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グリーンなのにウェッジで打つのはなぜ?男子プロが実践するパットの裏技

今年の7月。海外メジャー初出場の舞台を全英オープンで迎えた阿久津未来也は、本場リンクスの芝の感触を確かめるように、練習日にはグリーンやショートゲームに多くの時間を費やした。練習日は天候も良く、風も穏やか。そんな阿久津の練習風景を撮影していると、ちょっとおかしなことに気づいた。

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「日本でもよくやってる」阿久津プロのパットの裏ワザ

グリーン上で普通にパターを持ってパットしていると、しばらくしたらパターをウェッジに持ち替えてパッティングし始めたのだ。パターでグリーン上の転がりを確かめるように、ウェッジでボールを打ちはじめたのだ。

グリップの握り方もパターの時と変わらない。グリーンを外したボールをカラーから寄せる際に、ボールの止まったライによってはウェッジやUT、ウッドなどで打つことがあるが、この時の阿久津はグリーンの真ん中。なぜウェッジを?という疑問が湧いたので、尋ねてみた。

「日本でもよくやってますよ。グリーンによっては、ウェッジでパットした方が転がりが良い時があるんです。試合でもやったことがあるので、今回もウェッジでパットするかもです」

リンクスのグリーンは、強風を考慮して少し刈り高が長かったり、海風や芝質のために、ベント芝のグリーンに比べて転がりがスムーズでないと感じる場合がある。そんな時、ウェッジでパットすることによって、ボールの転がりを向上させる効果は考えられる。

これは、パターでボールを打った直後のスキッド(*ボールが一瞬だけ空中を飛びながら進む部分のこと)の有無と関係があるのかも、と想像したが、その部分は阿久津の「転がりが良くなる」と言う言葉を信じることにした。

試合では、阿久津の全てのホールを確認することはできず、阿久津がウェッジでパットしたかどうかは確認できなかったが、あらゆる可能性を探り、試合中に使える選択肢を増やす姿勢はアマチュアでも取り入れられそうだ。 

フォトグラファー 田辺安啓 (通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。

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