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「直進性の高さ」はプロなみ! なのに「やさしい」新モデルの特徴とは?

国内メーカーならではの丁寧なモノづくりと革新的なアイデアを搭載した〝オノフ〞は「つかまりのAKA」「寛容性のPLUS」「操作性のKURO」の3モデルが、幅広いゴルファーのスコアアップに貢献している。

そこで、この秋リニューアルした「KURO」を、上達させるレッスンに定評がある田渕信行コーチが徹底試打解説する。

めっちゃ多機能! ONOFF KUROシリーズ

前作までの「KURO」はボールコントロールにすぐれたタイプでアスリートに好評だったが、慣性モーメントのアップなど数々のテクノロジーの見直しと進化で、適正ゴルファーの裾野が大きく広がった。その特徴をウッド系にスポットを当てて詳しく解説する。

【DRに搭載】
高MOIで寛容性が大幅アップ!

「ミスヒットに寛大なヘッドですね」

ヘッドの慣性モーメントは、初代と比較すると1000以上アップ!タテヨコの合計8451まで上がったこと
で、寛容性が非常に高いといわれる高MOIヘッドの仲間入りを果たしたが、「プロやアスリートゴルファーが好む“KURO”らしさや長所を損なうことなくやさしさを上乗せした開発技術の高さに脱帽です」と田渕コーチも最大の賛辞を贈る。

【DR・FWに搭載】
「パワートレンチ」の進化で反発エリアが拡大!

たわんで、そのパワーを逃がさない「パワートレンチ」も4代目で最高傑作が誕生した。溝部分はたわむ「軟」、その後方のソールプレート高剛性部の「剛」の設計が、たわみのパワーを逃さず反発性能を高める。その効果は左右への打点ズレだけでなく、フェース下部ヒットでも飛距離のロスを大きく防いでくれる。

【DR・FW・UTに搭載】
打点がズレてもスピンが安定「フェースレーザーミーリング」

弾道を安定させる機能はフェースのミーリングにも施され、①のセンター付近はミーリング加工の密度を低くして低スピンで飛距離アップ。②~⑤のエリアはミーリング加工の密度を高くして高スピン量を確保。また、フェースの厚みは前作よりも0.25mm薄くなり、高強度軽比重チタンのボディとフェース一体鋳造構造にすることでフェース溶接ビードを削除(ビードレスカップフェース)。反発領域の拡大、フェース軽量化による重心設計の自由度が高まった。

【DR・FW・UTに搭載】
手元が浮かず再現性アップ「スイング アジャスト テクノロジー」

多くのアマチュアはインパクトで手元が浮いてしまう。その欠点を解消するのが「スイング アジャスト テクノロジー」で、シャフトグリップ下部(赤い円部分)にタングステンプリプレグ(タングステン粉末を樹脂に混ぜ込んだカーボンシート)を採用。インパクトで手元が浮かず、再現性をアップ。

「手元を構えた位置に戻せます!」

「ここに着目したのは、さすがオノフですね。手元の浮きを抑えるとインパクトがぶ厚くなります」(田渕)

【DRに搭載】
好みの振りやすさにできる「クロス バランス テクノロジー」

海外ブランドにはない機能で「オノフは振りやすい」というイメージを確立させた、振り心地を自在にカスタムできる「クロス バランス テクノロジー」はNEWドライバーにも搭載。グリップエンドとヘッドのウエイトスクリューをクロス(交換)すると、カウンターバランスになるなどスイングバランスの変更をクラブの重さを変えずに行なえる。また、前作よりもグリップ力の高いグリップになった。

【DR・FW・UTに搭載】
充実した弾道調整機能つき!

ドライバー・FW・UTはいずれも弾道調整機能つきで、ロフト、ライ、フェース角の調整が可能。「球の高さやつかまり具合、球筋をこうしたい、という調整ができるので“買ったけど合わない”という後悔はなくなるはず。大きく調整して打ってみるのもおもしろいですよ」と田渕。

「どれも安心感のあるヘッドサイズですが、引き締まって見える色や形状はアスリート好みの美顔ですね」(田渕)

ドライバーは1発目から「計測機のエラーかな?」と思うほどの飛距離が出ました。アベレージゴルファーでもつかまった球で大きく飛ばせる重心深度と重心角の設計で「クロス バランス テクノロジー」はシャフトにしなりを使って飛ばせるなど、ミスヒットに強いだけでなく、飛距離性能も非常に高いです。

FWはシャロー形状でボールが高く上がりやすいうえに、チタンヘッドなので球の弾きがよく、こちらも飛ぶ。また、弾きのよいチタンでもフェースのミーリングの効果で球が滑らないので、コントロールのしやすさも感じました。

「ドライバーもいいですがチタンのFWも秀逸ですね!」

UTはセミハードヒッターが打っても引っかからない、アベレージゴルファーなら球をほどよくつかまえて打てる設計。すべての番手が、プレーをラクにし、コース攻略の選択肢も広げるパフォーマンスを発揮してくれますね(田渕)

[DRIVER]

●ヘッド素材/フェース&ボディ一体 HST160C、カーボンクラウン、タングステンウエイトスクリュー
●ヘッド体積/460cc ●ロフト角/9.5、10.5度 ●ライ角/58度 ●長さ(60度法)/45.5インチ
●重さ/310g ●シャフト(フレックス)/ONOFF CBT 626D(S)ほか ●価格/8万8000円(税別)

[FW]

●ヘッド素材/512Tiフェース+6-4 Tiボディ、高比重タングステン合金ソール、ステンレスウエイトスクリュー
●ロフト角(番手)/15(W3)、18度(W5) ●長さ(60度法)/43インチ(W3)
●重さ/329g(W3) ●シャフト(フレックス)/ONOFF CBT 626F(S)ほか ●価格/6万円(税別)

[UT]

●ヘッド素材/フェース&ボディ一体 AM355P、カーボンクラウン、ステンレスウエイトスクリュー
●ロフト角(番手)/18(U2)、21(U3)、24度(U4) ●長さ(60度法)/40.25インチ(U3)
●重さ/362g(U3)●シャフト(フレックス)/ONOFF CBT 626U(S) ●価格/4万5000円(税別)

試打解説=田渕信行
●たぶち・のぶゆき/1982年生まれ。地元大阪でレッスン活動を開始し、2018年に上京。森守洋プロコーチのもとでゴルフの原理原則を学び、今年6月に浅草ゴルフスタジオ(東京都墨田区)をオープン。ヘッドコーチを務める。

写真=竹田誉之、田中宏幸
協力=浅草ゴルフスタジオ

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