
新作ドライバーを徹底解説!振りやすく当てやすい“隠れた名器”は…
毎年恒例の人気企画「一気試打」。今月はドライバー編!昨年の秋から今年の春に発売されたNEWドライバーは、例年以上に注目・話題作が目白押し!
それらをギアのご意見番・鹿又芳典とタイプの違う3人のアマチュアが一気に試打。コメントを参考に、あなたが欲しい1本を見つけてください!
【ヤマハインプレス タイプD】
カーボンフェースの完成度が高い!

【鹿又チェック】
ヤマハ初のカーボンフェースですが、完成度が高い。打感がよくて、ボール初速も速い数値が出ます。「タイプD」はドローバイアスになっているで、スクエアヒットでもボールのつかまりがよく、開いてインパクトしてもほぼストレート弾道になりました。

SPEC
●ロフト⾓/10.5、11.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/SPEEDER NX for Yamaha TM-425D(R 、SR 、S・45.75インチ・289g[フレックスS])
●価格/9万7900円

チタンフェースみたいな弾き感
カーボンフェースでもボールの弾きが強く、他メーカーのカーボンフェースよりも音・打感・弾道がチタンフェースに近かった。インプレスらしく飛距離性能もとても高いです。(ライターN)
【ヤマハ インプレス タイプS】
顔は「RMX」で弾道は「インプレス」

【鹿又チェック】
ヘッド形状は、中・上級者が好む同社の「RMX」のような美顔。でも、打つと「インプレス」らしい高弾道のストレートボールが打てます。ボール初速も速いですが、打ち出し角・適正スピンによるキャリーで飛距離を大きくかせぐタイプのドライバーですね。

SPEC
●ロフト⾓/9.5、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/SPEEDER NX for Yamaha M-425D(R、SR、S・45.75インチ・289g[フレックスS])
●価格/9万7900円

もっともやわらかいカーボンフェース
今回、カーボンフェースが3メーカーありましたが、打感はヤマハがもっともソフト。8軸のカーボンは広範囲での高初速だけでなく、打感もよくて、タイプSは気持ちよく叩けます。(編集M)
【マジェスティ マジェスティ ロイヤル】
シニアドライバーを極めた1本!

【鹿又チェック】
打音・打感・弾道・デザインまで、完璧にシニアゴルファーの好みが反映されているのは、さすがマジェスティ!長年、シニア向けのドライバーを開発してきたノウハウがつまっています。この軽さでも振り遅れない、シャフトの弾性力も秀逸。シニア以外にも合いそうです。

SPEC
●ロフト⾓/9.5、10.5、11.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/MJ Royal LV560B(R、SR、S・45.75インチ・276g[フレックスR])など
●価格/14万9600円~

インパクトのタイミングが合う
1球目からインパクトのタイミングが合ってくれて、とても振りやすいと感じた1本。ボールのつかまりはいいけど、左に飛びすぎないところが気に入って即実戦投入できそうです。(シニア飯田)
【マスダゴルフ FBL SERIES 8】
隠れた名器はちょっとだけ短め

【鹿又チェック】
45インチのクラブ長は、最新ドライバーとしてはちょっとだけ短め。それなのにボール初速は45.5や45.75インチのドライバーと同じくらい速い数値が出ます。クラブ全体のバランスがいいので、幅広いゴルファー層にマッチする。隠れた名器として注目しています。

SPEC
●ロフト⾓/9.5、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/MAGMAX EZ-12(L、R、S・45インチ[フレックスR、S]・未発表)など
●価格/12万3200円~

上手に振りやすい!当てやすい!
振りやすくてミート率が上がるが、これは単にクラブが短いだけではない。ハイテクよりもライ角や重心位置などを重視した「振る人」のことを考え抜いて作られた印象を受けました。(編集M)
【本間ゴルフ T//WORLD TW767】
高慣性モーメントでも本間らしさを継承

【鹿又チェック】
本間のドライバーらしい構えやすい顔と打感のよさで、飛距離も性能も高い。慣性モーメントが高くてミスにも強いし、もっと評価されるべきドライバーだと思います。強い弾道のまま打球が高く上がるので、女子プロの使用率も徐々に上がってきていますね。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/VIZARD EZ-C(R、S・45.5インチ・約305g[フレックスS])など
●価格/10万2300円~

自社開発のシャフトで振りやすさ◎
本間は自社でシャフトを開発・生産しているので、ヘッドとシャフトのマッチングがいい。高慣性モーメントのヘッドでも、シャフトの特性や性能で振りやすくしているな、と感じます。(ライターN)
【本間ゴルフ T//WORLD TW767 LS】
難しくない「LS」 飛距離も伸びる

【鹿又チェック】
海外メーカーの「LS」系と比べると、極端に打ち出し角が低くなったり、ロースピンすぎたりしないので決して難しいドライバーではありません。HS40m/秒以上、中級者以上のゴルファーであれば、スタンダードモデルや「MAX」よりも「LS」が1番飛びそうです。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/VIZARD EZ-C(R、S・45.5インチ・約305g[フレックスS])など
●価格/11万5500円~

全体のバランスがとてもいい
本間も「LS」が1番よくて、顔、振りやすさ、打感、飛距離、方向性など全項目で高い点数がつけられる。純正のシャフトも含めて、とてもバランスのいい仕上がりになっています。(編集M)
【本間ゴルフ T//WORLD TW767 MAX】
この顔で「10K」はすごい!

【鹿又チェック】
ヘッドシェイプが美しくて本間らしい顔なのに、慣性モーメントが10K(10000g・㎠)を超えているのはすごい。打球の高さはスタンダードモデルとほぼ同じでも、ボールのつかまりはあきらかに「MAX」のほうが上。一般ゴルファーが使いやすいドライバーです。

SPEC
●ロフト⾓/9、10.5、12度
●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/VIZARD EZ-C(R、S・45.5インチ・約302g[フレックスS])など
●価格/10万2300円~

球がつかまるけどつかまりすぎない
じつは、このドライバーのスタンダードモデルを使っていますが、ボールのつかまりはいいのに左に飛びすぎる球筋は出ないので、私のHSだと「MAXのほうがよかった」と思いました。(シニア飯田)
新作ドライバーの印象は?

「寛容性の上げ方は、高慣性モーメントにする以外の方法をとるメーカーが増えました」

LS系のドライバーも打ちやすくなった。(編集M・写真右)
軽量ドライバーでも形状や顔がカッコよくて、構えにくいと感じるドライバーがなくなりましたね。(飯田・写真左)
いかがでしたか? ぜひお気に入りの1本を探してみてください!

試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。

セミアスリート代表・ベテラン編集M
ドライバーのHS40、スイング改造によって持ち球はフェード系に、落ちたヘッドスピードも上がってきた。飛距離を伸ばし、再び腕前もクラブも「アスリートだね」と呼ばれたい!

アベレージ代表・ゴルフライターN
ドライバーのHS42、持ち球はドロー系。さまざまなゴルフメディアでギア企画を執筆。アベレージゴルファーに好まれる、ミスヒットに強いやさしいドライバーに買い換えたい!

シニア代表・飯田保幸さん
65歳、ドライバーのHS30後半、持ち球はドロー系、平均スコア90後半。出がちなミスのフックを防ぎつつ、加齢によってガタ落ちしてしまった飛距離をクラブで取り戻したい!
構成=野中真一、編集部
写真=田中宏幸
協力=ジャパンゴルフスクール(エースゴルフクラブ 千葉)
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