
逆目のラフはどう打つのが正解?男子プロが打ち方を解説
向かい風、逆目ラフ、中途半端な距離など予期せぬシチュエーションに遭遇してもあせらずに対応したいもの。
そんな場面で役立つヒントをプロがレッスンします!
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クラブの接地面積を小さくすればヘッドの抜けがよくなる

グリーンまわりのラフが苦手という人は、芝目の向きをチェックしましょう。順目と逆目では、芝の抵抗とヘッドの抜け方が異なり、同じ打ち方では通用しません。順目の場合は芝の抵抗が小さく、ヘッドがスッと抜けますが、逆目はそれが大きくなり、ヘッドが突っかかる。
このときにフェースを開けば開くほど、抵抗がさらに増して、失敗してしまうんです。
つまり逆目のラフは、フェースを開かないほうが簡単。僕は、ややハンドアップに構えて、フェースのトゥ側(先端)で打ちます。クラブの接地面積を小さくすることで、抵抗が減り、抜けがよくなるわけです。これはディボット跡などライが悪いときにも有効なテクニックです。


フェースを開けば開くほど抵抗が増して、ヘッドの抜けが悪くなってしまう
フェースは開かない(右)
順目のときは開いてもいいが、逆目はフェースをスクエアにセットするのが基本
ボールを右に置いてハンドアップに構える

パットのように、クラブを吊る感じでハンドアップにして、フェースのトゥ側が地面に触れるように構える
いかがでしたか? 設置面積を小さくしましょう!

大槻智春
●おおつき・ともはる/1990年生まれ、茨城県出身。172㎝、94kg。19年は関西オープンでツアー初優勝を飾るなど大活躍し、賞金ランク24位。ショートゲームが得意。真清創設所属。
構成=小山俊正、鈴木康介、三代崇
写真=中野義昌、小林司
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