヒットに強い。ヒール側に当たっても、ほぼストレートに飛んでくれました。さらに「KURO」の低スピン性と打球の強さを感じるヘッドになっているので飛距離性能が高い。打球がネジレないので、サイドスピンが少なく、棒球に近い弾道で飛んでくれます。

わかりやすく言えば「AKA」と「KURO」の良いところをミックスしたのが「LABOSPEC PLUS」だと思います。

ソール、クラウン、ソール後方にある3つのパワートレンチがインパクトの瞬間にたわみ、それが復元するパワーが初速アップにつながる。クラウンとソールの上下にパワートレンチがあることで打点が上下にズレたときの飛距離ロスも軽減。
ヘッドには6グラム、グリップには7グラムのウェイトが標準装着されているが、それを入れ換えることでバランスをD1.5からD2.5に変更することも可能。別売りで1グラムから12グラムまでのウェイトスクリューも販売している。

ターゲットゴルファーも「AKA」と「KURO」の中間です。「AKA」はつかまりがいいのでスライサーやシニア世代と相性が良く、「KURO」はヘッドスピードが速いアスリートゴルファーやスピン量が多い人とマッチします。中間の「ラボスペックプラス」はヘッドスピードが38m/sから42m/sくらいで、平均スコア95から100前後のアベレージゴルファーにハマります。

そう考えると「オノフシリーズ」のなかでも、最もターゲット層が広い万人向きのドライバーになっていると思います。

シャフトバリエーションが豊富なことも魅力

「オノフシリーズ」の特徴としてシャフトの完成度が高いことが挙げられますが、「ラボスペックプラス」ではさらにシャフトバリエーションが豊富になっていることも魅力です。推奨シャフトには30グラムから60グラム台まで揃っているだけでなく、シャフト剛性を変えて「TATAKI」「HASHIRI」「SHINARI」をラインナップしています。

今回はシャフト別にも試打をしてみました。

まず「TATAKI」に関しては先端部分がしっかりしているので、思いっ切り叩きたいハードヒッターでも左へのヒッカケが出ません。競技ゴルファーでパワーフェード系の弾道を打ちたい人などには「TATAKI 60CBT」がピッタリでしょう。

また新しくラインナップされた30グラム台の「TATAKI 30」は軽量シャフトだからといって決してシニア世代向けではなく、ヘッドスピード40m/s前後のゴルファーでも振りやすいし、スイング軌道が安定すると思います。リストターンを使ってドライバーを打つタイプに合うでしょう。

「TATAKI」と正反対の特徴を持っている「HASHIRI」は、手元に重みが感じられて先端が動いてくれるタイプ。タイミングが合う人にとっては、これが一番飛距離性能は高いと思います。ヘッドが返しやすいので、ドローヒッターと相性が良い。こちらの「HASHIRI 30」は飛距離が落ちてきたシニア世代や、普通の純正シャフトだと振り切れないタイプのゴルファーにオススメです。

個性のある「TATAKI」や「HASHIRI」に比べると「SHINARI」はクセのないシャフトで、シャフト全体がゆるやかにしなってくれるのが特徴です。大きくしなるポイントがないので、コントロール性が高い。飛距離よりも方向性を重視するタイプに向いています。

ヘッド自体が「AKA」と「KURO」の良いとこどりでターゲット層が広い「ラボスペックプラス」に、これだけのシャフトバリエーションがあれば、どんな人にもマッチする組み合わせが完成すると思います。さらに別売りのウエイトスクリューを活用することで細かい重心調整ができるので、ツアープロのフィッティングをするレベルで一人一人に合ったドライバーにまで仕上げることができます。そう考えると万人向きでありながら、一人一人にとってベストな1本になってくれるドライバーだと言えるでしょう。

オノフ ドライバー ラボスペック プラス

●ヘッド体積/460cc●ロフト/9.5、10.5度●クラブ長/45.5インチ●クラブ総重量/303g(スムースキック MP522-D-S)●ライ角/61度●シャフト(フレックス)/LABOSPEC SHAFT HASHIRI、SHINARI、TATAKI、スムースキック MP522-D、CBT622Dほか●価格/8万300円〜

●商品の問い合わせ/グローブライド お客様センター ☎0120-506-204 onoff.globeride.co.jp

試打・解説=鹿又芳典

●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。

文=野中真一
写真=相田克己

【あわせて読みたい】

飛んで簡単で打感が良い“アイアン”って…!? 『ONOFF AKA』アイアンを打ってみた!

何このソール?“ダフらないソール”って…!? オノフ ウエッジ フロッグスリープII

ソールがミスを防いでくれる!やさしい“万能ウェッジ”2本を試打解説

関連記事一覧