
2025年最新アイアンの傾向とは?鹿又芳典が解説
毎年恒例の人気企画「一気試打」。今月はアイアン編!
ギアのご意見番・鹿又芳典とタイプの違う3人のアマチュアが2025年モデルとして発売された最新アイアンのなかから、厳選した20本を試打。
それぞれの特徴や長所をインプレッションします!
最新アイアン20本を試打した鹿又が語る、2025年モデルの傾向と今どきの選び方とは?教えて、鹿又さん!
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アベレージ層が使えるジャパンフォージドが大ヒットしている

今回、20モデルの7番アイアンを打ちましたが、全体的に飛距離性能は上がっています。傾向としてはアスリートモデルやスタンダードモデルのロフトも少し立ってきていると感じました。飛び系アイアンのロフトが立っているのはもちろん、最新アイアンだと「G440」が29度、「スリクソン ZXi7」が32度です。
昔は7番アイアンで32度はロフトが立っているといわれていましたが、近ごろはツアーモデルでも32度前後が増えました。今回試打した20モデルは、同じ7番アイアンでもロフトが26度から32度までありますので、まずは自分が求めるロフト帯を選択するのがアイアン選びの第一歩。7番アイアンのロフトは、30度が中間だと思って選んでください。

飛距離性能が高くなったのはロフトを立てたからだけではありません。最近のアイアンはテーラーメイドの「Qi」「P790」に代表されるように、アイアンにドライバーのテクノロジーを搭載することで重心が低くなり、打球が上がりやすくなった。だからロフトを立てても高さが出せる。それが飛距離アップにつながっています。
そして今、アイアンで人気なのが日本メーカーのフォージドアイアンです。スリクソン「ZXi5」、ブリヂストン「242CB+」が大ヒットしていますが、この2モデルに共通しているのはフォージドアイアンなのに寛容性が高くてやさしいこと。アスリートゴルファーだけでなく、これまで「軟鉄鍛造はハードルが高い」と思っていたアベレージゴルファーも使えるフォージドアイアンになっています。
「ロフト増とフォージドアイアンの進化で選び方が変わってきた」

【POINT】アスリートモデルやスタンダードモデルもロフトが“少し”立ってきた

スリクソン ZXi77I /ロフト32度(写真右)
2025年アイアンで1番売れている「G440」は7番アイアンで29度。ツアープロが使っている「ZXi7」も32度。
【POINT】アイアンにドライバーのテクノロジーが入ってきた

「P790」は複雑な内部構造でトゥ側にタングステンを配置することで慣性モーメントを大きくしている。
【POINT】軟鉄鍛造アイアンでもやさしいモデルが続々登場

「242CB+」は軟鉄鍛造アイアンでありながらヘッド内部をくり抜いて低重心化。打球が高く上がりやすくなった。

いかがでしたか。自分に合うアイアンがあるか、次回もぜひ楽しみにしてください!

試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。
構成=野中真一、編集部
協力=ジャパンゴルフスクール
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