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トーナメント復帰後の有村智恵にインタビュー「復活はまだこれから」

トーナメント復帰後4試合を戦い終え、見事予選通過も果たした有村智恵プロが、これからの意気込みと終盤戦を迎える日米女子ツアーの展望を語ってくれました! 

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久しぶりの予選通過は、感慨深かった

こんにちは。プロゴルファーの有村智恵です。3月にトーナメント復帰してから、あっという間に半年以上がたちました。昨年の同時期は、重く感じた体もだいぶ言うことをきくようになってきて、試合でもアンダーパーをだせる自信がついてきたところです。日本女子プロゴルフ選手権で4日間戦えたことは、今後への励みになりました。

今年の開催コースである大洗ゴルフ倶楽部は、名門コースの名にふさわしい難コースでした。ツアーを引っ張る若い選手たちは、飛距離も精度も兼ね揃えた選手ばかりですが、その選手たちでも攻略に苦労していました。私も練習ラウンドをした時点では、「どうやってスコアをつくればいいの? 」と頭を悩ませていましたが、いざ試合が始まると自分でも得意とは思っていなかったパッティングが私のプレーを助けてくれました。元々ショットでスコアをつくるタイプなので、パターで流れをつくるラウンドは新境地でした。予選通過圏内でプレーをしたことで、春先の2試合とは違うレベルのメンタリティーで戦うこともできましたし”お帰りなさい!の歓迎の声援” から ”プロとして純粋にプレーを応援する声援”に変わっていったことも、「帰ってきたんだな」と感じて、とても嬉しかったです。

それにしても、4日間のプレーは体力的にキツかったのが正直なところ。決勝ラウンドでは、体も心も踏ん張りがきかなくなってしまいました。それでも、今シーズンの残り、来シーズンに向けても、収穫が大きかったです。やっぱり、最終日まで戦うトーナメントは別物です。

置かれた状況が違う選手たち、それぞれの戦いに注目

一方、シーズン通して戦ってきた選手にとって、厳しい現実と向き合う時期になってきました。シード権をかけて戦っている選手たちのピリピリした緊張感が伝わってきて、思わず「頑張れ」と心の中で呟いていました。ランキング上位の選手たちは、女王になるチャンスを伺いつつ、自身の課題と向き合うことにもフォーカスしているように見えました。やはり今季からアメリカに主戦場をうつした仲間たちの活躍を受け、視線の先には世界があるのだと思います。もしかしたら、日本の賞金女王争いすら通過点のようにとらえているのかもしれません。そうだとしたら頼もしい限りですね!

なかでも、菅風華選手のプレーは目を見張るものがありました。ひと言で言うと「プレー全体に隙がない」。ようやく初優勝を遂げたばかりですが、この勢いのまま世界レベルまで上り詰めてほしいと期待させてくれる選手の1人です。

でも、私も同じフィールドに立つ以上は白旗振っているわけにはいきません。残りのシーズン戦いながら、まずは体力強化して今ある力を最大限発揮できる土台をつくっていきたいと思います。最終日、優勝を意識してスタートしていく自分を取り戻したいと思います。期待していてくださいね!

有村智恵
●ありむら・ちえ/1987年生まれ、熊本県出身。159cm。通算14勝(メジャー1勝)4月に双子の男の子を出産。

構成=岡田 豪太
写真=相田 克己
協力=セブンハンドレットクラブ                                                 

 

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