
「1番飛ぶドライバーは…!?」“絶対に失敗しないギア選びのコツ”を鹿又芳典が解説
約80名のアマチュアが参加した創刊30周年記念イベントは、鹿又芳典が答える「クラブ相談」も大盛況だった。
そこで、多くの参加者から聞かれた、よくある疑問や深い悩みとカノマタの解答を紹介!
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Q.自分に合うクラブがわからないのですが……

A.目的と優先順位を決めることが大切!
ーゴルフ歴20年ですが、いまだに自分に合うクラブがわかりません。人気モデルを買っても合わないことがよくあって、もうクラブ選びに失敗したくないんです!
超人気モデルでも、飛距離や方向性、操作性、顔や寛容性まですべてがパーフェクトというクラブはありません。たとえば、操作性を優先してドロー、フェードを打ちやすくすれば寛容性は落ちてしまいます。
だから、クラブを選ぶときは目的と優先順位を決めることが大切。ミスの幅を小さくしたいなら、寛容性が高いクラブを最優先に選ぶ。ナイスショットしたときに最大限のパフォーマンスを出したいなら、低スピン系など飛距離性能が高いモデルが合うでしょう。
「自分に合う」は漠然としすぎているので、「自分の“目的”に合う」という考え方で選ぶと、納得できる1本が見つかると思います。
Q.新しいクラブにしたらスコアがよくなりますか?

A.スコアを作りたいならセッティングを見直す!
ー今のクラブはどれも10年くらい使い続けています。最新モデルのほうが飛ぶとは思いますが、ドライバーだけでも買い替えたほうがスコアはよくなりますか?
私は「クラブは飛距離、スコアはセッティング」という持論をいい続けています。
10年前のドライバーを使っているなら、間違いなく最新ドライバーに替えたほうが飛距離は伸びるでしょう。しかし、それでスコアがよくなる保証はありません。スコアをよくするならクラブではなく、セッティングを見直すことが大事だからです。10年前のセッティングだと単品ウエッジは2本しか入れていない人が多いのですが、単品ウエッジを3本に増やすだけで100ヤード以内のもったいない1打がなくなります。
もうひとつ、10年前と違うのはユーティリティです。今は、女子プロでもアイアンを6、7番からにしてUTの本数を増やしています。アベレージゴルファーであれば、UTはロフト22度前後と25度前後の最低2本は入れてもいいと思います。
Q.一番飛ぶドライバーを教えてください!

A.まずはスクエアにインパクトできるかが大事!
ーあれも飛ぶ、これも飛ぶっていわれていますが、結局一番飛ぶドライバーってどれなんですか?
これは、本当によく聞かれる質問です。ドライバーに関しては「ボール初速が上がって飛ぶ」「低スピンで飛ぶ」「キャリーが伸びて飛ぶ」など、いろいろな飛ばし方がありますが、飛距離アップの絶対条件は“スクエアにインパクトできるか”です。どんなにボール初速が上がってもフェースが開いてインパクトしていたら意味はありません。私がフィッティングでいつもチェックしているのは“ぶ厚く、スクエアに当たっているか”です。
だから、ドライバーを試打するときはドローバイアスでつかまりがいいモデル、アスリートタイプでつかまりを抑えたモデル、その中間のノーマルタイプという3本を打ち比べてみることをオススメします。そのなかで、もっともフェースをスクエアに向けて打ちやすいヘッドを見つければ、自分が一番飛ぶドライバーの傾向を間違いなく選べるようになると思います。
いかがでしたか? この記事を参考にクラブに関する悩みの解決に役立ててみて下さい。

解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。
構成=野中真一
写真=高橋淳司、相田克己
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