「軽いと飛ぶ」軽量ドライバー5本をゴルフライターが試打!

最近のクラブメーカーは〝軽量モデル〞にも力を入れている。それは、50歳を過ぎたシニア層はもちろんのこと、飛距離を伸ばしたいと願うゴルファーにもオススメできるほど完成度が高い。最新の軽量モデルの実力をチェックした「コヤマ評」を参考に、自分が求める性能や特性をもつドライバーとアイアンを見つけよう!

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ピン G440 HL MAX

SPEC●ロフト角/9、10. 5、12 度●シャフト(フレックス・長さ・重さ)/FUJIKURA SPEEDER NX GREY40(ワンフレックス・46インチ・約271g)など
●価格/10万7800円

飛距離性能が高い「G440 MAX」の基本スペックを継承しつつ、軽量化により、さらに振り切りやすさが向上。フェースには「SPINSISTENCY」テクノロジーを採用し、スピン量が最適化されることで弾道が安定する。ウェイトは可変式で、自分の好みに合わせた重心位置の調整が可能。初心者から上級者まで扱いやすく、飛距離と直進性を両立させた。

ロースピンでボールが「前に」飛んでくれる

打球は高く上がりやすいですが、スピンで吹け上がることはなくロースピンで「前に前に」飛んでくれそうな球筋です。通常モデルの「MAX」より後方のウェイトが軽くなっているので、MAXを使っていてダウンスイングでヘッド後方が「垂れる」動きに悩む人にもオススメです。

ピン G440 HL SFT

SPEC●ロフト角/9、10. 5 度●シャフト(フレックス・長さ・重さ)/FUJIKURA SPEEDER NX GREY 35(ワンフレックス・46インチ・約266g)など
●価格/10万7800円

スライス抑制に特化したドローバイアス設計の「G440 SFT」の軽量モデル。「MAX」よりも重心距離を短くし、ボールをつかまえやすくしている。軽量シャフトと慣性モーメントを高めた構造がスイングを安定させ、ヘッドスピードを最大化。高弾道のドローを打ちやすい設計で、スライスを防ぎながら飛距離をラクに伸ばせる。

ピンの安心感にヘッドの扱いやすさを追加

「HL MAX」より投影面積が大きく、安心感があります。重心位置がシャフト軸に寄るぶん、ヘッドの“扱いやすさ”がアップ。いわゆるつかまり系のモデルに分類されますが「左に出て左に曲がる」ような動きはなく、あくまでも“おだやかに”ボールをつかまえてくれるので球筋が安定します。

キャロウェイ エリート MAX FAST

SPEC●ロフト⾓/9. 5、10. 5、12 度●シャフト(フレックス・⻑さ・重さ)/LIN-Q GREEN 40 for Callaway(R、SR、S・45. 75インチ・約270g[フレックスR])など
●価格/10万7800円

新たに採用された「Ai 10x FACE」は弾道を補正するコントロールポイントが前作「PARADYM シリーズ」のなんと10倍。ミスヒット時の補正力が強く、ショットをコンスタントにフェアウェイの幅に打てる。高弾道でつかまりがよく、軽い力でもしっかり飛ばせる仕様。今作からアジャスタブルホーゼルが装備されたことにも注目。

シャフトしっかりめで“軽量デビュー”にオススメ

インパクトでしっかりとボールをつかまえたのち、打ち出し角の高いボールが力強く放たれていきます。加えて、しっかりめの打感がさらに飛距離が出そうな雰囲気を感じさせる。純正シャフトの「LIN-Q GREEN」は40グラム代ですがしっかり感があるので、50グラム台のシャフトを使っていた人も移行しやすいと思います。

テーラーメイド Qi35 MAX LITE

SPEC●ロフト角/9、10. 5、12度●シャフト(フレックス・長さ・重さ)/AIR Speeder TM(R、SR、S・45.5インチ・約272g[フレックスR])
●価格/9万9000円

カーボン、チタン、タングステンなど複数の素材を最適に配置したマルチマテリアル構造がさらに進化。エネルギー伝達効率のいい「60層カーボンツイストフェース」によってボール初速がアップ。さらに、重心位置を徹底的に低くすることで有効打点エリアを拡大。ミスヒット時でもボール初速が落ちづらく、平均飛距離のアップに貢献する。

安心感と構えやすさを両立したヘッド形状が◎

もはやテーラーメイド定番の「カーボンフェース」ですが、打感はやわらかく、とても気持ちがいい。丸みのあるアドレスカットは“やさしさ”を感じさせますが、ヘッド後方に引かれたラインがシェイプをはっきりさせ、とても構えやすいです。左に巻くボールは出づらいので、フッカーも安心して使えます。

プロギア RS スピード

SPEC●ロフト角/9.5、10.5、11.5 度●シャフト(フレックス・長さ・重さ)/SPEEDER NX for PRGR(R2、R、SR、S・45.75インチ・約276g[フレックスSR])
●価格/10万7800円

RSシリーズのなかではもっともシャローフェースで、スイング中の空気抵抗を最小化。よりスムーズにクラブを振り抜ける設計になっている。加えて、フェースセンターに「重心点・最大たわみ点・最高CT点(反発点)」を精密に一致させた「精密4点集中フェース」が、ルール“ギリギリ”のボール初速を実現する。

The 軽量モデルで確実にヘッドスピードアップ

ヘッド重量、シャフト、グリップ、そのすべてが軽く作られ、いかにも速く振れそうなクラブです。シャフトは中間から先がしなやかに動き、これもヘッドスピードアップをサポートしてくれます。ノーマルの「RS」と比べるとボールがつかまりやすいですが、一般的な軽量モデルよりは左へのミスを警戒しなくてよさそうです。

いかがでしたか? ぜひ、各メーカーの軽量化モデルを参考にして、手に取ってみてください!

解説・試打=コヤマカズヒロ
●1974年生まれ、広島県出身。大手ゴルフショップチェーンの立ち上げに参加したのち、ゴルフライターとして活動。自身のYoutubeチャンネルでもアマチュアのためのギア情報を発信中。プレーヤーとしてはクラブ競技に出場し、複数のチャンピオンのタイトルを獲得。

構成=コヤマカズヒロ、石川大祐
協力=エースゴルフクラブ千葉

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