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スコアは「ゴルフボールフィッティング」で変わる! ”最適ボール”はどれだ!?

「クラブはしっかりフィッティングを受けて選ぶのに、ボールは“なんとなく”」。そんな人ほど、知らず知らずのうちにスコアを取りこぼしているかもしれない。じつはボール選びこそ、すぐにできるスコア改善の“1丁目1番地”なのだ! 今回はアマチュア3名(平均スコア80~100台)が「世界No.1 ボールメーカー」であるタイトリストのボールフィッティングを体験。座学と実測を通じ、スコアメイクに直結する本当に“自分に合うボール”が見つかった!

スコアは
「ゴルフボールフィッティング」で
必ず変わる

アマチュア3名の実測でわかった“正しいボール選び”

タイトリストのボールフィッティングは「座学」からはじまる。アマチュアゴルファーの多くがボールに関する知識を正しく理解していないため、最初にそれを知ってもらうことが目的だ。

なぜ「ボール選び」が
スコアを左右するのか

●向井伸吾フィッター/タイトリストのゴルフボールフィッティングマネージャー。ツアープレーヤーのボール・クラブのフィッティングを長きに渡り経験しており、“現場”で求められるボールの性能を熟知している。

タイトリストの向井フィッターによれば、ラウンド中のすべてのストロークで使用するボールこそ、クラブよりも先にフィッティングすべきギアであるとのこと。そして、タイトリストが掲げるボール選びの“三大原則”が下記の通りだ。

現代のボールはドライバーでの飛距離差は小さく、スコアに直結するのはアイアンとウエッジでの再現性とスピン性能。

先入観なく、自身のプレーに必要なパフォーマンスが出せるものを選ぶ。

ラウンド/ホールごとにボールを変えると、パフォーマンスにムラが出る。


Pro V1

ソフトな打感。中弾道でグリーン周りのスピンが高く、総合バランスに秀でる。

Pro V1x

しっかり目の打感で高弾道。シリーズ中もっともスピン性能が高く、弾道が高くなりやすい。

-Pro V1x(レフトダッシュ)

さらに手応えが欲しいゴルファー向け。ロングショットのスピンを抑えたいニーズに応える。

AVX

非常にソフトな打感。低めの弾道で、ロングショットはスピンが抑えやすい特性。


計測はアプローチから。
その後、7番アイアン→ドライバーの
順でスタート!

フィッティングはまず50ヤードのアプローチから。ここで十分なスピン量(5500rpm以上)を確保できるボールを選ぶことで、どんなところからもグリーンをしっかりとキャッチできる。ゴルフにおいて、ボールを思ったところに「止める」ことは飛ばすこと以上に重要なスコアメイク(スコアリング)のポイントだ。

続いて7番アイアン、最後にドライバーで最適スピン量と弾道の高さを確認する。目安は、7番アイアンで約6500~7800rpm、ドライバーで2300~3500rpmが適正域。近年の「低スピン=正義」の風潮はあくまで“適正範囲内”での話。多くのアマチュアはむしろスピン不足。キャリーが伸びず、結果的に飛ばせていないケースも多い。

同じウエッジで打っても、カバーの硬いディスタンス系(写真右:VELOCITY)は、フェース上で滑りやすく高打ち出し・低スピンになりがち。グリーンで思った位置に止めづらく、ピンを攻めにくい球質になる。
対してハイパフォーマンスボール(写真左:Pro V1)はしっかりとスピンが入るので、狙いどおりに止めやすい。

3人のアマが体感した
スコアリングの「課題」と「解決策」

テストに参加したのは、80前後で回る安定感抜群の山添さん、80台の競技系アスリート女子・サムットセーンさん、平均スコア100台でゴルフにどハマり中の塚田さん。

山添晴夫さん(62歳)

サムットセーン万里沙さん(33歳)

塚田航佑さん(30歳)

山添さんと
サムットセーンさんの場合

計測では、上級者の山添さんとサムットセーンさんがPro V1だと7番アイアン・ドライバーでスピン量がやや不足気味。スピンの入りやすいPro V1xをトライするとこれが改善。キャリー・総飛距離が伸びた。

サムットセーンさんの推奨ボール:Pro V1x

山添さんの推奨ボール:Pro V1x

塚田さんの場合

初心者の塚田さんは少しオープンフェースでのインパクトなので、現状ではPro V1が最適なボールで各番手とも適正スピン量に。しかし向井フィッターによれば、上達してスクエアインパクトができるようになると、むしろスピン量が足りなくなるかもとのこと。

塚田さんの推奨ボール:Pro V1

Pro V1を使うなかで、もし違和感が出てきたら、またフィッティングを受けることを推奨していた。自身の“健康診断”的な意味合いでも、初心者や中級者ほど定期的にボールフィッティングが必要なのだ。

ボールは“もっとも多く打つギア”。
だからこそ最初に最適化を!

「クラブを合わせる前にボールを合わせる」。この順番がスコアアップの近道だと向井フィッターは自信をもっていう。“低スピン神話”の呪縛から解かれ、スピン不足を解消し、アイアンとアプローチで狙い通りに“止める”。そして、ロングショットでも適正キャリーを得る。「自分にぴったり」のボールでプレーすれば、あなたのスコアは確実によくなる!

構成=石川大祐、写真=相田克己、田中宏幸、協力=アクシネットジャパンインク(タイトリスト)、GOLF LOUNGE BeBe

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