ゴルフ場に狙撃兵が…!? 米ゴルフ大会が警戒態勢なワケとは?

日本では大きなニュースにはならなかったかもしれないが、9月にニューヨーク・ベスページ州立公園で開かれたゴルフの米欧チーム対抗戦「ライダーカップ」は、歴史的にも大会の規模的にも、メジャー大会をも圧倒する盛り上がりを見せる。会場も今年はニューヨークとあって、早朝から夕方まで大盛り上がり。当然、会場にはVIPやスターの姿があった。

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カメラマンはあのスーパーヒーロー!豪華な面々が勢ぞろい

大会初日の午後、大観衆が集まるスターティングホールの眼前に登場したのは、トランプ大統領。その日は朝からセキュリティーレベルが上げられ、1番ティーの手前にはさらに厳重な手荷物検査場が設置された。

もともと手荷物が少ないギャラリーは比較的スムーズにゲートを通過したが、機材を持ち歩くカメラマンはクレデンシャルのストラップまで調べられる始末。狙撃事件も経験したトランプ大統領の来場とあっては仕方がない。また、ギャラリースタンドにはライフル銃を構えた狙撃兵の姿があり、地上には特殊部隊の姿も。なかなか物々しい警備となっていた。

ライダーカップでは逆に“お馴染み“となっているVIPは、“バスケの神様”マイケル・ジョーダンだ。今回も試合会場に姿を見せてアメリカチームの応援に専念していた。そういえば、アメリカチームのキャプテンを務めたキーガン・ブラッドリーは、いつもエアジョーダンのゴルフシューズを履いていたっけ。お得意様の応援には余念がない?

敵地での応援とはいえ、欧州チームの応援団も負けてない。トランプ大統領のキャッチコピーともなっている“Make America Great Again”を文字って、“Make Europa Great Again”と書いた青いキャップで統一。この応援の甲斐あってか、今大会は欧州チームが勝利を飾った。

さて、今年のマスターズから注目を集めた有名人がライダーカップにも登場。シアトル・マリナーズでイチローや大魔神・佐々木らとチームメイトだったスラッガーのケン・グリフィーJrだ。ただし、ケン・グリフィーは応援団ではなく、プロのカメラマンになっていた。筆者の横で撮影する大柄の男がケン・グリフィーだと知った時には、かなり驚いた。

近年では、ピッチャーのランディー・ジョンソンがプロのカメラマンに転向し、アメフトを撮影していることがニュースになったが、ケンはゴルフカメラマン。何十億円と稼いでいたスーパーヒーローが突然筆者の現場仲間として登場するなんて、考えてもみなかった。

こんな驚きと盛り上がりで幕を閉じたライダーカップは、今回も本当に面白かった。

フォトグラファー 田辺安啓 (通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。

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