ドライバーの“正しいインパクト”はどっち?金田久美子が解説!

「ココは失敗したくない!」ときに実践してほしいレッスン!

目標スコアを達成できそうなとき、同伴しているライバルと競り合っているときなどラウンド中には“ 勝負どころ” が必ずくる。そんな、絶対にミスをしたくないときは、女子プロがオススメする「失敗しないためのヒント」を思い出して実践しよう!

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手元を目標方向に出して動かし続けたほうが曲がらない!

ハンドファーストを意識してのインパクトはさまざまな利点があります!

「なんで曲がるの?」答えは手元にあった!

昨季、11年ぶりに優勝するまで、いろいろなことを考え、スイングを大きく修正してきました。ドライバーは飛ばさないとチャンスが広がらない、でも曲げたらピンチになる。この悩みはアマチュアのみなさんも同じですよね。私はとくに飛ぶほうではないので、アッパーブローで打つ意識を強くもっていました。

しかし、それは間違いでした。入射角やスイング軌道に注意しても思ったような弾道にならない……。大事なの手元の位置で、ドライバーもアイアンのインパクトと同様にハンドファーストが正解。手元を目標方向に出しながら打つのが、飛ぶし、曲げないコツだったのです!

写真左(×)飛ばすためのアッパーブロー、ミート率を上げるための払い打ちを試したが、どちらもインパクトでハンドレイトになってしまうことがスイング動画のチェックで判明。手元が止まりやすく体の回転も止まってしまう。すると、フェースの向きがズレやすくなるため「曲げずに飛ばす」とは逆の現象が起きていた

写真右(◯)手元を目標方向に出すハンドファーストのインパクトは「入射角もヘッドの向きも安定します」と金田。また、手元を出す動きによって、スイングスピードが減速しない。手元と一緒に体も回るので体のターンが鋭くなるのもメリット。ここ一番のティーショットでは、ハンドファーストを忘れずに打ってみよう

ハンドファーストのインパクトは手元先行で始動する!

スイングの始動を「手元先行で行なう」のが金田式のハンドファーストのインパクトを作るコツ。「手元を右に動かした反動を使って、左に出して打つ感覚です」(金田)。バックスイングで手元を先に動かすと、ダウンスイングでも手元を先行させられる

金田久美子

●かねだ・くみこ/1994年生まれ、愛知県出身。166cm。「キンクミ」の愛称で呼ばれる人気プロ。11年フジサンケイレディスクラシックで初優勝。昨季は樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントで2勝目をあげ、今季は3勝目を目指す。スタンレー電気所属。

また、別日には成田さんが林からの脱出を含めて、レッスンをしてくれました。

打ち急がない」のがコツ!“ライン出し”ショットは林から脱出の延長で打つ!

林からの脱出
ライン出しのショット

「球を高く上げずに出す」ときの動きを拡大するだけ

絶対に曲げたくないアイアンショットは、「ライン出し」で打ちます。「ライン出し」は、フルショットを抑えたスイングというよりも、林のなかから球の高さを抑えてフェアウェイに出すときのスイングを拡大したものだと思ってください。

球の高さはフルショットの半分ほど、キャリーは5ヤードくらい落ちますが、方向性は上がり、風にも負けにくい球が打てます。

切り返しでコンマ1秒間を置くイメージ

スイングをコンパクトにすると打ち急ぎやすくなってしまうので、トップで普段よりも「コンマ1秒」長めに間を取るイメージをもとう

フェースを返さずに体の回転で振る

フェースターンを抑え、体の回転でスイング。狙った方向に正確に打ち出すことを重視する

上からガツンと打ち込まない

ボール位置は普段より、ボール半分右寄りにセット。やや左足体重で構えるが、上から打ち込まず払い打ちのイメージで

成田美寿々

●なりた・みすず/1992年生まれ、千葉県出身。167㎝。12歳でゴルフをはじめ、2012年から単年度登録でツアーに出場すると、同年の「富士通レディース」で初優勝。2013年にプロテストを2位で合格。ツアー通算13勝をあげている。フリー。

また、別日には篠原さんが、フォローの形についてレッスンをしてくれました。

「ヘッドを走らせる」はミスのモト フォローの形を決めて打つ!

大事な場面は手首の余計な動きを抑えてシンプルに打ったほうが確実にピンに寄る

ヘッドが手を追い越さないように振ればミスなくシンプルに打てる

「失敗したくない!」と思うと緊張感やプレッシャーが増し、体が動かなくなりますよね。そんなときのショートアプローチは要注意。ヘッドだけを走らせようとすると手首をコネてしまい、ダフリやトップが出るからです。

私はこのミスを防ぐために、事前にフォローの形を決め、それを再現するようにスイングします。ピッチ&ランやランニングなら、左腕とクラブがほぼ一直線になる、低めのフォローをイメージ。ヘッドが手を追い越さないように振れば、手首をコネる動きがなくなりシンプルに打てますよ。

手首をコネる

緊張している場面でヘッドを走らせようとすると、手首をコネやすくなり、ダフリやトップのミスが出る

手先を使う

手先を使いボールに合わせる動きもミスの原因。体の回転でボールを打ち、フォローまで回し続けることが大事

低めのフォローが基本

この形をイメージして打ちます!

左腕とクラブがほぼ一直線になる、低めのフォローを事前にイメージ。ややハンドファーストでヒットし、フォローの形を再現する

いかがでしたか? ヘッドが走るのを防ぐためにも篠原プロのアドバイスのようにフォローの形を決めてから打ってみましょう。

篠原まりあ

●しのはら・まりあ/1996年生まれ、大分県出身。162㎝。15年にプロテスト合格、同年の新人戦に優勝。19年に初のシード入り。22年はステップアップツアーの山陽新聞レディースカップで2位。フリー。

構成=小山俊正
写真=田中宏幸

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