
冬のゴルフはスコアを出しやすい?プロコーチが深〜いワケを解説
寒くて体が動かない。ボールが飛ばない、止まらない。冬のゴルフは嫌なことばかりで、苦手としている人も多いはず。
しかし、「私は冬でも叩きません。むしろ得意かも」とマスター今野。得意とまで言い切る理由とは?
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春先や秋の終わりごろよりも冬のコースのほうが簡単!?
テツ 冬ゴルフなんてひとつもいいことないよね。寒いしスコアも悪いし。
今野(マスター) 寒いのは嫌ですが、スコアは真冬でもあまり変わりませんよ。むしろ春先や秋の終わりごろより、いいスコアが出ます。
テツ マスターはうまいからだろうけど「春や秋より」ってのは引っかかるね。
今野 その時季って緑と茶色の芝が混在するんですよ。いわゆるどっちつかずの状況で、ボールがある地点や打っていくエリアをどっちのパターンで対処すればいいのか迷います。
テツ どっちのパターンって?
今野 芝が青い夏用で対処するのか、茶色い冬用で対処するのか判断が難しいんです。
テツ そんなに違う?
今野 経験を積んでいくとわかってきますよ。芝の色によって、あきらかにボールが上がりやすかったりトップしやすかったり。真逆のことが多々おきます。冬の枯れた薄い芝でも、ワントーンになっているならそのほうが断然計算できて簡単です。
テツ そうかなぁ。芝が薄いだけでなく、寒いとボールも飛ばないし、冬のほうが難しいと思うなぁ。
今野 それならそれを加味してプレーしたらいいんですよ。そもそも冬対策のゴルフって、よく考えたらオールシーズンを通してスコアメイクする方法だったりしません?たとえば….
①体が動きにくいからコンパクトに振る
②飛ばないからひと番手上げて打つ
③ボールが止まりにくいから手前から攻める
④ボールを上げにくいから転がして寄せる
今野 ①と②がいいのは、無理しないことですね。100%の力で振るなってよくいいますよね。飛ばないなら飛ばそうとするよりも、単純に番手を上げたほうがいいとも。
テツ そうだね。「これじゃデカいかな」と思って打ったら、当たりが薄くてちょうどだったりすることもよくある(笑)
今野 ③④も根本的には無理しないってことですが、手前から攻めるのが鉄則、寄せは転がしが一番確実。これもずっといわれ続けていることじゃないですか。球が上げにくいなら、ショットもアプローチも低い球でコースを攻略すればいいんです。
テツ まさにゴルフは”ゴロフ”か。
今野 季節による変化に対応すれば、冬でもいいスコアでまわれます。
テツ 春夏秋冬の時季によって、プレースタイルを完全に変えろってことね。
今野 暖かい時季に冬用のプレースタイルでまわるのは、結構オススメですけどね。
テツ あっ!俺、100切りしたのも、今のベストスコア出したのも2月だった。
今野 一番寒いときじゃないですか(笑)。何がよかったんですか?
テツ ショットもパットも全然よくなかったような……。「今日もどうせいいスコアなんて出やしないよ」って、スタートホールでぼやいたことは覚えている(笑)
今野 まったく自分に期待していなかった?
テツ 1ミリも期待していなかったね。
今野 その気持ちが結局、無理をしないプレーにつながってスコアがよくなったんでしょう。目標と球は高いほうがいいと思うけど、じつは低いほうがいい結果が出たりするのがゴルフなんですよ。
テツ そうなの?ゴルフに対しての志はもともと低いから、低い球だけ練習しておこう。
冬ゴルフのスコアメイク術は通年使えるラウンドテク

ハザードを避けて、花道の手前から転がして乗せるライン出しのショット。スピンで止める必要がなく、芝が薄くてもミートしやすいランニングアプローチ。これらは冬ゴルフのスコアアップに役立つ技だが、通年使えるスコアメイク術でもある。
「冬ゴルフの環境や状況をネガティブにとらえず、前向きに受け入れて攻略する。冬のコースを制する者はオールシーズンを制しますよ!」(今野)
いかがでしたか? 冬ゴルフも楽しみましょう!

マスター今野一哉
●こんの・かずや/1982年生まれ。本企画「スナックこんちゃん」のマスターを勤めるプロコーチ。24時間ゴルフのことを考えているので、寝言でもゴルフの話をするそうだ。キッズゴルフクラブ代表。
イラスト=野村タケオ
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