ラウンド中あるある?ゴルフ中の「言い訳」がスコアを落とす原因かも

ゴルフは「言い訳」を嫌うゲームだと思っている。しかし、言い訳をすればするほど、スコアは悪くなる。ゴルフというゲーム自体が言い訳を嫌っているのだ。

さらにいえば、言い訳はゴルファー本人の品格をも貶める。その証拠に、ラウンド中に言い訳をしてご覧なさい。まずスコアがまとまらなくなる。ついで言い訳をする自分が自分でいやになってくる。

【関連記事】菅沼菜々、“初の写真集”が紙で発売中!

「言い訳」はスコアにつながらない

俗に「ゴルフは紳士のスポーツ」だといわれているが、紳士とは思えない言動のゴルファーも意外と多いので、この言葉は必ずしも的を射ているとはいえないのだが、紳士はミスをしても弱音を吐かない人種だと規定すれば、その点では間違いなく、ゴルフは紳士のスポーツといえるだろう。

それにしても先日、一緒に回ったAさんは、よく言い訳をする人だった。Aさんとはネットの知り合いで、当然、初対面である。「すみません。1カ月ぶりなのでご迷惑をかけるかもしれませんが、よろしく……」スタート前の挨拶で、いきなりこうきた。

次にスタートホールのティーショットで打球が大きく右へ反れると「いやー、朝イチだから体が回らねえや」と頭を搔き、2打目がトップすると「おい、なにやってんだよ」と自分に怒り、グリーン周りでチョロをすると「やっぱ久しぶりだと、ショートゲームがダメだな」とため息をついた。最初のうちはAさんの言い訳に相槌を打っていたが、きりがないので無視していたら、乗用カートに乗ったとたん「こんなゴルフじゃ、次は誘ってもらえないよね」と笑いかけてきた(笑)

そもそも、なぜ言い訳をするのかといえば「本来の自分はもっと上手いんだよ」とアピールしたいからだろう。本当は上手い。けれども今日は上手くいっていない。そう訴えたいから言い訳をするのだ。だから言い訳はビギナーよりも、少し上手くなったゴルファーに多い。

でも、言い訳を聞かされる側は、とっくの昔に見破っている。Aさんのケースでいえば、ティーショットの言い訳に対して(朝イチは体が回らないとわかっているなら、振り回さずにコンパクトに振れば)と思うし、2打目のトップでは(ゴルフをやってるんだよ)とツッコミを入れたくなり、グリーン周りのチョロについては(久しぶりだからじゃなくて、単にアプローチが苦手なだけでしょ)と内心でつぶやきたくなる。

そういえば、ミスショットをしたとたんに発する「あー」とか「うー」といった奇声も、形を変えた言い訳だ。ゴルフを始めたころにいわれた言葉を思い出す。「あー、うーをいわずに我慢できるようになれば、スコアはハーフで3打縮まるよ」ちなみに私が取材したエイジシューターたちは、滅多なことでは言い訳をしない。

シニアゴルファーの常套句である「歳をとるとドライバーが飛ばない」もあまり口にしない。いくら言い訳しても、スコアメイクにはつながらないことを知っているからだ。

いかがでしたか? ミスショットをしても、気持ちを切り替えてプレーしていきましょう!

高橋健二
●たかはし・けんじ/1948年生まれ。ゴルフライターとしてレッスンやクラブ情報などを執筆。 HC8。

イラスト=丸口洋平

【あわせて読みたい】

菅沼菜々、初の写真集発売!詳細は公式LINEにて告知

「7番アイアンで200ヤードも飛ぶ」ってマジ!?“飛距離”に特化したアイアン4選

7番ウッドを選ぶ時の「4つのポイント」!最新15モデルを試打解説

関連記事一覧