金田久美子、“11年ぶりの優勝”を語る!最終日はどんな気持ちでプレーしていたのか?

天才ゴルフ少女、ギャルファーと呼ばれ、唯一無二の存在として女子ツアーを盛り上げ、多くのファンに愛される金田久美子が、ついに2勝目をゲット! 

たくさんの苦悩を乗り越え、あきらめずに努力し続けて勝ち獲った涙の優勝の直後に、単独インタビューの動画撮影を行なった。その一部を誌面でも紹介!

【動画で見る】金田久美子プロが11年ぶりの優勝を語るラウンドトーク

あらゆる努力の成果が出せたプレーだった

次の目標は3勝目! なるべく年数があかないようにします(笑)

――優勝を振り返って

最終日、優勝は最初から意識していました。私は流れが悪くなると焦ってしまい、不安な気持ちが出てスコアを崩すことが多かったので、終始、落ち着いてプレーすることを心がけていましたね。プレー中は「ここが勝負どころかも」「これを入れたら流れが変わるな」など、ゲームを客観的に見れていた気がします。

ファンの人たちは17番ホールのバーディで勝った、と思い、その時点で泣いていたそうですが、私は全然そんなこと思っていなくて、優勝した瞬間は泣きましたが、優勝の実感がわいたのは表彰式くらい。でも、わりと覚めるのも早くて、翌日から次の試合に向けて練習もトレーニングも開始しました。

泣いたといえば、本当は父も会場に来てほしかったんですが、私が緊張すると思って遠慮して来ませんでした。帰り際に電話したら「おーよくやったな」って、いたって普通の感じでしたが、後日、父の友人に「声を詰まらせて泣きじゃくっていたよ」と聞いて、よろこんでくれていたみたいです。父が元気なうちに2勝目を観せられてよかったです。

――どんな努力をしたのか

スイング改造を含めて、ありとあらゆる努力を自分なりにしてきました。でも、どれも全然うまくならなくて、「得意なクラブは?」と聞かれても「ないです!」と答えますね。ショットは7番アイアンですら、思った方向に飛ばなくてユーティリティのほうがまだいいくらい。曲がるくせに傾斜が苦手で、とくにツマ先上がりがヤバい! 肩の向きやスタンスの向きがおかしくなっていたり、平地と比べて飛距離が出なくなる感覚もつかめなくて、地面に棒を置いて向きを確認しながらひたすら練習しました。今日の撮影でもツマ先上がりからベタピンにつけられて、練習の成果が出たかも(笑)

しいていえば、アプローチが得意かなぁ。唯一あまり考えずに打てるクラブなんです。3年前くらいまでは、球筋やボールを落とす位置を考えて打っていたんですが、全体を見て感覚で打つようにしてから寄るようになりました。

バンカーは4年前にスイングを変えてから苦手になってしまい、どんだけ練習しても下手なまま……。とくに短い距離が寄りません。なのに、優勝した最終日は、ここ一番のときにうまく打てて、それがその日一番うれしい1打でしたね(笑)

あきらめずに努力し続けていれば、なんでもではないけど叶うこともありました。3勝目に向けて、オフはもっとトレーニングをガンバりたい。ムキムキの体になって、来シーズンもいい成績を残せるように努力しますので、応援よろしくお願いします!

いかがでしたか? 今回は優勝直後の金田プロにインタビューをしました。ぜひ今後の活躍にも注目してください。

金田久美子
●かねだ・くみこ/1989年生まれ、愛知県出身。166cm。3歳からゴルフをはじめ、8歳のときには世界ジュニア選手権(10歳以下の部)で優勝。その後もアマチュア競技で数々のタイトルを獲得。02年には国内女子ツアーのリゾートトラストレディスで最年少予選通過(12歳9カ月)を記録。11年のフジサンケイクラシックでツアー初優勝。22年は、樋口久子三菱電機レディスゴルフトーナメントで11年189日ぶりに優勝。スタンレー電気所属。

写真=田中宏幸
協力=日神グループ平川CC

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