
キャロウェイの新ドライバーを打ち比べ!日本人向きなモデルは…
毎年恒例の人気企画「一気試打」。今回はドライバー編!昨年の秋から今年の春に発売されたNEWドライバーは、例年以上に注目・話題作が目白押し!
それらをギアのご意見番・鹿又芳典とタイプの違う3人のアマチュアが一気に試打。コメントを参考に、あなたが欲しい1本を見つけてください!
【キャロウェイ エリート】
パフォーマンスはNo.1!もっとも進化を感じた

【鹿又チェック】
大手メーカーのドライバーで、もっとも進化を感じたのが「エリート」です。ヘッド構造とフェース設計が変わったことで打ち出し、スピン量、ボール初速の初期条件がよくなった。極端に慣性モーメントを大きくしていないので、振りやすいのも魅力です。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5、12度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/VENTUS GREEN 5 for Callaway(R、SR、S・45.5インチ・約303g[フレックスR])など
●価格/10万7800円~

サイドスピンが少ない美弾道ボール
芯を外したときもサイドスピンを抑えてくれるので打球がネジれない。球筋が安定してくれて美しい弾道で飛んでくれます。キャロウェイらしいボールスピードで、初速も速いですね。(ライターN)
【キャロウェイ エリート MAX FAST】
歴代No.1の完成度初の調整機能つき

【鹿又チェック】
今年の「エリート」シリーズでもっとも進化したのが「MAXFAST」。歴代モデルと比較しても形状、振り感、重さが、さらに日本人好みになっていて、ヘッドのパフォーマンスも1番高かった。同モデル初の調整機能つきでカスタムシャフトも入れやすくなっています。

SPEC
●ロフト⾓/9.5、10.5、12度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/LIN-Q GREEN 40 for Callaway(R、SR、S・45.75インチ・約270g[フレックス R ])など
●価格/10万7800円~

5球連続でナイスショット
これは打ちやすい!はじめて打ったのに手に馴染む感覚があって、1球目から5球連続でナイスショットが打てました。日本のシニアゴルファーが好きなドライバーだと思います。(シニア飯田)
【キャロウェイ エリート X】
日本人は「X」が1番ハマるかも!?

【鹿又チェック】
ドローバイアスの「X」ですが、つかまりすぎることはなく強い球が打てます。HS42m/秒前後の平均的な日本人ゴルファーには、スタンダードよりも「X」のほうがハマる可能性が高い。形状・慣性モーメント・つかまりのバランスがとてもよく整っています。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5、12度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/VENTUS GREEN 5 for Callaway(R、SR、S・45.5インチ・約301g[フレックスR])など
●価格/10万7800円~

振り遅れに強くてフェースが開かない
スライスも出にくいですが、振り遅れてフェースが開いても右に打ち出さないので右プッシュも出ません。前作のドローバイアスよりスピン量が減ってくれて、打球が強くなりました。(ライターN)
【キャロウェイ エリート ◆◆◆ (トリプルダイヤモンド)】
ほか3モデルとの違いは左が怖くないこと

【鹿又チェック】
「トリプルダイヤモンド」は強打しても左に飛ばないので、HS45m/秒以上のゴルファーが叩けば叩くほど飛びます。操作性がありつつ、ロースピンなところも大きな魅力で、ドローボールはもちろんフェード、高低差をつけた弾道も打ちやすいですね。

SPEC
●ロフト⾓/8、9、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/TENSEI GREEN 60 for Callaway(SR、S・45.5インチ・約315g[フレックスSR])など
●価格/10万7800円~

歴代の◆◆◆のなかでもっともやさしい
シリーズのなかでは重心が浅めの低スピンヘッドですが、球が高く上がらない、右にばかり飛んでしまうことがない。ほどよいやさしさに加えて、顔も好きなのでエリートならコレかな!?(編集M)
【タイトリスト GT1】
タイトリストの救世主 軽量設計の王道!

【鹿又チェック】
タイトリストは「GTシリーズ」になってからキャリーが伸びました。なかでも「GT1」は軽量設計で打球が高く上がりやすいので、平均スコア95前後のゴルファーやシニア世代も使いやすい。高さ・つかまり・ミスの強さなどお助け要素の強いドライバーです。

SPEC
●ロフト⾓/ 9、10 、12度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/Fujikura AIR SPEEDER Next Gen(R2、R、S・45.5インチ・未発表)
●価格/10万7800 円

タイトリストなのに高弾道
形状はオーソドックスなのに、打つとやさしくて予想以上にボールのつかまりがよかったです。タイトリストのドライバーと思えないくらい弾道が高くて、安心感がありました。(シニア飯田)
【タイトリスト GT2】
昨年秋の人気No.1!飛距離と寛容性を両立

【鹿又チェック】
昨年9、10月に1番売れたドライバーが「GT2」でした。見た目にはわからないコンポジット構造にしたことで重心位置が低くなり、フェース面上の有効なヒットエリアが広くなっています。操作性よりも直進性を求めるタイトリストユーザーにオススメです。

SPEC
●ロフト⾓/8、9、10、11度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/MITSUBISHI TENSEI 1K BLUE(S・45.5インチ・未発表)など
●価格/10万7800円~

コンポジットでもタイトリストの打感
完成度が高いドライバー。打感・形状・弾道とも文句なし!コンポジット構造のクラウンにしたのに、今までどおりのタイトリストらしい打感、打球音になっていたことに驚きました。(ライターN)
【タイトリスト GT3】
ベテラン好みの24年のNo.1

【鹿又チェック】
個人的には、2024年のNo.1にあがるドライバー。球筋をコントロールできる操作性がありつつ、適度な寛容性もあるバランスが絶妙。ヘッド体積は460ccですが、投影面積は少し小さめに見えるので、ゴルフ歴が長い上級者やベテランが好きな形状と見た目です。

SPEC
●ロフト⾓/8、9、10、11度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/MITSUBISHI TENSEI 1K BLACK(S・45.5インチ・未発表)など
●価格/10万7800円~

「GT3」からはハードめ!
やさしさを感じた「GT2」と比較すると、かなりアスリート仕様。HS42m/秒以上ないと打球が高く上がりきらない可能性もあります。でも、ボール初速はかなり速い高初速でした。(ライターN)
【タイトリスト GT4】
超・低スピンの低弾道 適正は全体の1割未満

【鹿又チェック】
「GT2」「GT3」と比較しても、圧倒的にハードスペックなのが「GT4」。アマチュアで「GT4」が1番いい結果になるのは1割未満だと思います。上級者というよりHS45m/秒以上あるハードヒッターで、打球がフケ上がってしまう悩みのある人との相性がいいでしょう。

SPEC
●ロフト⾓/ 8、9、10度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/MITSUBISHI TENSEI 1K BLACK(S・45.5 インチ・未発表)
●価格/10万7800 円

中・強弾道で操作性も抜群!
小ぶりで構えやすく、球筋を作れる操作性は抜群にいいです。適正ゴルファーは完全にハードヒッター。中・強弾道で飛ぶので、球が高く上がりすぎてしまう、スピンが多い人向けです。(編集M)
いかがでしたか。ぜひお気に入りの1本を探してみてください!

試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。

セミアスリート代表・ベテラン編集M
ドライバーのHS40、スイング改造によって持ち球はフェード系に、落ちたヘッドスピードも上がってきた。飛距離を伸ばし、再び腕前もクラブも「アスリートだね」と呼ばれたい!

アベレージ代表・ゴルフライターN
ドライバーのHS42、持ち球はドロー系。さまざまなゴルフメディアでギア企画を執筆。アベレージゴルファーに好まれる、ミスヒットに強いやさしいドライバーに買い換えたい!

シニア代表・飯田保幸さん
65歳、ドライバーのHS30後半、持ち球はドロー系、平均スコア90後半。出がちなミスのフックを防ぎつつ、加齢によってガタ落ちしてしまった飛距離をクラブで取り戻したい!
構成=野中真一、編集部
写真=田中宏幸
協力=ジャパンゴルフスクール(エースゴルフクラブ 千葉)
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