武井壮、パター巧者の女子プロとラウンド!うまくなるポイントを3つ、橋添プロが解説

百獣の王こと武井壮が、ツアープロを目指していろいろな経験を積むのがこの企画。今月のゲストは、パッティングが得意な橋添穂。9ホールを一緒にプレーして、入る極意を教わった!

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8メートルを決めて2つめのバーディ!

これはさすがに2パットでしょ、と思った8 メートルのパットを決めて2つめのバーディを奪う橋添。「アンダーにしたくて、入れにいきました(笑)」というが、狙って入る距離ではない!それを目の当たりにした武井は、セカンド地点でもパットの極意を熱心に聞いていた

150点のショットが2回出た!

武井も確実にうまくなっている。この日はバンカーにつかまることが多かったが、クロスバンカーからの160ヤードのショットはベタピン!ガードバンカーからのショットはチップインしそうだった(カップ左手前のボールは橋添が寄せた球)!「偶然ではなく、思いどおりに打てて思いどおりの結果になったので、100点を超える150点をつけてもいい納得のショットでした」と武井

パッティング談義

パット以外に、武井が注目していたのが橋添の切り返し。静かに大人しく振り下ろしつつ、精度の高いショットを放つ橋添のスイングを観察したり、体の動かし方などを質問。「ポイントは左側の肋骨を動かすことです」と橋添

武井 本日はとても勉強になりました!

橋添 武井さんって、すごくストイックにゴルフをされているんですね。私ももっとガンバろうと思いました(笑)

武井 本当に上手になりたくて、プロの方たちがやっていることを全部参考にしたり、試しています。今は、どうしても腕でクラブを下ろしてしまうのを必死で直しています。

橋添 体がすごく強いし、その強さをうまく使って打っていましたけど。

武井 何球かはうまくできたという感覚がありましたが、まだインサイドから入りすぎたり、体が浮いてしまいます。橋添プロは何を意識して振り下ろしていますか?

橋添 私もドローヒッターなのでクラブがインから入りすぎるときがあるんですが、肋骨の左側あたりを動かして振る意識をもっています。左側の肋骨をうしろに引き込むイメージで、上体が上を向きにくくなります。

武井 ホントだ!下を向けますね。

橋添 自分で下を向けようとするよりも簡単に上を向かなくなる。タイミングも早くならないし、タメもできます。

武井 僕はガッと激しい切り返し方になり、それがミスの原因になったり……。橋添プロは大人しい入り方をするな、と思って見ていたんですが、それがコツなんですね。 

橋添 アドレスの位置に戻すってイメージはありますか?戻すのではなく先に行っちゃうのがいいと思います。手は力が強いので必ず戻ってくるので大丈夫。切り返しで処理するのではなく、次の力の方向を意識するといいかもしれません。

武井 肋骨あたりは速く動かせる部分ではないけど、逆にそれがいいのかも。

橋添 ダフりのミスも出にくくなりますよ。

武井 これは今度また練習だなぁ(笑)。やりたいこと、忘れたくないことがたくさんありすぎて。

橋添 いろんなことを考えながら打っているとおっしゃっていましたが、そうは見えないくらい素晴らしいショットが何度もありましたよね。

武井 めちゃくちゃ考えています。最近はなんでもゴルフありきで、ゴルフのことしか考えていない(笑)。それでちょっとずつですがよくなってきているし、今日も手ごたえがありました。女子ツアーはあと数カ月で開幕ですが、ご自身のゴルフはどうですか?

橋添 80%くらいのゴルフで今までの全力と同じプレーができるようにしたいと思っていて、トレーニングをガンバっています。私は体調がいいといいプレーができるんですが、疲れると別人くらいヘタになってしまうので、今は体を強くすることに取り組んでいます。昨年のQTの4日間も、2日目まではよくて11位タイだったのですが、3日目からスコアを落としてしまいました。

武井 頭も体も疲れてしまった?

橋添 はい。QTだけでなく昨年は最終日にスコアを落とすことが多かったので、それをなくしたいですね。

武井 やるべきことが明確でいいですね。

橋添 今はトレーナーさんに習っているんですが、いろんなところの神経を使っていなかったんだな、といのがわかってきて、自分が動きたい動作ができるようになってきました。技術的には自分のスイングの持ち味を消したくないし、コーチの父からも、そのままの形で容量を大きくしていく。そうすれば強くなるし、絶対に勝てるようになるといわれています。暗示をかけられてられているのかもしれませんが(笑)

武井 そういうものでもありますよね。足りない、足りない、と思っているとどんどん弱気になっていくので。持ち味といえばパット。今日も8メートルを決めてバーディを奪いましたが、僕だけでなく、パットに悩む読者に向けてもうまくなるポイントを3つ教えてください。

橋添 3つですか!?う〜ん……。まずはライン読みが一番大事ですね。

武井 打ち方ではなく、ライン読み?

橋添 真っすぐなラインを探して、それに対して自分がどこにいるのか、理解と把握をするようにしています。

武井 ボールからカップではなく、まずは真っすぐのラインを見つけてから情報を収集する。そうやってラインを読んでいたんですね。

橋添 あそこが真っすぐだったらここはどういう位置なのか。どんなラインなのかを決めずに打つのは絶対にダメなので。次は距離感かな。

武井 ラインはタッチありきですからね。

橋添 私はスタート前に、練習グリーンで自分が振りやすい振り幅で3球打って、それを歩測して今日のグリーンのスピードと基準となる距離感を必ず決めています。

武井 距離やカップを気にせず、気持ちよくストロークしたら、何歩ぶん転がるかを確認するんですね。

橋添 そうです。できるだけ平らなラインを転がして、それが7歩だったらコースでも7歩の距離は同じタッチで。9歩だったら少し強く。

武井 ベースとなるタッチをひとつ作っておくのはいいですね!それがあると距離に対してのタッチを計算しやすくなる。

橋添 私の場合、気持ちよく振れるストロークで打つと、10フィートの速さでは10歩。11フィートでは11歩になります。3つめは、やっぱり2メートル以内を外さないことですね。いかに順回転で打ち出せるか。

武井 それはアッパー気味に打ったりするんですか?

橋添 違うんですよ。私はカット軌道になるクセがあって右回転が入ってしまいやすいので、ドライブをかけるイメージで打っています。

武井 入射角じゃなくて軌道ですか!それでストレートになる。順回転による効果は?

橋添 ちょっと曲がるか曲がらないか迷うラインも、カップの内側を狙って打てます。

武井 なるほど!いただきました!今日は橋添プロに4打差をつけられましたが、3パットしてしまったところで2打。橋添プロと同じような距離とラインだったのに、僕は外してしまったところで2打。パットをきちんと決められていたら、もっといい勝負ができたかも。

橋添 私が負けていたかもしれません(笑)

武井 今日のお話で、ハーフで2打くらいは縮まりそう。最近スコアにこだわるようになってから痛感していますが、ハーフのどこかでやらかしての2打が大きい!最後の1打が肝心だから、200ヤードよりも2メートルのほうが比重はデカい!

橋添 そうです。スコアをまとめるのもバーディでへこますのも、短い距離が大事ですよね。

武井 グリーン上の2打をなめちゃいけませんよね。つねに70台でまわる糸口が見えてきました。橋添プロはそのパットを武器に、レギュラーツアーで活躍されるのを期待しています!

いかがでしたか? 橋添プロのパットがうまくなる3つのポイントを実践してみましょう。

武井壮

●たけい・そう/スポーツ、芸能の枠を超えて活躍するマルチタレント。YouTubeでは「武井壮百獣の王国」を配信中。

●オフィシャルサイト gogotakei.com/

●twitterアカウント @sosotakei

●インスタグラムアカウント sosotakei

橋添穂
●はしぞえ・みのり/2000年生まれ、山梨県出身。155cm。プロゴルファーの父の指導で3歳からゴルフをはじめ、2020年度のプロテストに合格。ルーキーイヤーの22年はレギュラーツアー7試合に出場。ステップアップツアーは11試合に出場し、9試合で予選を通過。宍戸ヒルズレディース森ビルカップでは4位タイに入った。国際スポーツ振興協会所属。

写真=田中宏幸
協力=日神グループ 平川CC

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