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最新アイアンシャフトの“失敗しない”選び方!クラブの専門家が伝授
数年前のアイアンシャフトは軽量カーボンと重量スチールの二択。しかし、今は軽量シャフトが複数ラインナップされています。
その選び方の基準について、人気クラブコーディネーターの鹿又芳典氏に聞いてみました。
軽いだけではなく最適な重量がある!
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アマチュア向けのやさしいアイアンには軽めのシャフトが装着されていて、大きく分けるとカーボンとスチールが純正シャフトとして採用されています。カーボンは50g台が多いですが、これは単に「軽い」「やわらかい」だけではありません。
ヘッドからシャフトのすべてを含め、そのアイアンのメインターゲットになる人に対して、最大のパフォーマンスを発揮するシャフトを選んで装着しています。
軽量のスチールシャフトも同じです。「950neo」「ゼロス7」など複数の軽量スチールがラインナップされているアイアンもありますが、こちらも軽いだけでなく、シャフト性能の違いによって打ちやすさや弾道が変わります。
そのため、重さが合うという理由だけでシャフトを選ぶのはNG。たとえば「ゼクシオのアイアンが気になる」と思ったら、複数の純正シャフトとゼクシオのヘッドの組み合わせまで試してみてください。そのなかには「ちょっと軽め(または重め)だけど、こういう球筋や打ちやすさを求めていた」と感じるシャフトが必ずあるはずです。
軽量カーボンと軽量スチールで迷ったときは?
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アベレージ向けのアイアンだと、ほぼすべてのモデルに軽量のカーボンとスチールのシャフトがラインナップされています。軽量カーボンが40、50g台に対して、軽量スチールは80、90g台。選び方の定説として、昔から「アイアンの重さはドライバーの重さに合わせる」と言われていますが、近ごろの女子プロはドライバーが50gでアイアンは60g台の軽量カーボンを使う人もいれば、ドライバーが50gでアイアンが90g台の軽量スチールを使う人もいる。つまり、どちらもアリなのです。
気にしてほしいのは、近年のアイアンはロフトが立っていることです。今は7番アイアンでロフト30度以下になっているものがほとんどで、打ち出しが高くなるカーボンシャフトのほうが、弾道が高く上がって飛距離をかせげるメリットがあります。カーボンシャフトだと「高く上がりすぎる」「飛びすぎる」と感じるなら、スチールシャフトを試打。球筋やスピン量が安定するはずですが、そこは自分の好みで選びましょう。
「950neo」と「850neo」の違いは重さだけ?
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最新アイアンは、軽量スチールのなかにも選択肢があり、ピンの新作「ⅰ525」は「950neo」と「850neo」が選べます。この2本は重量帯が違いますが、それ以上にシャフトのしなり方の個性が異なります。
「950neo」はクセがなくて、オーソドックスなしなり方ですが、「850neo」は切り返しからのしなり量が大きくてスピンが効く。スピンが増えることで、打球も高く上がりやすくなります。
選び方の基準としては、前作「950GH」のような軽量スチールを使っている人で、今の弾道でOKという人は「950neo」。もう少し打球を上げたい、楽に振りたいという人は「850neo」がマッチすると思います。ちなみに「850neo」は、アベレージゴルファーの広い層をカバーする汎用性の高いシャフト。そのため「850neo」をラインナップしているアイアンは850neoから試打することをオススメします。
最新・人気アイアン軽量シャフト全部試打 !
アイアンとしての完成度が高い!しっかり系カーボンは万能タイプ
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テーラーメイド ステルス
ドライバーの印象が強いテーラーメイドですが、アイアンの完成度も高い。新作「ステルス」も打感がよく、飛距離、寛容性のバランスがすごくいいですね。シャフトの特徴として「テンセイ レッド」は飛距離性能が高く、方向性も安定する万能型。スチールの「KBS MAX」は少し重めで、アスリートゴルファーにマッチするでしょう。
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SPEC(7Ⅰ)●ロフト角/29度●ライ角/62度●長さ/37インチ●総重量/約358g(カーボン)、約386g(ゼロス7)、約397g(850neo)、約408g(950neo)●価格(1本)/3万1900円(カーボン)、2万8600円(スチール)
ブレード系なのに飛ぶ!4つのシャフトで幅広い層をカバー
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ピン i525
ブレード系ですが飛距離も出るし、ミスヒットに強い。軽量シャフトは4タイプあり、カーボンは振りやすさが抜群でヘッドスピードが遅いタイプに合う。スチールは「ゼロス7」はしなりが大きく、「950neo」はしっかり系。そして「850neo」はその中間。この4つのシャフトで幅広いゴルファーをカバーしています。
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SPEC(7Ⅰ)●ロフト角/29度●ライ角/62度●長さ/37インチ●総重量/約358g(カーボン)、約386g(ゼロス7)、約397g(850neo)、約408g(950neo)●価格(1本)/3万1900円(カーボン)、2万8600円(スチール)
オートマチックに打てる飛び系
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キャロウェイ APEX DCB
極端にヘッドが大きくはないが、飛距離性能で言えば完全に飛び系。とくに相性がよかったのはカーボンで、先端剛性が高く当たり負けしない。「ゼロス7」は球のつかまりのよさが魅力で、「950neo」はヘッドスピードが42m/秒くらいの速めの人にも合います。
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SPEC(7Ⅰ)●ロフト角/30度●ライ角/62.5度●長さ/37インチ●総重量/約380g(カーボン)、約408g(ゼロス7)、約424g(950neo)●価格(6本セット)/15万8400円
規格外の慣性モーメントで曲がらない
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ヤマハ RMX VD40
4000g・㎠の大慣性モーメントは規格外で、振っている感覚もほかのアイアンとは違います。ヘッドサイズが大きいので軽量カーボンがもっとも打ちやすい。「850neo」や「950neo」はヘッドスピード40m/秒前後にピッタリです。
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SPEC(7Ⅰ)●ロフト角/30度●ライ角/63度●長さ/37インチ●総重量/約374g(カーボン・R)、約398g(850neo・R)、約415 g(950neo・S)●価格(6本セット)/12万6500円(カーボン)、12万1000円(スチール)
王道のやさしさに相性抜群のシャフト
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ダンロップ XXIO 12
ゼクシオはやさしいアイアンの代表格で、軽量シャフトとのマッチングが素晴らしい。純正カーボンは爽快感がある打感で飛びます。「850GH」もゼクシオ用になっていて、通常タイプよりしなりが大きいので打球が高く上がりやすいです。
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SPEC(7Ⅰ)●ロフト角/28度●ライ角/62.5度●長さ/37.25インチ(カーボン)●総重量/約362g(カーボン・R)、約403g(850GH DST for XXIO・R)●価格(5本セット)/13万7500円(カーボン)、11万円(スチール)
シャフトによって球筋が全然違う
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つるやゴルフ GOLDEN PRIX TX-02
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グースネックで見た目以上に球のつかまりがいいアイアンですが、シャフトによって球筋が異なります。純正カーボンは打ち出しが高いハイドロー系で飛距離をかせげる。スチールはアスリート好みの強い打球でラインが出せるタイプです。
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SPEC(7Ⅰ)●ロフト角/28度●ライ角/62度●長さ/37. 5インチ(カーボン)●総重量/約374g(カーボ
ン・S)、約412g(スチール・S)●価格(5本セット)/13万2000円(カーボン)、12万1000円(スチール)
いかがでしたか? 動画でも解説しているのでぜひチェックしてくださいね!
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試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。
構成=野中真一
写真=相田克己
協力=ジャパンゴルフスクール