
「1日800球打っていた」竹村真琴がこれまでの苦悩を語る
ジュニア時代からプロトーナメントに数多く出場し、その確かな実力と美しいビジュアルで将来を嘱望されてきた竹村真琴プロ。しかし、プロ転向後は成績が振るわず、2022年の股関節の手術をきっかけに一線を退くことになった。
華々しく見えていた当時の苦悩から現在までの心境の変化などを竹村プロに赤裸々に語っていただいきました!
「最初は、勉強から逃げる口実だった」
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―ゴルフをはじめたきっかけは?
竹村:小学校3年生のとき、父に付き合わされて練習場に行きました。
―「付き合わされた」ということはイヤイヤだったということですか?
竹村:ゴルフに興味はありませんでしたが、父のことが大好きだったのでイヤイヤではなかったです。むしろ勉強から逃げる口実には最高だ! と思っていました。
―すぐにゴルフが好きになった?
竹村:ゴルフが好きだと思ったことは、最近までないんです!(笑)
―最近まで!?(笑)
竹村:はい。当時すでに、姉がゴルフをはじめていて、毎日父と練習場に行っていたのですが、私はそれがうらやましかっただけです。
「高校卒業まで毎日800球の練習」
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―どのくらいの頻度で練習していたのですか?
竹村:学校終わりに毎日、姉と練習していました。
―毎日!?
竹村:はい。毎日800球!
―800球!?好きでもないのに?
竹村:はい(笑)。父から「勉強かゴルフ、どっちでも好きな方を選んで、選んだ方を一生懸命やりなさい」と言われたんですよね。迷わず即答でした!(笑)
―勉強は嫌いだった?
竹村:嫌いではなかったのかもしれませんが、頭がよろしくなかったみたいです。
―(笑)でも、小学生に「勉強かゴルフ」の2択では、答えが決まってるようなものですよね?
竹村:ですよね。まんまとやられました!
―お父様に教わった?
竹村:地元の練習場にいた所属プロに教わりました。
―流れ的に、お父様が教えそうですよね?
竹村:父も80台では回っていたので、基本的なことくらいは教えれたと思いますが、最初からプロにさせるつもりだったみたいで、効率を考えたんだと思います。
―すぐに上達できたのですか?
竹村:最初から下手ではなかったと思います。割とすぐに100は切れましたね。
―毎日800球打てば上手くなるか~。
竹村:レッスンは1時間くらいで終わるのですが、ボールが満帆に入った籠を父が持ってくるんです。それを打ってると、また次の籠。高校卒業まで毎日夜の22時くらいまで。それがムカつくのなんの!(笑)
―よくイヤになりませんでしたね?
竹村:”勉強”がちらつくので、逃げ道はありませんでした!
すでに小学生レベルではなかった初めてのジュニア大会
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―試合デビューは?
竹村:関西小学生ゴルフ選手権だったと思います。2001年・2002年と連覇しました。
―その頃すでに、プロになることが目標だったのですか?
竹村:練習量も多く正直かなり上達していましたから、小学校6年生になった時にはなんとなく。ちょうど宮里藍さんも出てきたので、憧れもありましたし。
中学校は?
竹村:ゴルフ部のある京都学園中学校に行きました。森田理香子さんなど5人くらいプロが出ている名門校です。
―中学では大きなタイトルを獲られましたよね?
竹村:全国中学校ゴルフ選手権と日本ジュニアですね。今より体重も10キロくらい大きくて、ドライバーも240ヤードくらい飛んでいました。ドローとフェードも打ち分けられたので、当時の中学生レベルとしては上手かったと思います。
―レギュラーツアーにもこの頃から?
竹村:そうですね。ジュニア大会の優勝資格からチャンスを頂いたりしていました。
―プロの世界はどうでしたか?
竹村:もちろん通用しませんでした。でも、パッティングは勝負出来ていましたし、高校卒業してプロになる頃なら追いつけると思っていました。
―高校生活は?
竹村:向陽台高等学校へ進学後につくば開成高校へ編入しました。その頃、高校の試合にはまったく出場せずプロトーナメントのみに出るような生活へ変わっていたこともあって。
―その頃から、かなりメディア露出が多くなっていましたよね?
竹村:お陰様で。当時は、今ほどプロトーナメントに出場するジュニアはいませんでしたから。話題性があったのかもしれません。
―ビジュアルも注目されていました。
竹村:お陰様で(笑)。でも、まだアマチュアでしたから優勝されたプロの方の写真の横に小さく記事を載せて頂くくらいでした。
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後編へ続く
いかがでしたか? 後編もお楽しみに!
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竹村真琴
●たけむら・まこと/1990年生まれ。大阪府出身。高校生のときmeijiカップ12位に入り注目を浴びる。2009年にプロテスト合格。現在は、レッスンやメディアを通じてゴルフの楽しさを伝えている。
構成=岡田豪太
写真=佐々木隆宣
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