
“話題のミニドライバー”の選び方とは?専門家がヘッド体積から解説!
今年はテーラーメイドやキャロウェイだけではなく、タイトリストやPXGからもミニドライバーが発売された。
はじめてミニドライバーを選ぶ人に向けた鹿又流のアドバイスとは?
【関連記事】まさに「全アマチュア向け」! 飛ばせる“限定シャフト”がついに発売開始!
「ミニドライバー」選びのスターターガイド

正直にいうと数年前にテーラーメイドからミニドライバーが発売されたとき、他のメーカーが追随するほど大流行するとは思っていませんでした。私のその予想は、完全に間違っていましたね(笑)。私が流行しないと思った理由は「ミニドライバーを使うくらいなら、やさしいドライバーを使ったほうがいいし、3番ウッドが打てないなら、もっとロフトのあるフェアウェイウッドを使えばいい」と考えていたからです。
しかし、ミニドライバーの本質は違っていました。ミニドライバーは〝新しいクラブのカテゴリー〟で、ドライバーや3番ウッドとも違います。ミニドライバーを入れたからドライバーを抜くのではなく、ヘッド体積460ccのドライバーを入れたまま、ミニドライバーを入れるというセッティングがオススメ。
昔でいえばブラッシー(2番ウッド)的な存在です。
また、メーカーによってコンセプトやスペックはバラバラ。今年はミニドライバーを発売するメーカーが増えて、購入を検討する人も多いと思うので、今回は私なりの視点でミニドライバーの選び方を紹介します。ぜひ参考にしてください。
ミニドライバー用の”カスタムシャフト”も登場
ドライバーでも3Wでもない新しいカテゴリーです

「今は海外メーカーが中心ですが、今後はさらにミニドライバーを発売するメーカーが増えると思います」
ミニドライバー選びのポイント①サイズ
ミニのサイズは1つじゃない、アスリート仕様の「280」万人向けの「300」cc

最近のドライバーはほぼへッド体積460ccのフルサイズですが、ミニドライバーのヘッド体積はメーカーによってさまざま。タイトリストの「GT280」は280ccとミニドライバーのなかでもっとも小さい。キャロウェイの「エリートミ二」は340ccと安心感があるサイズ。
テーラーメイドは中間的なサイズの305cc前後。ミニドライバーではありませんが、同じような長さ(43.5インチ)に設定された「インプレスドライブスターステディバージョン」は460ccあります。
このヘッドサイズによって性能やターゲットゴルファーが違う点が、ミニドライバー選びの第一歩です。300cc未満になるとつかまりを抑えたアスリート仕様になっています。340cc以上になるとアベレージゴルファーでも使いやすい。300ccくらいがもっとも万人向けですね。


ミニドライバー選びのポイント②ロフト角
抜けのよさはディープフェース、球の上がりやすさはシャロー形状

ミニドライバーを選ぶときの重要なポイントが、直ドラを「するのか」「しないのか」。つまり、ティーショット以外で使うことを前提にしているのか、です。そもそも、ミニドライバーは米ツアーの選手たちが600ヤードを超えるバー5で、直ドラをしたいというリクエストから生まれたクラブ。
だから、テーラーメイドやタイトリストはややディープフェースになっていて、抜けのよいソール形状になっています。一方「エリートミニ」(上の写真左)は、アマチュアをターゲットにしたシャロー形状。低重心設計なので打球は高く上がりやすくなっていますが、フェアウェイから打ったときの抜けを重視したソールではありません。
もし、直ドラするならディープ形状で、ロフトは13度以上がオススメ。ティーアップしたとき専用で使うなら、シャロー形状の11.5度でも打球は高く上がるでしょう。
次の投稿から各社の新作を試打インプレッションするので、そちらも参考に合うミニドライバーを選んでください。


「米ツアーでミニドラを使っているトミー・フリートウッドは、セカンドショットでも多用しています」

いかがでしたか? ミニドライバーを選ぶ時の参考にしてください!

試打•解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。
構成=野中真一
写真=田中宏幸
協力=ジャパンゴルフスクール
【あわせて読みたい】

































