
優勝した西郷真央の強さの秘けつは?「過去を思い返さないこと」
西郷真央はシェブロン選手権を制し、優勝者恒例の池にジャンプした。ずぶ濡れになった体を包んでくれた記念の白いバスローブは母親に渡すと、後日教えてくれた。
「母が記念のものを大事に保管してくれるタイプなので、(昨年の米ツアーの新人賞)のトロフィーやメジャーの選手用のバッジ(選手の身分証)などを忘れずに持って帰って、はい!って渡します」西郷家の棚に栄光や記念の品々が陳列されているそうだ。
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トロフィーは見返さない?今を生きる西郷プロがかっこいい

ところが、西郷自身はトロフィーを見つめて、過去の栄光を思い返すようなことは「全然ないかも」と。それこそ日本ツアーでホールインワンした時のボールも捨てようとして、母親から「これはとっておかないと」と止められたり。モノはあくまでモノという認識である。「(保管するよりも)アプローチ練習のボールに使っちゃおうって感じです」
そんな西郷は、パターにシェブロン選手権仕様のヘッドカバーを使っている。白色にグレーのバスローブが刺繍されたまさにシェブロンの優勝者を象徴するデザインだ。

なんだかんだ言って、やはり記念のモノを一つぐらい手元に置いておきたいのかなと思いきや、「メジャー大会のたびに、メーカーさんから新しいヘッドカバーが贈られます。良い成績が出たら(その大会後も)使うようにしています。それこそ去年のシェブロンは予選落ちしたので、ヘッドカバーもその週しか使ってないです」今年のシェブロン選手権の前までは、7位に入賞した昨年の全英女子オープンのものを使っていた。あくまで、今を大切に生きる西郷らしい選択だ。
優勝後の会見で目指すところを語った。「まだ残り4つのレジャーが残ってることもそうですし、やっぱり世界ランキングのいずれ1位を目指して頑張りたいって、いま思ってるので、そのためには今年の残りの試合も全力でプレーしたいです。まずは残りのメジャーもいいプレーができるように頑張りたいと思ってます」
さらなる高みを目指して、ひらすらゴルフに向き合う。パターのヘッドカバーが新調するのは近いうちになるのだろうか。最速のチャンスは、5月29日〜6月1日開催の「全米女子オープン」の後である。
写真=南しずか
PHOTO&TEXT Shizuka MINAMI
●みなみ・しずか/東京都出身。 2009 年より米女子ゴルフツアーを取材。ゴルフ雑誌や「ナンバー」「SportsIllustrated」などスポーツ誌に写真を提供。
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